今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

求婚の日

2006-01-27 | 記念日
1883(明治16)年の今日(1月27日)は、「求婚の日」。
新聞に初めて求婚広告が掲載された日で、中尾勝三郎という人が伊勢新聞と三重日報に「先頃女房を離縁して不自由勝ゆえ、貧富を論ぜず、十七歳以上二十五歳にて嫁にならうと思ふ物は照会あれ。」という広告を出し、近くに住む19歳の女性が応募し、その後結婚したという。世界初は1695年7月19日で、イギリスの新聞に「当方、年齢30歳、資産家、3,000ポンド程度の財産を有する若き淑女を伴侶として求む」と掲載されたのだそうだ。
「みしっく (Misick)」さんのサイト”みしっく今日のひとこと - 1999年9月 ”を見ると、古い日本経済新聞(昭和33年4月3日、木曜日発行)」のものの社会面のいちばん下の段にも、5行立ての小さな「求婚」広告が載っていて「求婚 当方眼科開業女医35歳初婚血統正明朗係累少先様35歳以上次男以下専卒以上篤実努力家医師其他定職有る方乞御親書 大阪府八尾市……」とあったそうだ。お忙しい女医さんが厳しい条件で相手を探すのは困難なのでこんなj広告を出したのかもしれないが、今の時代に、日本の新聞でこのような求人広告を目にすることはまれであるが、明治の頃には、結構、あったのかも知れないね~。何でも、日本で最初に日刊紙に掲載された求人広告は、1872(明治5)年の乳母雇人広告。当時は人工のミルクがなく、良いお乳の出る女性が高給で雇われていたことがわかる。母乳が出ることが雇用される能力だった。人権という考え方のなかった明治時代には、「貰ひ子」や「子供遣度」など、子供をやり取りする広告や「求婚」広告もよく見られたという。 求婚広告に応募すれば、気に入れば、嫁に貰ってやるぞ・・・といったような感じのものがあったのだろう。戦後、女性も強くなったので、先の女医さんなどは、逆に、気にいったら、嫁になってやる・・・私の気に入る男はいるかな・・・といったところかな・・?
以下参考の「MACS 毎日新聞社広告局」を見ると、「若い、寂しがり屋の猫です。一緒に幸せになれる、ユーモアと思いやりのある29歳までのねずみちゃんを募集中。写真同封歓迎」「魅力的な46歳の若い女性。東ベルリン出身で、協調性のある自然な男性を結婚相手として探しています」――。こんな「求縁広告」がドイツの新聞各紙に出ており、実名を載せることもあれば、自分や交際相手を猫やウサギなどの動物に例える広告も多いのだという。実はこれ、ドイツでは伝統のある結婚相手や恋人を探す求縁広告で、大衆紙だけでなく、「高級紙」と呼ばれるクオリティーペーパーにも同様のページがあるのだそうだ。同性愛のパートナーを求める広告も少なくないという。何でも、過去の統計によると、パートナー探しがうまく行く成功率は「10~15%」とか。・・この成功率は高いと思う?それとも低いと思う?
それにしても、ドイツなどは開かれた国だよね~。営業用の「求縁広告」もあるんだというよ。・・・営業用と言えばどんなもののことかは分るだろう・・・・今や、日本でも、インターネットの世界では似たようなものが見られるから・・・。何せ、ドイツでは売春は合法といい、シュレーダー政権の女性閣僚が「売春婦にも一般労働者と同等の社会保障を与えるべきだ」と主張するお国柄なのそうだから・・・。
それに比べ、ヒンドゥー教の国といわれるインドでは、今でも恋愛結婚はまだまだ少数派で、多くの人々が見合い結婚をするそうだ。これは、インドのカースト制度は、ヒンドゥー教にまつわる身分制度であるが、結婚も同じカースト間で行われることが多く、それも、相手を星占いなどで親が決めるのでお見合いすらもなしという。そのようなことから、インドで「流行」しているのは新聞による「求婚広告」だという。インドの新聞の日曜版最大の読み物は、Classifiedsと呼ばれる求婚広告で、カーストなどを単位とするコミュニティー毎に分類されているそうだ。 これなら、本人同士が選び会えるから人気が有るようだが、やはり、最終的に結婚の相手は、その中から親が星占いなどで選択することが多いことにはかわりないそうだ。
