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田中角栄の心を打つ話⑤・2-2

 

田中角栄の心を打つ話⑤

2-2

 それを見た角栄は、秘書の早坂茂三を呼んだ。

『あいつ(野坂昭如)のオヤジは新潟の副知事だったが息子は雪国の怖さを知らない極楽トンボだ。風邪を引くから靴下、手袋、長靴、ももひきを差し入れてやれ』

 選挙中にもかかわらず、野坂の事務所には越山会から衣類が届けられた。それだけではない、早坂は野坂にこんなアドバイスまでした。

 「君は旧新潟高校出身だろう。その線は辿った方がいい」野坂は呆然とした表情だったという。

 選挙の結果、有罪判決直後の角栄は22万761票を獲得してトップ当選。野坂はわずか2万8045票で落選した。

 金権批判や政治倫理の確立は良いとしてでは政治家として野坂に何ができるのか。

 雪国の辛さを解消しようと、これまで30年以上角栄は働いてきた。言われるような金権政治があったとしても、その頑張りに対して裏切ることはできない――地元有権達の『審判』にはどっしりとしたリアリティーがあった。

 落選後、野坂は角栄と会っている。角栄は選挙戦をねぎらい、こう声をかけた。

もう一度出ても落ちる。だがその次にまた出れば、必ず当選する

しかし、野坂が新潟から選挙に出たのはこれが最後だった。

 野坂は2015年に他界した。角栄が死去してから早四半世紀が経過するが、今でも新潟では『田中角栄』と書かれた無効票が出るという。終わり

**

角栄の言葉

いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。

吹きすぎて行く風――

政治はそれで良い。

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