エヌのブログ - 永田町激動記 & 東日本大震災記録

2011.8.30新首相誕生に伴い、≪エヌのブログ - 東日本大震災記録≫を、( ↑上記↑ )に改題

許せない“菅のカイワレ記者会見” ・・・ 風評被害で、農家は破産・自殺 >>> 菅災

2011-06-10 17:48:55 | 菅_偽パフォーマンス
Wind Rose ~風配図~
2010-06-04 14:16
菅直人が総理で悲劇は繰り返される [日本の不幸]

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私が菅直人と聞いて思い出すのは「堺O157事件」またの名を「カイワレ事件」だ。というか、この事件のインパクトが強すぎて他の印象がない。

今から14年ほど前(平成8年7月12日)、大阪府堺市で学童に下痢・血便を主症状とした集団赤痢が発生した。14日には26人の発病者の13検体からO157が発見された。10歳と12歳の女子児童がO157が原因と思われる溶血性尿毒症候群により死亡した。9月末で受診者は学童6309人、教諭92人という大規模な集団発生となった。そのため原因究明が行われた。しかし、容易に原因が判明しなかった。症状からO157であることはほぼ確定していたものの、感染源は不明という状態だった。

ただ、O157は大腸菌である以上、動物の排泄物から食品を経由して感染したことは確かだ。

そんななかで、所管官庁である厚生省の大臣であった菅直人はO157の感染源は「カイワレ大根」とする記者会見を開いた。当時、厚生省では詳細が分からないため週明けの月曜日にということだったが、菅直人はそれを押し切り記者会見を強行。結果、「O157の原因はカイワレ大根」という報道が日本国中を駆け回り、スーパーの店頭からカイワレ大根は撤去され、出荷は停止し、多くのカイワレ農家が大打撃を受けた。また、その騒動の中で、大阪府下のカイワレ農家が破産、家族離散、自殺などが相次ぎ、社会問題となった。それを収拾するために菅直人はテレビカメラの前でカイワレサラダを頬張るパフォーマンスを見せた。

しかし、風評被害はとどまるところを知らず、多くの農家が大損害を受け、破産、自殺が相次いだ。その理由は多くの農家がカイワレの水耕栽培のための施設を借入金で建設していたことにあった。この事件の結果、返済ができなくなった農家は破産した。国による救済はなく、大臣であった菅直人はカイワレサラダを食べたことですべてが済んだという姿勢だった。


カイワレ農家やカイワレ農家の団体は、大阪、東京地裁に損害賠償を求めて提訴。地裁、高裁で厚生労働省は敗訴。

大阪地裁は「当時のO-157感染症の発生状況に照らし、これから更なる調査を重ねなければならない状況下において、かかる過渡的な情報で、かつ、それが公表されることによって対象者の利益を著しく害するおそれのある情報を、それによって被害を受けるおそれのある者に対する十分な手続的保障もないまま、厚生大臣が記者会見まで行って積極的に公表する緊急性、必要性は全く認められなかったといわざるを得ない」として、「中間報告の公表は、相当性を欠くものと認定せざるを得ない」と公表方法の過失を認定した。

また、大阪高裁は「公表することによって被控訴人が被る打撃や不利益に思いを至せば、その時点では、公表すべき緊急性、必要性があったものということはできない」として、「公表方法の選択が政策的判断であるという見地に立つとしても、その判断には逸脱があり違法である」と公表方法の過失を認定した。

さらに、菅直人がしたカイワレサラダ一気食いのパフォーマンスに関して東京地裁は、「(カイワレ業者などが)納得するのであれば、批判の限りでない」が「(カイワレ大根がO-157に汚染されていたという)自ら招いた疑いを解くことができると期待してのことであれば、国民の知性を低く見過ぎるのではあるまいか」と批判した。

しかし、菅直人氏はいまだに、この件に関して反省も謝罪もしていない。そして、「事件後消毒されたことは明白で証拠隠滅が図られた」といまだにカイワレ大根がO157の原因であったと主張を続けている。

こういう人は総理に相応しいのだろうか。状況を把握し、事実を精査することなく、国民受けするかどうかという観点からだけでスタンドプレーを好み、パフォーマンスを好む政治運動家、菅直人。この人が総理になったことで、確認されていない事象が独り歩きして、再びカイワレ大根の惨劇が繰り返されるのではないかと危惧する。

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