生善屋(独立第101大隊)

同人サークル自衛軍独立特務第101大隊の半公式サイトです

『予備役待機要請書』

2009年06月05日 | 軍事
『予備役待機要請書』なるものが即応予備自衛官に電報にて送られているという噂がありますが、やはり全くのデマのようです。(ソースは秘)
もともと自衛隊には『予備役』という用語はないはずですし、念の為『予備役待機要請書』なるものが存在するのか服務小六法や各法規、政令、訓令等を調べてみましたが該当するものは存在せず。
昨今の半島情勢をうけて、また半端マニアか『補』、もしくは半端マニアな『補』が中途半端な知識で適当な嘘をついたのでしょうが、本職の方々に迷惑がかかる可能性があるのでやめてもらいたいもんです。
あと実際に『予備役待機要請書』に近いものが送付されたとしても、それをネット上に流すだけで充分違法行為ですがな

日本の小火器について

2006年03月23日 | 軍事
軍用として世界的に優れているという評価を受けた日本製の小銃と言うのは無いという意見を見かけたので、反論をば。これはあくまで「反論」であって「クレーム」ではありませんので~(爆)

まず、日本の兵器はWW2以前は泰平組合などを通じて積極的に輸出されてました。
有名どころの38年式小銃は国書刊行会・出版「日本の軍用銃と装具」(須川薫雄・著)などによりますとイギリス・中国・メキシコ・タイ・白系ロシア軍・フィンランド・オーストリアなどへその国の使用弾薬に合わせたバリエーションも含めて100万丁以上輸出されています。現代のアメリカ製の小銃M-16A1も輸出数が100万丁弱だそうです。
優れていない物が100万丁以上も輸出されるのでしょうか?
ちなみに現在のシベリアでは狩猟用として38式が好んで使われているそうで、使用弾薬の6.5ミリ小銃弾も数カ国で未だに生産されています。

小銃に限らず機関銃、山砲、光学機器までも輸出されてました。

日本陸軍兵器資料集―泰平組合カタログ
↑コレは当時の輸出向けのカタログを復刻した書籍です。

擲弾筒に至っては、戦後の各国の兵器開発に多いに影響を与えていますし、殆ど同じような物を開発し現在も使用している国もあったはずです。(リサーチ不足(汗))

確かに冶金技術は欧米に比べて明らかに劣っていましたが、兵器として優れてなく世界的に低評価であった証明にはなりません。
「軍用として世界的に優れているという評価を受けた日本製の小銃と言うのは無い」というのを具体的に事例を示して証明してもらいたいものです。

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自衛隊の小銃について

2006年03月22日 | 軍事
自衛隊の使用する小銃についてよく批判が見受けられます。
その仲でも良く見られるのが下のような物です。

・価格が高い
・安全装置(セレクター)が左側についていて片手で操作できない。
・見た目から強度が弱そう。
・2脚(バイポット)なんて不要な物が付いている。
・調達開始から15年以上経つのに、64式との更新が終わっていない。
・とにかく国産装備は全てゴミ。低価格で高性能な海外製マンセ~

 では、まず価格について。
 確かに高いです。平成16年度の調達価格総額と調達数を割った場合は30数万円にもなります。しかし、コレは小銃単体の価格ではなく。銃剣等の付属品、開発費、製造設備の維持費が含まれています。また、単年度契約による発注の為に自然に価格が上昇しがちになります。30年で30万丁というような発注をメーカーに発注をかけることができれば価格にも変化が出る可能性は高いですが、それは自衛隊・防衛庁の責任ではありません。
 また、日本との用兵思想の似たスイスのStg90(一般的にSG550との呼称が有名)も価格は1丁あたりの価格は30万を超えると言われているにも関わらず、それについての批判は見かけられません。
 あと、今回添付してある図表のように平成17年度調達から大幅に調達数が増加しています。コレによって調達価格が低下する可能性も高いです。

 安全装置(セレクター)が左側についていて片手で操作できないと言うことに付いては、マニアの方が大好きなロシアのAKシリーズも最新型でもセレクターは左側のみですが、その点の批判は見受けられません。

 見た目から強度が弱そうと言うのは、見た目だけで判断するな ヽ(*`Д´)ノゴルァと言う感じです。

 2脚(バイポット)なんて不要な物が付いていると言う批判も、前述のStg90については批判は見受けられません。日本やスイスのような独特の戦術思想に基づいて設計されているのですがねぇ……

