憂き我をさびしがらせよ閑古鳥
芭蕉
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ちょっと「コラ書」はお休みにして。
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芭蕉の有名な句です。
閑古鳥は、カッコウのこと。夏の季語です。
やけっぱちのような句ですが
加藤楸邨の解釈は次のとおり。
世を憂くおもうこころにたゆとう私を、
閑古鳥よ、その閑かな鳴き声によって
独り居てさびしさをあるじとする心境へ誘うてくれよ。
難しい解釈ですね。
独居生活のなかで、「さびしさ」をしみじみ味わう心境へと
誘ってほしいということでしょうか。
簡単に言うと
あたしゃ、つくづく世の中が嫌になっちゃってるんだけど
独りぼっちだってえのに
カッコー、カッコーってのんきに鳴いている閑古鳥よ
おまえさんみたいになりたいよ、まったく。
てなところでしょうか? 芭蕉さん。