きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「椿姫」ラウデール&レヴァツォフ/ハンブルク・バレエ団

2018年02月03日 | バレエ・ダンス


マルグリット役のラウデールが良い意味で貴族性が薄く、
アルマンとの身分差がばっちりだった。
上流ではない高級娼婦、
けれど、知性と自制も併せ持つ女性だった。
アルマン役のレヴァツォフはプ
ルシェンコの髪にヴィゴのような顔で
(宣材写真と全く違う印象)
情熱的な青二才だった。
恋にのめり込み、金を与える侮辱を思いつき実行する。
私が思うマルグリットとアルマンにドンピシャ。

パリオペ版ではモローしか見てなかったのか私、と思うくらい、
今日はストーリーが身体に入ってきた。
「マノン」の劇中劇はあそこまでシンクロしていたんだ。
マルグリットが身を引く理由も辛さも、
シンクロ率が高いからこそよくわかった。

この組み合わせはセカンドキャストだと思うけど、
二人ともノイマイヤー言語は身体に入っているし、
ゲスト無しの一体感は見応えがあった。
言い方が悪くて申し訳ないけど、
マルグリット役が大スターでないからこそストーリーに納得。

イヴァン・ウルバンの存在感もすばらしい。
花道で座っているだけなのに漂う気品。

アグエロとリアブコは劇中劇の登場人物。
物語を演じつつ、時には誰かの心、そのものになる。
確かな技術に裏打ちされたさりげなさが素晴らしい。

ショパンの音楽、流れるような動き、
どれもが繊細な感情を表していた。

舞台美術も美しかった。

カテコではノイマイヤー氏登場。

【配役】
マルグリット・ゴーティエ:アンナ・ラウデール
アルマン・デュヴァル:エドウィン・レヴァツォフ
ムッシュー・デュヴァル(アルマンの父):イヴァン・ウルバン

マノン・レスコー:カロリーナ・アグエロ
デ・グリュー:アレクサンドル・リアブコ

プリュダンス:パトリシア・フリッツァ
ガストン・リュー:マティアス・オベルリン
オランプ:リン・シュエ
公爵:グレーム・フルマン
伯爵N:マリア・フーゲット
ナニーヌ(マルグリットの侍女):ジョージナ・ヒルズ

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:マルクス・レーティネン
ピアノ:ミハル・ビアルク、オンドレイ・ルドチェンコ

◆上演時間◆
第1幕 14:00 - 14:50
【休憩 20分】
第2幕 15:10 - 15:50
【休憩 20分】
第3幕 16:10 - 16:55
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