今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

包むの日

2015-02-26 | 記念日
日本記念日協会で今日・2月26日の記念日(※1)を探すと「包むの日 」があった。
神奈川県川崎市に本拠を置く、プラスチック包装フィルムのメーカーである東興資材工業株式会社(※2)が、包装材を広くPRするのが目的で制定したものだそうで、日付は2と26を「包む」と読む語呂合わせからだそうだ。

包装(ほうそう、packaging.)とは、ものを包む行為や包む素材、包まれた状態などのことを言う。
包装は2つに大別される。ひとつは工業包装、もうひとつは商業包装である。両者とも、目的は商品の保護と輸送を容易にすることなどである。
日本工業規格 (JIS) では、包装とは「物品の輸送、保管、取引、使用などに当たって、その価値及び状態を維持するために、適切な材料、容器などに物品を収納すること及びそれらを施す技術、又は施した状態。これを個装、内装及び外装の3種類に大別する。パッケージングともいう」と定義づけられている。
包装は、また古くから梱包(こんぽう)ともいわれているが、この場合は販売促進機能をもたない、輸送包装のことである。アメリカではPackaging is marketing.(包装は販売促進そのものである)という表現があるように、販売促進機能が重視されているという。
キャラメルを例にとれば、1粒ずつを包んでいるワックス紙が個装であり、これを10粒包んでいる板紙箱が内装にあたり、輸送するための段ボール箱が外装(輸送包装)である。樽(たる)詰の酒は材料である木(杉やオークなど)の香りが酒に移行し、酒の味わいをよくするものであり、このような包装が理想的なものである。
店頭に置かれて消費者の目に触れる商業包装は、それ自体が有力な宣伝媒体になることから、消費者の目をひき購買意欲を刺激するように、デザインや色彩・構造など十分工夫する必要がある。
このような包装の主要な機能と目的を要約すると以下の3つになるだろう。
・保護性(Protection):衝撃、温湿度、酸素、光、臭気、汚れ、傷など内容物の価値を損なう様々な要因から、内容物を保護する。
・利便性(handling convenience):物流時においては識別や分別を容易にして輸送と保管に適した運び易さ・置き易さがある。
・快適性(sals promotion):情報表示、顕示・美麗・清潔、未使用であることなどを伝える。
包装に用いられる主要な材料つまり「包装資材」とよばれるものとしては、現在では一般的に、段ボールの他、木材,プラスチックガラス金属などの類がある。
冒頭の記念日のところにある「プラスチック包装フィルム」とは、ラッピングフィルム(包装)、つまり、何か物をくるむため(包装)に用いる、プラスチックフィルム・・・のことだろう。
私は、このような製品については良く知らないので、記念日を制定した東興資材工業のHPを覗いてみると、以下のように書かれていた。
「当社は、書籍・DVD・化粧品等をパッケージするシュリンク(shrink)包装フィルムと、コンピューター等の精密部品の静電気障害を防ぐ帯電防止袋・導電袋(※3参照)を製造している、創業36年のインフレチューブのフィルムメーカーです。
特にシュリンク包装フィルム「ハイチューブシリーズ」は、熱収縮によって、商品にピッタリとフィットするため「保護」「改ざん防止」「美観」を実現し、お客様の多様な用途に柔軟にお応えすることの出来る包装フィルムです。」・・・と。
シュリンクフィルム 「ハイチューブ」のことについて詳しくは、ここのページを覗かれるとよい。
このような専門的なことについて知らない私としては、このようなことは別にして、今日は「包むの日 」だから、「包む」をテーマーに書くことにした。


万葉集 巻第十八には以下の歌が詠まれている。
「沖つ島い行き渡りて潜(かづ)くちふ鰒玉(あわびたま)もが包みて遣(や)らむ 」(4103)
【通釈】沖の島に渡って行って潜って取るという真珠が欲しいものだ。包んで届けてやりたい。
「鮑玉(あはびたま)」とは、アワビの内部に形成される「真珠(白玉)」「たま」と呼ばれ、珍重された。天平感宝5年(749年)5月、越中守として現地に滞在していた大伴家持が都の家に贈るために真珠を求める長歌(巻18ー4101)があり、その反歌4首のうちの1つとして詠まれたもの。“沖つ島”というのは石川県輪島市北方の七ツ島舳倉島とする説がある(※4、※5参照)。

