上司、元気で留守が良い

チームを組んで仕事をしているときに、よく思うこと。

軍隊モデル 部下は上司に絶対服従、上司は部下をコマとして使う
師弟モデル 弟子は師匠を尊敬し、師匠は弟子を厳しく躾ける
兄弟モデル 兄と弟は一つ屋根の下で一緒であり、補完し合う

大きくはこの3つのモデルがあるように思う。

軍隊モデルは、能力や経験の差などの合理的な理由ではなく、上下関係が身分として決まっている。組織がなくならない限り、関係が変わることはない。部下は上司に絶対服従であり、否定もできない。規律があるので、定型的な業務であれば極めて効率的に処理することができる。部下はいくらがんばって努力しても、仕官にはなれない。

師弟モデルは、師匠の能力が圧倒的に優れており、師匠が通ってきた道を、弟子に伝承し、指導していくモデル。師匠に対して部下が絶対服従であることは軍隊モデルと変わらないが、弟子は師匠に憧れを抱き、喜んで服従するところが違う。基本的に師匠が全ての業務を行えるが、弟子の業務は成長次第で変わっていく。いつの日か、師匠が衰え、弟子が成長したところで能力は逆転するが、心の上下関係(師弟愛?)は生き続ける。

兄弟モデルは、兄の方が先に生まれている分、知識や経験があるが、能力が必ずしも上とは限らない。むしろ、兄と弟は異なる能力やキャラクターを持っており、補完関係にある場合が多い。うまくいっている場合は、信頼関係の中で役割を分担し合うことができる。師匠だけで基本的に何でもやれる師弟モデルと違って、兄弟は揃っていない全体の能力は不十分となる相互依存の関係にある。関係が終わることはない。


これらは実際の仕事上では、混在して成立する。また、時間と共に関係が変化する。軍隊であっても、師弟愛が芽生えて、一生ついてきます!という場合もあるし、最初は師弟関係だったのが、義兄弟のように助け合う場合もある。
踊る大捜査線で言えば、室井管理官と青島の関係は最初軍隊モデルであるが、徐々に兄弟モデルに変わっていく。一方で、和久さんと青島の関係は最初師弟モデルであり、最初から軍隊モデルではなかった。


日本企業における典型的なモデルは、師弟モデルだと思う。
師匠が苦労して能力を会得した過程を信じ、弟子にも同じ過程を経て学び取って欲しいと思い厳しく指導する。自分が苦労の中で自ら勝ち取った体験を、弟子と体験したいと願う。このモデルの問題は仕事の内容が時代遅れになった場合である。弟子は師匠のやり方を疑わないため(疑念があれば、逃げ出すので、残る人は信者ばかりになる)、進化は師匠の素養に依存せざるを得ない。

一方、ベンチャー企業の場合は兄弟モデルがふさわしい。
そもそも誰もやったことがない事業を立ち上げようという仕事なので、先達はいない。試行錯誤しながら、仲間と喧々諤々の議論を繰り返しながら、結果が出るまで悪戦苦闘する。恐らく、うまくいかずに空中分解する場合の方が多いだろう。しかし、万が一うまくいった場合は、個人の限界を超えたパワーを発揮する。

そして軍隊モデルだが、欧米型の一部のエリートと労働者に階級が分かれている組織のイメージが近い。現場の声に耳を傾け、現場と一緒に経営しようという日本の会社のスタイルとは本来別物だと思う。
ただし、カリスマ社長の会社はこうなりやすい。最初はベンチャー企業で兄弟モデルだったものが、徐々に社長のワンマンが強まり、軍隊モデルに変貌してしまうケースが多いのではないかと思う。


個人的に3つの会社の経験を振返ってみると...
最初の会社は明らかに師弟モデル。次の会社は兄弟モデル。
今の会社は…チーム単位で色々ですかね。
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