(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

台湾の披露宴事情

2011-08-20 | 台湾事情
以前にも「台湾の結婚式事情」で書きましたが、台湾式の披露宴と日本の披露宴はずいぶん雰囲気が異なります。だいたい全体的にそうですけど、中国系の人たちにとっては「人が大勢でにぎやか」なことこそが「福」でそれが一番大事なことです。なので、披露宴も「とにかく大勢友達集めて飲んで騒いで祝ってもらう」感じです

前述のエントリにも書いたとおり、台湾の披露宴では一般的に正確な人数が把握できません。例えば、私が仲の良いお友達Aちゃんを招待して、彼女も「喜んで参加するわ」という返事をくれたとします。このご招待の段階では彼女はシングルだったのが、結婚式前に新しい彼氏ができたとします。そうすると「当然」その彼氏も連れてきます。その彼氏が新郎新婦と面識がまったくなくてもノープロブレム!なのです
こんな感じでそれぞれが彼氏彼女や妻子を連れて来たりこなかったりするので、人数の把握が大変なんですよね~
日本人の感覚からすると「でもそうしたらお料理の数が決められないじゃん」と思いますが、中華料理的に回るテーブルで大皿で出て来るので、人テーブルに一人や二人増えたところで全然関係ないんですよ。おおらかです~

そして、先ほどの例でいえば、Aちゃんと彼氏は二人セットで一つのご祝儀を包みますし、家族で来ても一家族で一つのご祝儀。なので、「人数=ご祝儀袋の数」では全然ありません。で、これで採算が取れるかというと、取れるんですよね~なぜなら披露宴のお食事が日本よりもはるかに安いから
「一テーブルいくら」で換算するのですが、そこそこいいホテルで一テーブルだいたい15,000元でしょうか。日本円で40,000円くらいです。一テーブルは10人がけなので、日本式に一人おいくらで換算すると一人4,000円くらいですよ。安いですよね~そんなわけで、一テーブルで3、4人くらいがご祝儀を包んでくれればだいたい元は取れる、という感じです。

さて、今回面白いなと思ったのが、こちらでは披露宴の前に「試食」をさせてくれるということ私も来月の披露宴に向けて、今回試食をしてきました~
試食と言っても私たちが考えるよりもずっと「正式」なもので、つまり「一テーブル分」丸々作ってもらいます(一テーブル分のお金を払って)。だから試食も普通は新郎新婦だけじゃなくて、親族も一緒に行くんですよ。
今回、私も私の台湾の家族といえる人たちと一緒に8人で一テーブルを囲み、全部で12品のお料理を試食してきました。デザートも含めて12品!しかも田舎の方はばーんとけっこう豪快な量が出るので、私はだいたい4品目くらいでもうお腹いっぱいになってしまいましたが(^^;

お料理はこんな感じ


さすがに「お肉がどーん」な感じで出ます。でもこの豚肉とろっとろになっててとってもおいしかったです


こちらは私のフィールドの当たりのお料理。「刺葱」というちょっと変わった香りのする香味野菜を使います。
私の大好きな味です~


このスープもおいしかったけど、私がどうしても食べたい別のスープがあったので、これは換えてもらうことにしました。

こんな感じで12品まるっと食べて「これはおいしいからキープ」「これはこういうのに換えて」などと注文して
最終的にお料理が決定できるわけです。
考えてみたら合理的なシステムですよね
日本でも新郎新婦が試食できるようになっているのでしょうか?


「猫村」へ行って来ました♪

2011-08-06 | 
もう先月の話になってしまいましたが、「猫村」というところへいって来ました
最近流行っているのか、不思議に1、2日のうちに立て続けにブログ記事を目にしたり、友達に「猫村があるの、知ってる?」と聞かれたり。どうもご縁がありそうなので、これは行って見るか!ということになったわけです


この地図は台湾の北端部ですが、「台北市」というのは本当にダウンタウンの小さなエリアで(ピンクの丸で囲んだあたり)、それを囲むように「新台北市」という郊外エリアがあります。東京にも23区エリアと調布市とかの郊外がありますがそれと似たようなものです。

うわさの「猫村」は本当にそういう名前なわけではなく、正式名称は「新北市瑞芳区侯祠(漢字が出てきませんが、「ネ」を「石」に変えた字です)」といいます。台北市内から電車で1時間くらい。もうほとんど基隆に近いところですね。


駅舎の中は今の普通の台湾の駅ですが、外側はけっこう昔ながらの駅舎の感じで雰囲気あるところでした。駅舎の中には黒猫ちゃんがさっそくお出迎え
駅舎から出るとすぐに「猫村」の看板が!狭い陸橋を通って「猫村」のほうへ渡ります。さっそく猫ちゃん発見~



「猫村」、その正体は実は普通の台湾の田舎のコミュニティでした
なので、「猫だ~」と言って猫ちゃんを見に行くとそこは普通の民家の軒先と言うか、お庭というか、なところなので、ちょっと気を使います。
でも「猫を使って町おこし」的な雰囲気でけっこうまじめに観光産業として取り組んでいる雰囲気でした。
例えばあちこちで見かける立て看板もかわいらしい猫のモチーフで。



猫ちゃんたちのおうちも何軒か設置してありましたよ。


このベンチに座って持参したお弁当を食べたのですが、この猫ちゃん、ずっと近くで見ていました。

おにぎりをちょっとあげてみようかとも思ったのですが、そういうのを禁止する看板もあったのでぐっと我慢。
家にいっぱい余っているベルちゃんのカリカリを忘れて来たのが悔やまれました~
でも、駅の前のお店でも猫のカリカリを売っていたし、持参したカリカリや缶詰をあげている家族もけっこういました。


夏休みだからでしょうか、家族連れも多かったですねー。

ここでは結局びっくりするくらいの猫ちゃんたちに会えたのですが、どの子もめっちゃフレンドリー
基本的に誰でも触らせてくれます。ベルちゃんとは大違いですねー



昔は台湾では伝統的に猫を嫌う風潮があって、ペットと言えば犬、という感じだったのですが、都会を中心に(田舎の方は今でもほとんど犬ばかりです)猫ラブな人が増えています。今回もこの猫村で女の子グループだけでなく、けっこう若い男の子も来てて「へ~」と思いました。

猫村からいったん駅舎のほうに戻ると、裏には基隆河が流れています。

さらにこの河を越えて向い側へ行くとそちらには日本統治時代の神社があったようです。

今でも鳥居が残っていました。ここは元々炭鉱の町として栄えた場所だったので、炭坑夫の安全を守るための神社でもあったんでしょうねぇ。
歴史的にもおもしろく、一日遊べそうなところでしたよ