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タケノコの水煮が中国産ばかりで国産が少ないわけ!

2014-07-24 10:02:49 | 食の安全
山菜取りといえはふきのとう、わらび、せんまい‥‥そして、タケノコ!
山菜取りが大好きな人にはたまらない季節‥‥も終わり、たけのこも食べられない季節になりました。
そこで一年中食べられるものと言ったらカンズメのタケノコの水煮。
しかし、どれもこれも中国産ばかり‥‥
毒入り餃子事件以来中国産にはみんな不信感を抱いている。
多少たかくても国産を求める人が多いがタケノコの水煮って中国産ばかり。
国産はないのか~!
これにはちゃんとした理由があった。
国産のタケノコの水煮が出来る様ガンバって~!








美味しいタケノコがいつでも食べられるといいですね
冷し中華やそうめん、枝豆、焼きナス、冷やしトマトなど、夏には夏の楽しみがたくさんあるが、その一方で寂しいのは、タケノコの季節が終わってしまったこと。
しかも、いつでも気軽に手に入る水煮を買おうと思うと、手頃なものは中国産ばかりなのが現状だ。なぜ国産の商品が少ないのだろうか。
タケノコの水煮を中心とした加工食品の製造・販売会社である大分県の「クローバー食品」に聞いた。

「2007年から2008年に発生した『中国毒ギョーザ事件』を境に、それ以前の加工用タケノコの業界は、品質が良くて、価格が大幅に安い中国産にシフトされました。国産加工用タケノコはほとんど出荷されなくなり、国内の生産者は、極端に少なくなってしまったんです」

ところが、消費者の需要としては、ギョーザ事件以降、中国産タケノコが敬遠されるようになり、売れなくなったと言う。
そのため、国産を調達できなかった業者が中国産を『国産』と偽って販売する偽装事件が2008年頃に続発したそう。そして、そうした不祥事の影響で、国内の山菜加工業者のうち約30社が消えていったそうだ。
「今後は、生産者も高齢化によって、ますます少なくなると思います。また、最近の消費動向は、簡単で便利な商品へと、消費量も減ってくると思います」
タケノコ好きからみると、これは非常に寂しい傾向である。

でも、そんななか、クローバー食品では、金属検査やX線検査などを導入した厳重な検査体制を設け、トレーサビリティ(生産履歴)が確認できる体制を確立。さらに、「安全・安心・おいしい」をテーマに、商品の原材料である農産物の栽培から加工まで、一体管理する目的で、2006年に「農事組合法人JAPAN・クローバー」を設立したと言う。

背景には、当時、クローバー食品の本社がある大分県豊後高田市周辺に放置され、荒れた竹林が多く存在していたことがあった。
そうした状況下で、同社は「竹林を整備してタケノコを収穫するので、土地を貸して欲しい」と土地所有者に持ちかけたと言う。
「行政は、『放置竹林対策』として、タケノコ生産のための竹林整備に助成しました。また、生産者にとっては、荒廃した竹林を手入れして、竹の子を収穫、販売する経済的メリットがありました。そして、当社は、消費者が求める安全・安心の国産タケノコが調達できるというメリットがありました」
もちろんそれを可能にしたのは、クローバー食品独自の集荷システム・加工能力・商品開発・販売力があったわけだが、こうして行政と生産者・加工業者との三位一体の成果が、大分県北部に一気に広がっていったそうだ。
「当社では現在、直営で竹林整備を行っているほか、関わった竹林は、正式に有機圃場として、認定を受けています(現在42ヘクタール)。また、加工工程で発生する大量のタケノコの皮は、サトイモ等の自社農場に土壌改良剤として使用しているんですよ」
そうした努力・工夫によって、タケノコの原料ベースにおいて、国産タケノコの加工処理量は、2008年から徐々に増え、昨年(2013年度)は約2,000トンまで増加したそう。

国内の加工業者が多数消えていった時期を経て、今、大分県北部では着々と国産タケノコが安定供給できるルートが作られてきている。
今後、こうした動きがさらに広がり、「国産タケノコ」がいつでも安価に手に入るようになれば良いのになあ……。
(田幸和歌子)

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