YS Journal アメリカからの雑感

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総括、オバマ大統領の8年

2017-01-15 10:55:25 | アメリカ政治
一番残念だったのは、大統領として成長しなかった事である。就任から退任まで、全く変わらなかった。これは、オバマが真面目に執務しなかった証拠であり、自尊心、自惚れが強い性格の反映である。

2008年の大不況からの立ち直りは、ブッシュ政権が成立させていた TARP に依る所が大きく(GM、クライスラーの再建はこのプログラムを利用している)、就任一か月目に成立した大型景気刺激策は、ただ署名をしただけだ。

この大型景気刺激策と Obamacare に関しては、民主党が連邦下院の過半数、そして、上院の絶対過半数を背景に法案を通し、オバマは署名しただけであり、民主党議会幹部の傀儡に過ぎなかった。

2010年のTed Kennedy の死去に伴うマサチューセッツ上院補欠選挙で民主党が絶対過半数を失った事で、Obamacare 法案は成立前に矛盾点の整合や改良する機会をなくし、歪な法案のままで成立せざるを得なかった。

就任から2年間の民主党独裁でのハチャメチャぶりで、2010年中間選挙で民主党は過半数を失い、2014年には上院の過半数もうしない、州レベルを含めて議席を減らし続けている。2010年以降、怠け者のオバマは議会に働きかけて法案を通す努力をしていない。

一期目の後半は、再選に向けてのキャンペーンをしていただけである。

そして、再選に成功するのであるが、再選後は、全く仕事をしていない。気まぐれに思いついたような大統領命令、コメントを出し、引っ掻き回しているだけだ。

"Hope and Change" のスローガンだけで大統領になったオバマは、8年間世界最高のポジションで遊んだだけだ。