これは、スリランカなど他の国でも、カーストの問題が残っているところは同じ様な状況のようである。恋愛結婚も増えてはいるがまだまだ「愛はカーストを超える!」ところまではいかないようである。スリランカの人気の新聞の日曜版には求婚広告が載っており、その1ページの半分を花嫁募集、もう半分を花婿募集で埋め尽くしているものがあるそうだ。
日本でも、戦後の暫く、昭和40年台位までは、お見合いが主流ではなかっただろうか。お見合いでは、本人同士だけでなく、家と家との釣合いなどが問題視される。しかし、最近は、恋愛結婚が主流のようだ。・・・とはいっても、現実には、恋愛による結婚が出来ない人も非常に多く、そのため、お見合いを斡旋する会社や、色んなイベント業者の催すお見合いパーティーが大流行。昔のように、人と人との繋がりが薄れてしまった現代では、仲人役を買って出てくれる世話やきもいなくなったので仕方がないだろう。私の知っている会社も子会社にお見合い会社を作っているが盛況らしい。ただ、絶えず女性不足なのだそうだ。だから、女性の入会費は安くしているという。良く、結婚できない男性と結婚しない女性などと言う言葉が流行っているが、実際に、どちらかと言えば、相手が見つからずに困っているのは男性のようである。しかし、だから女性が結婚できているかというと、出来ていない。そりゃそうだ。結婚は1人ではできないから、男性が出来なければ女性も出来ないわけだ。結局、女性も選り好みして、その結果、出来ないままとなっているのだろう。そのため、結局は男女共に、、こんなお見合いを商売にしているところへ出かけて結婚相手を見つけるしか仕方がないのであろう。所詮、結婚などと言うもの、赤の他人同士が同じ屋根の下で過ごすのだから、夫婦それぞれが相手のことを気遣い相互に協力しなければ、幸せな家庭など築けない。しかし、今の若い人は、自分の理想を追い求め、最初から自分の求めた通りでないと気に入らないのであろう。だけど、よく考えてみれば分ることだが、理想や夢は築いていくものであって、そこにあるものではないよ。相手にしても、僅かな期間の付き合いくらいで、自分の欠点を見抜かれてしまうような人はよほどの間抜けだろう。今の時代は、何でも、相手に求めることばかり考える人が多い。求めるのではなく、自分が相手に何が出来るかを考えれば、よほどの相手でない限り、どんな結婚でも幸せになると思うのだが・・・。
誰もが知っているシェイクスピアの「ヴェニスの商人」。バサーニオは、ポーシャと結婚するためにベルモントに向かう。ポーシャの父親は金、銀、鉛の3個の小箱から正しい箱を選んだ者と結婚するよう遺言を残していた。バッサーニオはポーシャの巧妙なヒントによって正しい箱を選択した。鉛の箱には次のような銘が刻まれていた。「我を選ぶ者は、己れの持ち物すべてを手放し投げうたざるべからず。」・・・と。我々は、本当に欲しいものを手に入れるためなら、すべてのものを犠牲にする覚悟が必要ということだ。
最後に、「もし君が人に愛されようと思うなら、まず君が人を愛せよ。」「人生の唯一の疑いのない幸福は、他人のために生きることだ。」N.トルストイ (ロシア:小説家.思想家)
私のブログでも採りあげたので興味のある人は→ここ
MACS 毎日新聞社広告局
http://macs.mainichi.co.jp/space/no315/04.html
カースト - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88
ベニスの商人 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%95%86%E4%BA%BA
11月6日は「お見合い記念日」。
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/c2eedbade170215c3929579369b0fab9

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