きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ザ・カブキ メモリアル・ガラ」(由良之助:柄本弾)/東京バレエ団

2016年10月13日 | バレエ・ダンス







1階10列目は腰に来る。
新国立劇場中劇場は東京文化会館に比べれば舞台は狭いので
オープニングと討ち入りは人が乗りすぎてギシギシだけど迫力がある。
舞台との距離が近いせいか舞台袖の指示が聞こえたような気がした。
討ち入り後の(袖での)衣装替えも大変そうだった。

弾くんは前回に比べれば、そしてこの前のボレロに比べたら
グッとベジャールの言語が身体に入っていて、動きが自然だった。
カリスマ性も出てきたんじゃないかな。
昼行灯がもう少しユルユルな雰囲気があるといいかもね。
「あちらの世界」の由良之助と同化することなく
最後まで部外者の「現代の若者」のようだったけど、
あちらと現代が融合するようで、
それも良いと思います。
腰の落とし方が良かったな。
重心が低かった。

水香ちゃんは流石の経験値というか。
最初に踊った時は違和感ありまくりの動きだったけど、
今日は誰よりもしっかりした存在感だった。
由良助には明確に復讐を求めていた。
ユカリューシャは恨めしい、吉岡さんは嘆きがベースで
由良之助に「実行」を求める場面で爆発するようなイメージだったけど
水香ちゃんはもっと前から復讐の気持ちグツグツのような
もっとはっきりした感情を持ち続けているように見えた。
作品的には合わないかもしれないけど、
彼女の個性には合っているので、これでいいと思うよ。
重心が高いままの摺り足も良かったわ。

定九郎は特別出演の飯田さん!
これよ、これなのよ、このビジュアルなのよ~。
うはうは。
カテコではよろけてポーズを決めきれず苦笑いしていました。

今日は伴内の岡崎くんが素晴らしく良かった!
舞台の中で自由に呼吸しつつ、踊りは美しく軽やかで、
芝居はチャーミングでしたたかだった。

おかるの川島さんはしっとりと艶やか。

岸本くんは清廉なかんじ?
長瀬くんの儚さとは違ったかんじ。

木村さんは悪役なのに!
脚がお美しい!
特に膝から甲が!!
クラクラしちゃうよ!

あとはヴァリの入戸野くんの鮮やかな踊りが印象に残った。

直義も塩治判官も四十七士のバイトに入るけど、
師直は入らないのよね。
昔は入っていたらしい?


◆主な配役◆
由良之助:柄本 弾
直義:森川茉央
塩冶判官:岸本秀雄
顔世御前:上野水香
力弥:井福俊太郎
高師直:木村和夫
伴内:岡崎隼也
勘平:宮川新大
おかる:川島麻実子
現代の勘平:和田康佑
現代のおかる:岸本夏未
石堂:宮崎大樹
薬師寺:永田雄大
定九郎:飯田宗孝
遊女:吉川留衣
与市兵衛:山田眞央
おかや:伝田陽美
お才: 矢島まい
ヴァリエーション1:杉山優一
ヴァリエーション2:入戸野伊織

◆上演時間◆
《第1幕》19:00 - 20:15                 
《休憩》 20分 
《第2幕》20:35 - 21:20


開演前にトークショー有り
■出演者
二代目 花柳 壽應氏
夏山 周久氏(東京バレエ団 特別団員)
藤堂 真子氏(東京バレエ団 特別団員)

司会:田口道子(オペラ演出家、翻訳家)

トークショーの前に在りし日の佐々木さんのお姿が投影されました。
最初は演劇青年だったんだね。
役者から舞台監督、そしてプロデューサーへ。
NBSニュースの言いたい放題にはうへーっとなったこともあるけど、
やはり偉大な人だったんだな。
合掌。

黛さんの偉大さも痛感した。
メロディを作れる人はたくさんいるけど、
オーケストラの楽曲を作れるスケールの人はもういないんじゃないかな。

以下はメモを取っていない記憶なので
間違っていたらごめんなさい。

「ザ・カブキ」、佐々木さんの最初の構想は
「歌舞伎作品の名場面集」だったそうです。
「歌舞伎なら忠臣蔵」と押したのはベジャール氏。

壽應先生(ヅカ的には芳治郎先生)は
アドバイザーという話だったのに、
ベジャール氏の求めに応じて、
彼の頭からアウトプットされた振付を日舞化して踊って見せるとか、
細かい作業の手伝いをすることになり
結局稽古の40日間に付き合ったとか、海外公演にも同行したとか。

当時の貴重なお話をうかがえるのもありがたいけど、
壽應先生の物静かな風貌は
「もしかして眠っていらっしゃる?」とドキドキするけど、
司会の答えようのない抽象的な質問未満の問いかけがあると
実に明確に的確に答えていらして、
「さすがだ!」と惚れ惚れ見入る。
宝塚ネタの演劇フォーラムでもこの名人芸を見たな。
 → その時の記事

初代由良之助の夏山さんのお話。
東京バレエ団の海外公演は長期のときもあり
夏場に出て冬に帰国するときもあった。
すでに海外で揃った群舞などには高い評価を受けていたが
オリジナル作品の上演は興奮をもって受け入れられた。
「ザ・カブキ」の制作時にはずっと稽古場に詰めて
ベジャール氏に呼ばれては踊り、の日々。
本番については、普段は舞台上ひとりで踊るけど
太鼓を打ちながら進むときは
(会場の)お客様の中に入っていくようだった。

初代おかるの藤堂さんのお話。
日舞の所作が難しく、
バレエの稽古のあとに
壽應先生の指導を受けた。
40日で仕上げなければならないので大変だった。
パリ公演ではクロード・ベッシー氏からは
白塗りの頬を両手で包んで大絶賛された。

いずれ公式がアップしてくれると思いますので
詳細はそちらでご確認ください。
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