 低価格で高性能な海外製マンセ~と言うことですが、単価は低くても今まで使用していた物と全く違う運用・設計思想でもって製作された物を採用して、それにかかる運用研究及び末端までに至る教育にかかる費用というのは考慮されているのでしょうか?従来の運用思想の延長線上において設計された物を採用することによって、それらにかかる費用・期間を抑えれるのではと推察されます。基本教練(ライフルドリル)等も全て見直す必要が考えられます。
 戦闘機などのような隊の中でも一部の物しか扱わない物と違って、隊員全てが必ず扱う物である以上、前記のような事は重要だと思います。

 調達開始から云々と言うことも、限られた予算内で重要な項目から優先的に調達が実施されています。(添付図表参照)
 人的被害云々と意見もありますが、96式装輪装甲車や軽装甲機動車は従来の装甲車両の調達とは比べ物にならない勢いと数量が調達され、小火器も前述のように平成17年度から調達数が倍増しています。
 64式小銃がまだまだ使用できる段階でかつ日本に何処かの国が陸上戦力主力を以って侵攻する恐れが無い以上、それ以外の事項(MD・対ゲリコマ等)にリソースを振るのは当然でしょう。

 
 軍事に限らず全ての調達に関する事柄は、物の単価に拘らず各種のトータルコストでの
事柄で判断する必要があると思われます。



最新軍用ライフル図鑑


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中国国防費、最大12兆円 米次官補「今年も公表の3倍」

2006年03月18日 | 軍事
【ワシントン=山本秀也】米国防総省のロッドマン次官補(国際安全保障担当)は十六日、公表ベースで十八年連続での二ケタ増となった中国の国防費について、未公表分を含めた実質額が円換算で最大十二兆円規模に上るとの見方を示した。米議会の超党派諮問機関「米中経済安保調査委員会」の公聴会で語った。

 中国政府が公表した今年の国防費は、二千八百三十八億元(約四兆一千億円)だった。米側は、他の費目に分散された予算を含む中国の実質国防費が公表分の二-三倍に達するとみてきたが、同次官補は今年もこの判断に変わりがないことを挙げて、「今年の実質国防費は七百億ドル(約八兆二千億円)から千五十億ドル(約十二兆三千億円)と推計される」と証言した。

 同次官補は、米中の安保交流が拡大しつつあることを歓迎しながらも、中国が進める海空軍装備、弾道ミサイルの急激な強化に強い懸念を表明。台湾海峡での軍事紛争の危険を警告するとともに、東アジア地域での米国と同盟国に対する脅威となりつつあると指摘した。

 一方、同委員会のバーソロミュー副委員長は冒頭発言で、中国の軍拡について「台湾への武力統一を図る際に、米国と同盟国の部隊が介入することを排除、遅延させる狙い」と語った。

【2006/03/17 経済新聞社】

http://www.sankei.co.jp/news/060317/kok045.htm

現在も大連でロシアより購入したアドミラル・グズネツォフ型空母2番艦「ワリヤーグ」を再生・改装中ですし、キエフ型VTOL空母も2隻も軍事テーマパークという「名目」で保有しています。コレも軽空母としての改装の計画があるといわれていますし、自国での空母建造計画の最近、明らかにされました。
また2万トン級の強襲揚陸艦建造計画などもあります。
ここ数年でどうこうなる物ではないとは思うのですが、将来は必ず日本を含め中国の周辺諸国にとって軍事的脅威になるのは間違いないと思われます。

海上戦力のみに限らず、陸・航空戦力も強化されており、どうやったら「中国の脅威というのは妄想だ」だなんて発想がでてくるのか理解できません。

こういう発想の方は日本にどうしても五星紅旗を翻らせたいのでしょうかねぇ……?(汗)(´・ω・`)


空母名鑑1914‐1998


「日中友好」のまぼろし

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地対艦ミサイルが大量発生、漁業に打撃

2006年03月11日 | 軍事
島根県沖から石川県沖にかけての日本海沿岸で、地対艦ミサイル「シルクワーム」が昨年に続いて大量発生し、漁業関係者らを悩ませている。

被害の大きい福井県若狭湾では、定置網にシルクワームが入ってしまうため、魚が全くかからないのだという。網に入ったミサイルを取り除くには多大な労力を要するほか、ミサイルが逃げようと網を食い破ったり、網がミサイルの重さで破れたりするなどの被害も出ている。

