「夕凪の街桜の国」
戦中・戦後を描いた映画は数多くあるけれど、一般の被爆した人の心情を表した映画って私はこれが初めてかもしれない。
被爆して数年後に病になり苦しんで死んでいく女性なり少女の映画はあったかもしれないけど(そういう映画、見たかも)、この映画の前半のヒロインは火傷の痕こそあるものの健康でいた。
それがある日突然に高熱がでて、そのまま起き上がることが出来なくなり眠るように逝ってしまう。
このヒロインは、生きることに罪悪感を持ちながらある人の「生きててくれて、ありがとう」の言葉に救われる。けど、亡くなってしまう。
たぶん言葉をくれた人や家族や友人と一緒に生きていきたいという思いが、生きることの罪悪感より強くなったのかなぁと思う。
後半は、戦後62年・前半のヒロインの姪がヒロイン。
定年退職して数年の父の行動が怪しく、夜何も告げずに出かける父の後を着けると、行き着いた先は広島だった。
父が戦後13年で亡くなった姉(前半のヒロイン)の50回忌のために、姉と親しかった人たちに話を聞き墓参りする姿をみて、知らず知らず自分の母や祖母が何で亡くなったのか、若くして亡くなった伯母たちのことその他のいろいろなことを考えさせられる旅をする。
戦後生き延びた人たちが、どんな思いを抱いて生きてきたのか、その一端ではあるけれど知ることのできる映画を見ることができた。
戦中・戦後を描いた映画は数多くあるけれど、一般の被爆した人の心情を表した映画って私はこれが初めてかもしれない。
被爆して数年後に病になり苦しんで死んでいく女性なり少女の映画はあったかもしれないけど(そういう映画、見たかも)、この映画の前半のヒロインは火傷の痕こそあるものの健康でいた。
それがある日突然に高熱がでて、そのまま起き上がることが出来なくなり眠るように逝ってしまう。
このヒロインは、生きることに罪悪感を持ちながらある人の「生きててくれて、ありがとう」の言葉に救われる。けど、亡くなってしまう。
たぶん言葉をくれた人や家族や友人と一緒に生きていきたいという思いが、生きることの罪悪感より強くなったのかなぁと思う。
後半は、戦後62年・前半のヒロインの姪がヒロイン。
定年退職して数年の父の行動が怪しく、夜何も告げずに出かける父の後を着けると、行き着いた先は広島だった。
父が戦後13年で亡くなった姉(前半のヒロイン)の50回忌のために、姉と親しかった人たちに話を聞き墓参りする姿をみて、知らず知らず自分の母や祖母が何で亡くなったのか、若くして亡くなった伯母たちのことその他のいろいろなことを考えさせられる旅をする。
戦後生き延びた人たちが、どんな思いを抱いて生きてきたのか、その一端ではあるけれど知ることのできる映画を見ることができた。