大判カメラ日記。

ワイズクリエイト・木戸嘉一のブログです。

リコーより4x5フイルムのデジタル接写装置が発売されます。

2016年06月20日 | カメラ機材

リコーイメージング社より新製品の案内が届きました。封筒を開けると「PENTAX FILM DUPLICATOR 4x5」(ペンタックス フィルム デュプリケーター4x5)の発売案内とチラシでした。さてこの製品はいったい何をするものかというと、大判4x5インチフィルムをデジタルカメラで撮影してデジタル化する装置なのでした(35ミリ、120・220フィルムも可)。構造は長いレール上にデジタルカメラアタッチ部とフイルム固定部を設け、それを蛇腹で繋いだものですが、さらにフィルム固定部の後方に光源となるストロボをセット出来る様にもしています。大判カメラのユーザー等には便利そうなのですが、何と価格が675,000円(税別推定販売価格)と言うのですから軽い気持ちで購入と言う訳にはいきませんよね。因みにこの製品の発売に当たっては、同社の開発スタッフが3回ほどワイズに来社して、いろいろなリサーチをされていました。その時も「数量が出る製品でないためかなり高額になる」とは聞いていたのですが、まさかこんな金額になるとはビックリでした。この時、私はかなりのコストが掛かっている蛇腹部分について「全暗黒の必要もないので、袋蛇腹を幾つも縫い合わせる様な形状を止めて、大判カメラメーカーの標準蛇腹をOEM供給してもらえればかなりのコストダウンが計られる」と何回もアドバイスしていたのですが、残念ながら不採用になってしまったようです。まあこの金額ですから個人ユーザーの購入は厳しいかもしれませんが、現像所や出版社などでは購入検討するところがあるのではと思います。興味のある方は是非。

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清水 実
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木戸嘉一
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