同県河野村で定置網漁を行う御崎椋さん(48)は「そこらじゅうにミサイルがうようよしている。漁に出ても網に入っているのはミサイルばかりで、昨日は一網に500発もかかった。利用しようにも、どう調理しても美味しくないし、本当に困っている」と、引揚げられたばかりのミサイルを手にしながら、やるせない表情を浮かべた。

日本海沿岸でみられるシルクワームは、主に北朝鮮東海岸の軍事基地から発射され、対馬海流に乗って来遊する。2年連続で大量発生した理由は分かっていないが、北朝鮮をめぐる情勢が緊迫していることと関係があるとも指摘されている。

(空言通信社)
http://unidentifier.sakura.ne.jp/kpl/k20031022.html

………ふ、腹筋痛ぇ(爆笑)
このブログでも過去に軍事系ウソニュースを載せたことがありましたが、コチラは本当にいいセンスしてます(笑)


世界のミサイル―弾道ミサイルと巡航ミサイル

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装備(兵器)のお値段(その1.5)

2006年03月03日 | 軍事
本当は(その2)で対人狙撃銃について書くつもりでしたが、トラックバックさせて頂いたブログ様が反論(?)のようなことを(それも過去の記事に追記と言う形で(苦笑))で書かれていたので、臨時で書くことにしました。

まず、クレームと批評は違うと思うのですがねぇ~(苦笑)クレームとは「苦情」と言う意味なのですがねぇ(苦笑)私は苦情を言ったつもりはないのですがねぇ(苦笑)

次に価格のソースがP○NZER誌や朝○新聞と言うのはどうなのでしょう?(苦笑)あんな、「ウソ・大げさ・紛らわしい」というJAROも真っ青な記事を載せていることで有名な両誌をソースにされてもですねぇ……(苦笑)

ガリル導入にしても国が軍用品を輸入するのを、工業用ソフトや工作機械程度と比べられてもねぇ……(苦笑)
民間同士と国同士ででのことを混同されましてもねぇ……(苦笑)
軍事とは政治の一手段であって、装備調達に関しても政治・外交的要素が多いに絡んでくるものですしねぇ~
あと、G7等の先進諸国で軍の主力用の小銃を輸入してる国ってありましたっけ?
平時で小銃程度を輸入していたら、他国になめられますよ~(苦笑)

旧軍の小銃も海外、それも欧州に大量に輸出されていた事実をご存知無いのですかねぇ?評価が低いものを、わざわざ輸入しますかねぇ?
あと、自分が知らないからと言って、それが全てなのですかねぇ?(苦笑)

あと、軍用品で過剰品質って言われてもねぇ……当たらないより当たる方が良いと思うのですがねぇ?スイス製の軍用小銃も同程度の集弾性があると言われてますけどねぇ……(苦笑)
PKOに機関銃を持っていくのは過剰装備でケシカランと言っていた某党の議員先生と同じ発想のようか感じデスねぇ(苦笑)
いざと言う時に簡易な狙撃もできる小銃とそうでない小銃、軍事的観点から言えばどちらが優れているかは明白だと思うのですがねぇ~わが国の政治的・地理的特殊性から来る用兵思想ってのも関係してくるのですがねぇ~
生産性にしても89Rの設計上の生産性をご存知なのでしょうかねぇ?(苦笑)

あと、陸自隊員をスナイパー云々ですが、軍事での狙撃と言うのは射距離800m程度で行われるものなのですがねぇ~ 300mと言うのは通常での野戦での交戦距離なのですがねぇ~ こういうのは基本中の基本の知識だと思っていたのですがねぇ~

正式になって15年云々というところも(正しくは制式化して)予算の枠内で装備を調達しなければならない事を無視されてるのでしょうかねぇ?
限られた予算内で緊急性のあるものから購入しているのは、防衛白書等を読めば一発で判ると思うのですがねぇ。緊急で小銃を全て89rに更新しなければならない理由があるのでしょうかねぇ?どこかの国が軍の主力を持ってわが国に侵攻する恐れの兆候でもあったのでしょうかねぇ?

