活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

“他人の悪い気を受ける”現象について

2017-04-29 12:53:57 | 気にしない
以前整体を受ける人から「具合の悪い人を診て、その人のいろんな悪いもの等を、受けたり貰ったりはしませんか」と聞かれたことがある。
一般に(と云って良いのだろうか?)そのようなことが言われているのは知っていたが、自分は気にしたことがない。
整体の後で疲れやだるさを感じても、それはたくさんの人を操法して疲れたり、或いは活元運動を怠けていたり寝不足の所為とかであって、操法した人の何か悪いものを、受けた貰ったりしたのだとは思わない。

「コーヒーやお茶を飲むと、眠れなくなります」と言う人がいる一方で、(私もそうであるが)全然気にならず、寝しなに濃いめのコーヒーを飲んでも、すぐに寝付いてしまう人もいるのと同じ様なものである。
随分前のことであるが、ある雑誌に“珈琲汁粉”なるものが紹介されていた。
スプーン十数杯分のインスタント珈琲粉を入れてお湯を注ぎ、どろどろになった“珈琲汁粉”を飲むというものだが、一時期毎日の様に飲んでいた。
然し、それで寝つかれないという事はなかった。

ついでに“憑き物が憑く”という事について云うと、お葬式から戻って、塩を身体に振る(掛ける)が、何かが“憑く”というのは、これは本当の事ではあるが、ただ憑くのは必ず左肩で、他の部位に憑くことはないので、塩を振るのは左肩だけでよい。
“憑きやすい人”というのがあって、整体で云うと八種体癖の人がそれに当たる。
いつも左肩を上げて、お尻を片方に余分に振って歩いている人がそうである。芸能界に多いが。
然し、(高野先生も云われた様に)“丹田に力があれば、何物も憑かない”のだから、己れがきちんとしていれば、塩など必要ないのである。
私自身、よほど体調でも悪ければ別だが、葬式から戻って塩を振る事はない。忘れていることが多い。

人に整体や指圧をして、相手の辛さや悪い気を受けてしまう人、又八種体癖の人は、常に鳩尾の力を抜き、丹田に力が入るよう、非頃から心掛けられると良い。

活元運動だけでもOKですよ

2017-04-15 17:56:19 | 体の変化
( ある人へのメール )

その後活元運動は続けていらっしゃいますか?
( 身体が錆びついて、仲々動かない人もいますが )せっかく運動が出るのですから、必ずご自分のものにして下さい。
続けていって段々敏感になっていくと、お子さんが具合が悪いときなども、頭で分からなくても、自然に手が必要な場処に動いて行きますから、その場処にじっと愉気をされたら良いです。

以前、世田谷にある整体協会の本部道場で、九の日( 9,19,29日 )に“相互運動”をしに、何度か通いましたが、不思議というか面白い体験をしました。
その会は、普段活元運動をやり慣れている人たちが集まるのですが、適当に相手を見つけて、2人で行ないます。
前後を途中で入れ替わるのですが、知識では何も知らないのに、前の人の具合の悪い処に、自分の掌がピタッと当たって、ずっと其処に掌が当たったままなのです。
片方の掌は、背中に行ったり腰に行ったり、場所を変えて動くのですが。
あとでその人が、「掌を当てて貰った処は、ずっと辛かったのですよ。随分楽になりました」と言われたのですが、私が前になった時も同じで、右の肘をぶつけて痛かったのですが、その事は言ってないのに、後ろの人の右掌が、私の右肘にピタッと当たって、( 二人とも活元運動をして、ずっと動きながらですが )愉気をし続けてくれるのです。

この様に、身体というものは我々が考えているより、はるかにスゴいもので、感性と云うか感受性を高めることの素晴らしさを、改めて感じ、又考えさせてくれますが、どうぞ活元運動をご自分のものにして、生活のあらゆる面で役立てて下さい。

最近も私のHPを見て、「( 整体操法も興味がありますが )とりあえず活元運動をやってみたい」と、お見えになった女性が、活元運動だけをやりに、又お見えになりました。

活元運動だけでも受け付けておりますから、『どうもよく運動が出ない』という時は、ぜひおいで下さい。

「整体」と「治療」の違いは?

2017-04-09 21:13:58 | 違いは何?

通称“野口整体”の創始者、野口晴哉(はるちか)氏の「治療の書」は名文の名著で、たくさんある氏の著書の中で一番好きな本であるが、その前書きに、「…現在の私は整体指導をして治療は捨てたのであるから…」とある。

殆どの人には、この言葉の意味が分からないのではなかろうか?

