こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

構 成 要 素

2017-12-10 10:05:12 | Weblog
交流電流による長距離高圧送電

という今できているその形式を

これからも更に続けていくのであれば

温室効果ガスの濃度上昇

を止める術を見出すのは

絶対に

不可能


送電を必要としない方法の開発が

未来社会の持続可能性を生み出す

根拠となって

文明に作用する


例えば

住宅が必要とする

交流発電機を独立した状態で

分散配置することによって

温暖化の原因である

二酸化炭素の大気圏内への放出

を止めることが

可能となる


家庭用の電圧は

たった100ボルト

の低電圧であるに過ぎない

この程度の小型電源なら

既存のものを改造する

程度のことで対応が

可能


この独立分散型の小型電源を

住宅内部に潜ませることにより

自家発電システムを足り立たせてやれば

地下資源を用いない電源系



最終的に創出する

という成果を手に入れることは

比較的だが容易にできる

誘導法則を理解していたのであれば

そんなことは トックノ 昔に

世界中でできていた筈のこと


一寸した工夫を凝らす必要があるにせよ

その方法に気付くか否か

ということが

未来文明のあるべき姿を

改めて決めるための

決定因子


直流と交流との違い

をこれまで何一つ

弁別して対応してこなかった

ということが

二種類の温室効果ガス

即ちCO2とH2Oの濃度を

一貫して高め続けさせていた


水蒸気にも温室効果があることは

よく知られている事実

気化熱や放射冷却現象

によって日常的に

伝えられている

ことに過ぎないほど

それはありふれたコト


雲が冬空を蔽っている日には

保温効果を発揮することで

地表の熱を閉じ込める

反対に熱した地表を冷やす散水が

そこにあった熱を上空へと持ち去り

周辺がすぐ涼しくなつのは

運び去ったその気化熱が

今度は反対に

上空を部分的に温める


これはエネルギー保存則として

よく知られていることである


温暖化という文明が解決すべき

その現象は

二酸化炭素濃度の上昇のみならず

水蒸気との相乗効果を引き起こす

単にCO2だけの問題だと思い込んでいると

判断を誤って

見当を外した結果を

自らの手で差し招く


水蒸気がもつ温室効果

の関与を見落としていると

温暖化が伝えているメッセージ

の意味を

見誤っていることに

永久に気付けない


燃やすことができる地下資源の多くは

炭化水素と概括される

地下資源に属しており

その代表的存在が

メタンCH4なのである


メタンは単体で

二酸化炭素の24倍の温室効果をもっている

これを敢えて燃やすことで得た

その酸化作用で

炭素Cは二つの酸素と結びつき

一分子のCO2となるその一方で

四つの水素Hは

同様の酸化反応で

二つのH2Oを

二次的に同時生成する


CO2は紫外線で分解するけれど

H2Oは自然条件の下では分解しない

外部エネルギーを人為的に与えない限り

水分子としての安定性を

トワに保ちつづける


こうして地球が持つ水の絶対量は

文明がエネルギーと交換してきた歴史的事実

によって

徐々に増えてゆくこととなり

地表を緩慢に水没させながら

海岸線の縮小を推し進めてきた


水が勝手に分解しない

という極めて安定した化合物

だということが

フクシマ第一原発の水素爆発

の規模を一層高める結果

へと繋がった


冷却水の循環を成り立たせていた

ディーゼルエンジンの停止

が原子炉の熱暴走を許し

大量の水を熱分解したことによる

水素と酸素へと

それぞれが分離したことにより

水素の濃度を高め

原子炉建屋の密閉された空間に

水素と酸素とが

執拗に満たされいったその状態

がこの爆発の威力を大いに高めた


核分裂反応が進み

金属の温度を執拗に高め

大量の冷却水を熱分解させ

金属製の配管に蓄えられた高温

が起爆剤となって

水素爆発を複数回

引き起す事態を生んだ


水素分子H2は互いに遠ざけ合う

という避け難い性質を強くもっており

それが堅牢な密閉空間に

時の経過と共に満たされていった

高圧環境が水素分子の膨張圧力を高め

それがあの日

開放されたことで

放射能を世界中に拡散させた


原子炉を蔽っているコンクリートの壁

の厚みは2メートルもあったのだが

その頑丈な設えが却って災いし

爆発の威力を一層高める効果

を発揮したのは皮肉な経過

人知の浅はかさを知らされても

その方法から

文明は離れることが

未だにできない


原発を破壊するには

冷却水の循環を遮断するか

ポンプを動かすための電源ケーブル

を切断するかすればよい

ということを

3・11で生じた大津波は

世界中に教え伝える実例

となった


電源立地の独立分散化という方法は

送電するための高圧送電の存在理由

を短期間かつ

低コストで消し去る

低圧の小規模な電源を

各戸に配布するだけのことで

温暖化を止めることが

すぐにでも可能となる

地下資源を用いない方法を採用する

というのがこの方法の肝


課題は運動エネルギーの与え方

それ一つだけなの

地下資源を用いない

方法に限定することで

エネルギーコストは極限の水準

へと一気に低下することとなり

高い経済性能を発揮する効果を

文明社会へとやがて連れてくる


問題の本質を

見失ったままで過ごしていると

環境の劣化だけでなく

経済の低迷をも引き起こすこととなり

己の手で己の首を

絞めつける


世界規模のデフレ化と

止まらない温暖化とは

こうして同一の歩調をとって

闊歩するようになったのだった


温暖化には

環境と経済の危機

を示す指標という意味が与えられている

判断の過ちは

文明のサスティナビリティをも

左右する淘汰圧

となって逆向きに作用する


認識能力の欠陥を生み出したものは

教育の高度化を目指してきた

知識階級の独善と

それによる判断の誤りの連鎖

がその起源となった

問題の所在を理解すれば

有効解を手に入れることは

タヤスイ

事実誤認を悟れない知識人のすべて



文明の淘汰を推し進める

その主体成分の構成要素

となっている
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