白兵戦云々にしても、どこの国が白兵戦をして壊れた小銃をすぐに補充できる体制をとっているのでしょう?
オマケに輸入をしていた場合、有事で小銃での撃ち合いや白兵戦をしなければならないような状況の際に、容易に国内に持ち込めれるのでしょうかねぇ?予め備蓄でもしておくつもりなのですかねぇ?
あ、この件に関しては以前も書いてましたが、思いっきりスルーされてますねぇ~


まあ、30年も軍事を趣味でされてるようなので、私のような半端もんが敢えて言うことでもないことでしょうし、上記に関してソースも示す必要はないのでしょうねぇ~
この程度のことで、詳しく書くのもマンドクセーですし~

それにしても今回は「(苦笑)」が多いなあ~(苦笑)


民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる


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装備(兵器)のお値段

2006年02月26日 | 軍事
ネット上や書籍に於いて自衛隊の装備の価格が高くて低性能という記述が未だに散見されます。
例えば90式戦車は価格が8億もするのに、アメリカ製のM1戦車は3億程度だから輸入すればいいなどです。
しかし、この価格はあくまで本国の調達価格で、輸出した場合、例えばサウジアラビアが輸入したM1などは10億円を超えています。また能力も米国陸軍に納入されているものより劣っている(俗に言うモンキーモデル)の可能性が高いといわれています。
また、部品なども相手の言い値で購入する必要もでてきます。
ラインセンス生産にしても同様で、相手に開発する能力が無いとなった場合は法外な値段を言われることもザラですし、全ての情報を教えてくれるわけでは有りません。

小銃に関してもコチラのブログで述べられています。
>陸上自衛隊が主に装備する89式小銃のお値段はちょっと
高くないか?(約¥20万)
>アメリカ軍のM16系は3万程度、電動エアソフトガンより安い。
>AKシリーズはもっと安い。
確かに高いです。しかし、上でも述べたようにその値段で本当に売ってくれるのでしょうか?

>泥をかぶる、水もかかる。その上、白兵戦でもやろうものなら
>銃でなぐる、振り回す。装備として最悪の使い方するから
>絶対壊れる。
泥や水につけたり、冬の北海道の極寒や、夏の沖縄の高温多湿の中でも開発段階からプルーフされてますし、イラクの砂漠の地でも問題無く使用されています。
また、白兵戦で敵を殴ったような銃は、現代の銃なら日本製に限らず間違いなく壊れます。

>64式にしても89式にしても見た目から繊細すぎる。
見た目で判断ですか?実際に扱ったり、開発者の人と話をしたことを元にはしてないのですか?
>経費の削減と信頼性の向上を考えたら外国から購入した方がいい
実際に使用していた経験から、壊れた経験はありません。逆に16系の方が撃芯が折れたなどの話はよく聞きます。
>昔から日本の小火器類で世界的に認められたことないでしょう?
>留弾筒ぐらいか?
昔から日本の小銃は評価が高く、現在でも旧軍の小銃(末期生産型は除く)は非常に評価が高いです。
また、現行の89式小銃も昨今の海外での合同訓練でも高評価を得ているという話を聞きます。
プレス加工の小銃で300m先で手のひら大に集弾できるアサルトライフルが世界にどれだけあるのでしょう?

>AK系ならイスラエルのガリルなら
イスラエルから輸入するとなった場合、周囲の中東諸国との外交関係は考慮されているのでしょうか?
日本は先進諸国の中で飛びぬけて中東諸国と友好度が高いのを、長年かけて築き上げてきた信頼関係を全て壊すのでしょうか?

また実際に有事になった場合、他国から容易に銃本体及び維持部品が入手できるのでしょうか?地理的要因から難しいのでは?

装備品に限らず物を買うということは単体の価格のコストというミクロな視点ではなく、トータルコストというマクロな視点で見る必要があると思うのですがねぇ……

小火器読本―黎明期の火砲から89式小銃まで

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戦車は不要か?(2)

2005年12月11日 | 軍事
前回に引き続き、戦車は不要か?について駄文を垂れ流します。

山がちな国土には戦車は不要との説がありますが、旧ソヴィエトが日本よりも遥かに山がちな国、アフガニスタに侵攻する際は機甲戦力を先頭に進撃してましたよね~
前回も少し書きましたが、戦車というのは山岳地といえど他の地上戦力に対して絶大な威力を誇るものです。