“治療”とは、通常
本人が痛かったり辛かったりする自覚症状があって、それを解消すること
又は、(はっきり自覚するような症状は無いが)検査などで異常が見つかり、それが解消されること
のどちらかであると思う。
その病んだ人は、誰かに“治して貰う”のである。
又、痛みや症状が消え、あるいは数値が改善したからといって、その部分だけの事であり、身体全体が整ったわけではない。
歪んだ状態は、そのままである。

一方“整体”は、
治療と言う概念よりも、はるかに広い範疇をカバーするものである。
自ら活元運動等をして、身体を整えもする。

整った身体や、またそういう人の動作は、見ていて美しいものである。
歪んでいたり、その人らしくない身体の状態であれば、見た目も動作も美しくはならない。

このことで思い出すのは、先月亡くなった、アルベールビル冬季オリンピックで銅メダルを取った、宮部行範(ゆきのり)さんのことである。

お兄さんの保範(やすのり)さんは滑るのが速く、TVやスポーツ新聞にも時々出ていたが、行範さんはスピードが遅く、無名だった。
ある日行範さんが、恩師高野先生のところに、2〜3人の先輩に連れてこられた。
先生の奥さんが皆にお茶を出してくれ、話をする間に、先生が行範さんの身体を“読んだ”のは勿論である。
「さぁ、みて上げよう」と高野先生が言われ、行範さんは正座をしてお辞儀をし、先生の前にうつぶせになった。
先生は背中の上から腰まで素早く指で観察をした後、こう言われた。
「うんっ、君の身体はメダルが狙えるよ」(半年後に、アルベールビル冬季オリンピックが控えていた)
続けて「ただ、今のこの身体は、君本来の身体じゃないから、今から造り変えるからな」と言われて、整体操法をされた。
宮部行範さんを連れてきた人たちも、この後先生の整体を受けたと思う。
その後また少し話をして全員が帰ることになったが、(当時22〜23才だった)行範さんは、よろよろしながら、玄関に向かうマンションの壁に手をつきながら、歩いていた。
まさに、“身体を造り変えられた”という感じだった。

行範さんは、その後
どんどん記録が伸びて代表に選ばれ、銅メダルを取った。
“整体”とは何か、を語る良い例だと思う。

行範さんは、身体のどこかが辛くて来たわけではない。
しかし身体が整い、本来の行範さんの身体になって、潜在能力が表に出たから、メダルが取れたのである。
先生の整体を受けなければ、無名のまま終わったであろう。
初めて来た無名の選手に「メダルが取れるよ」と言われた理由を尋ねると、先生は「筋肉の質が良いのはもちろんだが、脱力が素晴しい」と言われた。

よく、調子の悪いときだけ整体を受けに来る人がいるが、整体の意味が分かっておられないわけで、残念である。
自分らしい、そして季節に沿った、或いは季節を先取りする敏感な状態で、日々過ごすために整体はある。
自然の一部である我々人間の身体も、季節ごとに微妙な変化をして、ひと月経てば違う身体であり、調整のポイントも変わってくる。
月々の整体が無理なら、せめて自分で活元運動をしなければ、自分らしい敏感な体を保つことは難しい。

4月になって

2017-04-04 15:07:06 | 体の変化
一昨日はまだ見頃の桜の木は僅かでしたが、今日は全体で五分咲き位に咲いていました。

気温が上がってきて、骨盤の変動(緩みと開き)の時期になりました。
骨盤の自然の精妙な変化を邪魔せぬよう、下手に手を加えぬことです。
( 咲きかけている花びらを、引っ張ってもっと開かせようとする様な、愚かな真似をしない事です)

女性は、卵巣の部分に両掌で愉気(掌を当てて、気を通す)をすると、骨盤の弾力が増しますし、生理の周期の不順や冷え性が解消されます。
一年で一番効果のある時期なので、一日一度でよいので、下腹部が汗ばむまで行います。

一般にL4(腰椎四番)に力がないと、物事に集中できませんが、今の時期はH5(頭部第五)が下がって広がってくると、やはり物事に集中できません。
H5が上手く上がらないのは、踝の異常や肝臓(D9)の異常がある為で、先にそちらを調整します。

四月は、H2(頭部第二)からの“穴追い” の時期です(梅雨時まで)。
“穴追い” がきちんと出来ると、D5(胸椎5番)から上が変化(緩む)して、H5の飛び出し等も、正常になります。
又、胸の厚みの左右差も解消して揃うので、深く眠れるようになります。
※ 自分でできる補助的な方法としては、H1 (頭部第一)を軽く叩打すると、肋骨が揃い、よく眠れるようになります。

近頃はあまり見かけないのですが、麻疹や耳下腺炎( おたふく風邪 )、水疱瘡になったら、とにかく
1,冷やさない( 大きい温度差も不可 )
2,風に当てない
の2点は、最低守って下さい。
そして、
3,平熱以下のあいだは安静にする
事も大事です。

個々には、
耳下腺炎は、くるぶしが大事なので、飛び跳ねさせない 事です。
又水疱瘡は、( 特に 右の)手首が大事なので、雑巾絞りや、堅い栓の開け閉めは禁物です。

麻疹や耳下腺炎又水疱瘡は、呼吸器や皮膚・生殖器また腎臓が、健全に成長し完成するための一過程なので、自然に経過させることがとても大切です。