今では色々な種類の包装資材があるが、この時、真珠を何で包んで持ち運んだかはよく判らないが、古代において包むのには植物の皮や実、獣皮、貝殻などが用いられた。

同じく万葉集巻二には有馬皇子の以下の歌がある。
「家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎(しひ)の葉に盛る」(142)
【通釈】家にあったならば(食器)に盛る飯を、草を枕に寝る旅にあるので、椎(しひ)の葉に盛るのだ。
この歌のように、7世紀ごろ、旅先の食事では椎の葉が食器 として使用されていた。 有間皇子は中大兄皇子(後の天智天皇)と不仲で、謀反をたくらんでいたが、一緒に計画をしていたはずの蘇我赤兄に裏切られ、計画が露見し捕らえられ、藤白坂(和歌山県海南市藤白)で絞首刑に処せられた。この句に詠まれている「旅」とは、捕まったあと護送されているとき磐代の地で詠まれた2首の辞世歌のうちの一首だそうである(もう一句は※6を参照されるとよい)。
日本では古来から主に食品などの包装については、天然素材の性質を利用した包装が行われてきた。
椎(しひ)の葉の他にも、ホオ(朴),フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗),カキ(柿),イモ(芋)カシワ(柏)の葉などが用いられ、特に神道では複数の柏の葉を竹ひごで閉じた葉椀(くぼて)が用いられた。
今でも和菓子や押し寿司では、植物の葉で包むことがある。「カシワの葉」や「サクラの葉」でを包むと香りがよくなる。
また、笹の葉で包んだお米は腐りにくいとされており、現在でも石川県では、サケ、マスなどを押し寿司にして笹で包んだ 「笹寿司」が有名である。又、笹寿司に使われる笹はクマザサ(隈笹)が一般的だが、このクマザサは古くから食品を包んだり、寿司や刺身の添え物としても利用されてきた。

上掲の画像は石川県白山麓地域の笹寿司。下のものは、柿の葉すし本舗 たなかの「柿の葉寿司


「つつ・む」の漢字には【包む】の他に【裹む】がある。
この字は以下の四字熟語に見られる。
「馬革裏屍」=馬革に屍(しかばね)を裹む(包む)
【通釈】古代中国では戦死すると馬の革で死体を包む風習があったとされている。転じて、戦場で死ぬこと。また、従軍した以上は生還を期さないという勇士の覚悟をいう.。
出典は、中国・後漢書巻24『馬援列傳』の中で、凱旋した馬援に賛辞が送られるなかでの以下のように述べたところから。
原語:『方今匈奴、烏桓尚擾北邊,欲自請擊之。男兒要當死於邊野,以馬革裹屍還葬耳,何能臥床上在兒女子手中邪!』
日本語訳:『今なお匈奴烏桓は北方の辺境を侵しています。私は自らこれを討つ事を願い出ようと思います。男児たる者は辺境の野に死なねばならず、馬革で屍を裹(包)まれ、帰って葬られるだけです。どうして床について女子供の介抱を受けていられましょうか。』と(※7参照)。
この字とよく似ている 「」(音読み:リ、うら、うち)の字は、「亠」の下は「里」。「衣」の中に「里」があるが、この「」(音読み:か、つつ[む]、つつ[み]、まと[う]、たから)の字は、なべぶたに続き「果」を書く(※8参照)。音読みでは包(つつ)むと同じで、私にはよく判らないが、裹_百度百科(和訳)を見ると、どうも、中国語では、人体を布で覆う、又、遮蔽して隠す意味があるようだ。
食品の保存や持ち運びにも様々な工夫がされ、ひょうたん(瓢箪)、竹の筒、笹や竹、椰子の皮などの植物をうまく利用したり、アワビなどの巻貝やハマグリなどの二枚貝の貝類なども現在の包装資材の原型といえるかもしれない。
そして、歴史を重ねる中で様々な包装資材が開発されてきた。
中国では2200年前の西周には簡単な織り機が生まれていたとされており、アサ(麻)の布地がその頃中国に存在したらしく、日本でも紀元前から栽培されており、この頃には 麻の布が包装用に使用されていた可能性がある。
稲作が始まった縄文時代の頃には、が包装資材とし使用されるようになり、奈良時代には藁を編んだ「筵(むしろ)」が使用されている。
そして、この頃に書かれた『日本書紀』の、弘計天皇の項に「取結縄葛者」とあり、「注連縄」の原型と見られる縄(かずらなわ)が大変重要な建築資材であったことが記されており、既に普通の包装資材として紐や縄が使用されていただろう。
木で作る円筒形容器の最古の形態は、木の幹をくりぬいた「刳桶(くりおけ)」で、古くは弥生時代の遺跡からも出土する。続いて「曲物桶(まげものおけ)」が発明され、平安時代には一般に「(おけ)」が広まった。桶と良く似た形で蓋の付いた「樽(たる)」は、ヨーロッパなどとは異なり日本では遅く、鎌倉時代末から室町時代初期ごろ出現した、結樽(ゆいだる)と云われるもので、たがは竹材を螺旋に捩ったものであった。

