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一日一書 155 憂き我をさびしがらせよ閑古鳥

2013-07-28 22:15:52 | 一日一書

 

憂き我をさびしがらせよ閑古鳥

芭蕉

 

 

ちょっと「コラ書」はお休みにして。

 

 

芭蕉の有名な句です。

閑古鳥は、カッコウのこと。夏の季語です。

 

やけっぱちのような句ですが

加藤楸邨の解釈は次のとおり。

 

世を憂くおもうこころにたゆとう私を、

閑古鳥よ、その閑かな鳴き声によって

独り居てさびしさをあるじとする心境へ誘うてくれよ。

 

難しい解釈ですね。

独居生活のなかで、「さびしさ」をしみじみ味わう心境へと

誘ってほしいということでしょうか。

 

簡単に言うと

 

あたしゃ、つくづく世の中が嫌になっちゃってるんだけど

独りぼっちだってえのに

カッコー、カッコーってのんきに鳴いている閑古鳥よ

おまえさんみたいになりたいよ、まったく。

 

てなところでしょうか? 芭蕉さん。

 

 

 

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