次に海に囲まれた日本では戦車を無くしてそのリソースで海上及び航空戦力に振り向けるべきという暴論があります。
これも前回に書いた戦車に対等に対抗できるのは戦車としました。
それに「ランチェスターの第二法則【攻者三倍の法則】」と言うものがあり、装備・能力等が同程度の場合、守備側を攻め落とすために攻者は守備側の3倍以上の兵力が必要と言われています。
一例として日本の九州が他国によって攻められる場合を想定してみましょう。
九州には公開されている情報を元に推測してみますと、陸上戦力は2個師団、人員約14,000人 戦車約100両程度と推測されます。
それに対し侵攻側は装備が同程度の場合は【攻者三倍の法則】により最低でも人員約42,000人 戦車約300両が必要な計算になります。
また九州は陸続きではないので、海路もしくは空路にて侵攻せねばなりません。
しかし日本にはその地理的要因から世界有数の海上及び航空戦力を有しているので無傷では前記の人員装備を上陸させれるはずも無く、損害を見越した数を準備する必要があります。
また戦力を逐次投入した場合、各個撃破される可能性が高い為、ある程度まとまった数をまとめて運ばねばなりません。
40トンを超える鉄の塊(戦車)を300両以上、それを支援する機材・人員、その他の一般部隊の装備・人員。
上記を海路もしくは空路にて運ぶ手段。それを護衛する手段。
その点は専門外なので詳しくは判りませんが、それでもかなりの戦力が必要になります。

これが日本に戦車が無かった場合は戦車及び戦車に対抗する手段を輸送するリソースを割く事ができ、それに付随する各リソースも軽減されます。
それによって日本に戦車が無ければある場合に対して侵攻が非常にしやすくなると推測されます。
海上輸送および護衛に対して細かい数字が出せれないので、断言できませんが……

また戦車が有っても、それを動かす人間・組織・支援体制が無ければ、文字通り張子の虎となります。
全てが揃ってこそ戦力そして戦争の抑止力として成り立つのです。
現在、日本を取り巻く状況は冷戦期よりも軍事的には緊張が高い状態であると思います。
一度失った技術・経験・専門知識は取り戻すのに多くの時間と費用、労力を必要とします。
冷戦終結し財政が困難とはいえ、わが国を取り巻く環境をみるかぎり、安易な防衛力減少は危険だと思います。

まあ、私は経験上、あんな走る鉄の棺桶の乗員だけは勘弁なのでありますが(爆)

次回は装輪戦車について書けたらと思いますが、いつになることやら(苦笑)

兵士を見よ



戦車は不要か?(1)

2005年12月10日 | 軍事
未だ戦車不要論なるものがネット上などにおいて平然と語られているようなので、素人の私なりに述べてみたいと思います。

まず、戦車が現代戦、特に日本において不要だと述べられている理由として、航空機及び歩兵用対戦車兵器の発達。山がちな国土は戦車戦に不適、海に囲まれた日本では戦車を無くしてそのリソースで海上及び航空戦力に振り向けるべきなどがあります。
確かに対戦車兵器の発達によって、戦場における戦車の優位性は低下したかもしれません。しかし戦車もそれに対抗して日々能力の向上を目指し開発が続けられています。まさに矛と盾の関係であって優位性は一時的なものでしかありません。
対戦車ヘリコプターと戦車のキルレシオ、すなわち対戦車ヘリコプターが1機失われるまでの間に戦車が何両撃破されるかというものですが、一時期は1:19と言われていました。しかし、日本のような国土では1:2~4程度と言うエセではない専門家の説もあります。また現在の日本の最新鋭戦車は主砲で飛行中のヘリも撃墜可能な能力があるとも言われていて、その差は狭まっているのではないかと思われます。また航空機はいくら全天候型といっても運用は気象条件に左右されやすく、戦車に対して脅威となるのは空中にあるときのみであって、行動に制約が多く万能ではありません。
また個人携帯の対戦車火器も射程は数百メートル程度で、不整地を時速50キロ以上で走行する戦車に対し命中させるのは困難で、また、近年の重装甲化により個人携帯火器での正面からの撃破は困難になっています。その為、それに対抗するべく開発された対戦車ミサイル等は巨大化の一途をたどり、人が担いで運べるような代物ではなくなっています。
また地上に暴露された生身の人間が、走行してくる戦車に正面から対抗するのは精神的にも非常な重圧となります。否と言われるのなら、一度全力で向かってくる戦車の前に立ってみたください。すごい恐怖感を味わうことが出来ると思いますよ?
戦車に対抗するには高い火力・装甲・機動力が必要であり、それが安定的に供給される必要があります。それに該当する物は現在は戦車しかないと思っています。すなわち、戦車に対等に対抗できるのは戦車だけだと思われます。

と、とりあえず今回は以上まで。

次回「戦車は不要か?(2)」に続く(かな?苦笑)