そして、日本では、物を包み持ち運んだり収納したりするための道具として非常に便利なものが利用されてきた。正方形の四角い布の「風呂敷(ふろしき)」である。その起源となるようなものは正倉院宝物の中に残っている舞楽の衣装包みとして用いられたものであるが、この専用包みには、現在の風呂敷にはない中身を固定するための紐が取り付けられていたそうだ。
平安時代には「平裹」・「平包」(ひらつつみ)と呼ばれていて衣類を包んで頭に載せて持ち運ぶという使われ方をしていたようだ。一方この時代、入浴することは心身を清めるための厳粛な行事であったため、裸ではなく白衣で入るのが作法であった。そのため入浴前後に、広げた布の上で服を更衣したが、この布を「風呂敷」と呼んだのが呼称の起源という説がある。江戸時代に「銭湯」が普及することにより、この「風呂敷」の名が広く流通するようになった。
そして、その後、「が包装資材として使われるようになるが、日本の「和紙」作りの時期に関しては諸説あり、早いものでは3~4世紀とするものからあるが、6世紀半ばごろ、540年(欽明天皇1年)に、渡来人である秦人・漢人に戸籍の編集をさせたという記録があり、この時に使われた紙は郷戸が作成したとされており、人が日本で紙を作ったと推測されているようだ。
製紙技術の伝来から100年程経過してから、本格的な紙の国産化が始まり、『正倉院文書』によれば、天平9年(737年)には、美作、出雲、播磨、美濃、越などで紙漉(かみすき)が始まったが、紙はまだまだ数が少ない高級品で、日常的に使用されることはなく、製紙技術の向上によって平安時代には和紙が大量生産されるようになり和紙文化が発達。この頃になると。貴族の懐紙にも使われるようになり、色々なものに使われるようになるので、包み紙としても使われるようになっただろう。
現在に見られるような洋紙(西洋紙)は、日本では1873(明治6)年に、欧米の機械を導入した初の洋紙工場が設立されたと言われている(※9、又パピール・ファブリック参照)。なお、木質紙が主流になる以前、洋紙の主原料は木綿のぼろや藁だったという。
日本のクラフト紙袋の歴史としては、1923(大正12)年にアメリカ・ベーツ社が作成した紙袋を見本に、林商会(現・王子製紙)が試作したものからスタートしたという。国内で最初に使用された用途は「セメント用」だったそうだ。
そして、現在では、一般的に「ビニール袋」と呼ばれて使用されいる様々な合成樹脂製の袋は、1970年代から使用されるようになったようだ。それまでは、紙袋に持ち手がついたものが汎用されていたが、安価で強度もあるため、紙袋に変わり広く使用されるようになった。
しかし、物を包み、持ち運んだり収納したりするための道具として、日本の歴史上古くから使われ、未だに便利なものとして利用され続けているものが、ただの正方形の四角い布の「風呂敷」だろう。
この「風呂敷」の”包む”というものに、日本独特の優れた文化が感じられる。風呂に入る道具としてみただけでも、1枚で、衣類の持ち運びに使われ、又、脱衣かご代わりや、バスマットをも兼ねた優れものであったが、「ふろしき」には、”収納”面や、”運搬”面でも、 物の量・大きさ・形に自由に対応できる、しかも、用が済めば、たためるのでかさが張らない、多用途性(多目的性) がある、そして、再利用・別利用ができる など非常に多くの特性がある。
「風呂敷」に用いられる文様には、それぞれの家の家紋や、花鳥風月等を題材とする日本独特の吉祥文様が用いられることが多い。戦前からほっかむりをした泥棒が唐草模様」の大風呂敷を背負っているというイメージが、漫画などで多用されていた。
そういえば、「夢もチボーもないね」「東京の田舎ッペ」「マァいろいろあらァな」など、栃木訛りを誇張したギャグで1963年頃からテレビなどで人気を博していた東京ぼん太のトレードマークは唐草模様の風呂敷だったね~。
緑や紺の地色に四方八方に伸びていくつるが絡み合う蔦(つた)の文様を描いたこの風呂敷の図柄も、長寿や延命を象徴した縁起が良い吉祥文様ひとつである。
この風呂敷については、前にこのブログ2月23日「ふろしきの日」でも簡単に書いたのでこれ以上は書かないが、私も重宝している便利なもの。使い方を覚えれば、本当に役にたつので、以下参考の※10:「ようこそふろしき研究会へ」など覗いて、いろいろ使ってみるとよい。
又、風呂敷の歴史などは:「風呂敷の歴史」が詳しいのでそこを参照されるとよい。

