暘州通信

日本の山車

◆物部守屋 七

2018年02月09日 | 日本山車論
◆物部守屋 七

 これは仮説である。

 羽後國の唐松神社

 山形県を包括する旧國名は、出羽國であるが、明治元年の戊辰戦争後に、山形県の北部と、秋田県の鹿角市と小坂町を除いた現在の秋田県のほとんどの地は【羽後國】となり、それ以前の【出羽國】は、【羽前國】と呼ばれるようになった。
 従って、羽後國の名称は旧国名の中ではもっとも新しい國である。
 【唐松神社】は、その羽後國(現、秋田県大仙市協和境字下台)に鎮座する。
 祭神は、

オキナガタラシヒメノミコト 息長帯姫命
カグツチノカミ 迦具土神
トヨウケヒメノミコト 豊宇気姫命
タカミムスビノカミ 高皇魂命
カミムスビノカミ 神皇魂命

 で、タカミムスビノカミ(高皇魂命)、カミムスビノカミ(神皇魂命)が物部氏の祖神である。 カミムスビノカミは、タカミムスビノカミの子が祀られている。
 古くは、【韓服宮】とよばれたという。
 物部守屋が討たれたあと、守屋の一子である【那加世】とその一族が定住した地で
ある。

 後年、唐松神社の社家から、「水理学」の泰斗、物部長穂(もののべ ながほ)が出ている。長穂は、「多目的ダムの提唱」でも知られ、富山県の庄川にある小牧ダムを手掛けている。