上掲の画像左:唐草模様。右:東京ぼん太のレコードジャジェット(コロンビア)

ところで、このブログを書いていて気付いたのだが、「包」という文字は「腹の中に胎児のいる姿」を表したものだったのですね~。
現在の字形で「包」は勹部「勹(ほう)」に「己(こ)」を合わせた文字だが、古代文字・篆文(篆書体)・旧字は、「巳(し)+勹(ほう)」 の会意形声文字である(※12参照)。新字体は勹の中が巳⇒己に変化した。
「勹(ほう)」は、横から見て、人が身をかがめている形の象形で、つつみこむ意がある。「巳」はここで胎児の形で、図形の上部は頭を表している。
従って、「包」は胎児を身ごもるさまから、「つつむ」の意味となったようだ。

上掲の画像は包むの字を絵にしてみたものである。

形声文字は、今まで作られた文字の「意味」をあらわす部分と「音」を示す部分を組み合わせて作られたものであることから、「包む」が妊娠すること、つまり「はらむ」意味から、この「包」をふくむ字の多くに妊娠と関係した意味がある。しかし、この「ほう」ということば(音)を表すのは、包の系列だけではなく、呆─保─宝などもこの同じグループに属する。要するにまずことばが先にあって、それを表す漢字があとに作られたのである(※13:「漢字家族」の形声文字:大切に包む参照)。
こう書いていて、ふと、思い出したことがある。ちょっと脱線するが、それは、新約聖書中の一書『ヨハネによる福音書』第1章の冒頭に出てくる以下の言葉である(※14 のここ参照)。
1.初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。言は神であった。
2.この言は初めに神と共にあった。
3.すべてのものは、これによってできた。できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
4.この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。

ここでいう言(ことば)は、「ロゴス」を言っているようであり、キリスト教では、神のことば、世界を構成する論理としてのイエス・キリストを意味するそうだ(Wikipedia・※15参照)が、これを哲学的に否定し、ここでいう言(ことば)も普通に言われるところのことばだとしている人もいる(※16など参照)。
私は、キリスト教徒でもないし、このような難解な教えを理解する能力もなく、宗教とは関係なく、考えると、やはり、先ず、言葉はどうして生まれてきたか?…ということを考えると、そこにはやはり言葉には生まれる意味があったからだろう。そして、使い方になにかの意味がなければ、言葉は生まれない。
言葉があるということは、その言葉が意味する機能や動作に意味があるということ。人が何かをしたいと思った。何かを変えたかった。そしてそれを他の人と、共有したかった。言葉がなければ、人には考えていることやしたいことが「見えない」。だから言葉という手段を必要としたのだろう。
象形文字は物体の状況(形)を表現する方法というか、現象・事象を伝えるために作られた。そこから、人の歴史が始まり、化学も進化した。正に天地創造の始まりではないか・・・・などと、素人考えで思ったのだが・・・。
なにか、「包む」という言葉の誕生などを考えたりしていると、「包む」ということには、非常に優しさや、暖かさが関係しているように感じられる。そうすると、ラッピング(包装)は単に贈り物を保護するだけに包むということだけではなく、人の心を包むことのようにも考えられるようになってきた。
ラッピングは、贈り物を受けた人と贈った人の両者を笑顔でつなぐコミュニケーションツールとなるものともいえる。贈ったものを受け取る人を思い浮かべながら、ラッピングを考えると、心の豊かさ・思いやりの表現がラッピングに求められそうだ。

日本では、贈答品を渡す際は、直接手で持って渡すことは失礼にあたるとされ、風呂敷に包んで持参するのが礼儀とされている。その際、包んだまま渡すことを作法とする説と、包んだまま渡すと「この風呂敷にお返しを包んで戻せ」という催促の意となるため、厳に慎むべしとする説がある。
現在でもほとんどの場合、手渡す際に風呂敷を解き、贈答品のみを置いて風呂敷を持ち帰るのは、後者の作法に準じているためであるが、風呂敷での包み自体を新しい感覚のギフトラッピングと捉えて、そのまま贈ろうという提案も近年なされているという。
物を包むのに使う方形の布には他に「袱紗(ふくさ)」がある。贈り物の金品などを包んだり、覆うのに使用されるが、小さい物は、「帛紗(ふくさ)」と表記する。これは、主に茶道で、茶道具を拭い清めたり、茶碗その他の器物を扱うときに用いられる布である。
「袱紗」は、包装・覆いとしての実用性を超えて、熨斗袋(祝儀袋・不祝儀袋)の水引がくずれたり袋が皺になることを防ぐ心遣い、また先方の心中や祭礼を重んじ、喜びや悲しみを共にする気持ちを示す意味を持つ。熨斗袋で金封し、さらに袱紗で包むことで、礼節と肌理(きめ)細やかな心遣いを示す意味で使われる(※17参照)。
贈答などの際に用いられた、紙を折って物を包む日本の礼儀作法の1つに「折形(おりがた)」と言うものがある。折形の名称は、現在では折紙と呼ばれている紙を折ることや折ったものの江戸時代中期頃の呼称で、江戸時代初頭は折据(おりすえ)、明治時代には折り物と呼ばれていた。現在、折形と呼ばれるものは、折紙のうち儀礼折紙や実用折紙と呼ばれる範囲である。
平安時代より贈答をする際には進物を紙で包むようになり、室町時代の武家社会において発生し、江戸時代には数々の流派が興るほど発展したが、現在は、包装紙や市販の包みが多く使われ、結納以外で折形を見る機会が非常に少なくなった。
流派は多数あるようだが、包みの基本はどれも陰陽説に基づいており、折形では、「天(上)が先、地(下)が後」「左が先、右が後」が基本となる。このようなこと間違ったこと言えないので、興味のある人は、以下参考の※18、19など参照の上、日本の伝統的な贈答の包みを覚えて、日々の生活に取り入れられるものは取り入れてみても良いのでは・・・。。
そして、日常的に一番良く使われる普通のデパートなどでのラッピング(斜め包み)方法は以下を参照して、気持ちのこもった綺麗なラッピングで物を贈りたいものですね。

ラッピング方法:斜め包み b>


参考:
※1:日本記念日協会
http://www.kinenbi.gr.jp/
※2:東興資材工業株式会社HP
http://www.packtoko.co.jp/
※3:導電性袋と帯電防止袋の違いについて- YAHOO!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1133905146
※4:大伴家持と万葉集 - 高岡市万葉歴史館
http://www.manreki.com/arekore/yaka-manyou/yaka-manyou.htm
※5:不思議なことはあったほうがいい
http://ameblo.jp/seikuzi/archive-201006.html
※6:有間皇子 千人万首:
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/arima2.html
※7:馬援伝
http://www2u.biglobe.ne.jp/~dnak/sangoku/baen.htm
※8:漢字辞典オンライン
http://jiten.go-kanken.com/
※9:日本最古の洋紙製紙場跡 - 京都市
https://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/uk091.html
※10:ようこそふろしき研究会へ:「ふろしきってなに?」
http://homepage3.nifty.com/furoshiki/mokuji/furoshikimokuji/furoshikimokuji.html?mokuji/furoshiki?mokuji.html
※11:風呂敷の歴史
http://www.miyai-net.co.jp/furoshiki/history04.html
※12:象形辞典
http://www.vividict.com/WordInfo.aspx?id=1591
※13:漢字家族:
http://1st.geocities.jp/ica7ea/kanji/mokuji.html
※14:新約聖書 (口語 1954年改訳版)/ 旧約聖書(文語)INDEX
http://web1.kcn.jp/tombo/v2/label.html
※15:初めに言があった
http://www.km-church.or.jp/preach/preach_021201.html
※16:ウソだ!8:ことだま 前編 <はじめに言葉ありき>
http://www.hasegawadai.com/logic/哲学的考察-ウソだ/ことだま-前編-はじめに言葉ありき/
※17:知らないと恥ずかしい のし袋・水引のマナー :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48237510Z01C12A1W05001/
※18:折形紙幣包みの折り方
http://nosi-mizuhiki.com/modules/tinyd0/index.php?id=1
※19:折方
http://deepbeigepigment.myartsonline.com/orikata.html
包装技術ネット:まめ知識
http://www.housougijutsu.net/knowledge/
47スクール:漢字物語
http://www.47news.jp/feature/47school/kanji/index.php
包み - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%85%E3%81%BF

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