備忘録として

タイトルのまま

幸せの隠れ場所

2013-12-02 00:24:00 | 映画

機中映画を★順に並べた。(ポスターはIMDbより)

「幸せの隠れ場所、原題The Blind Side」2009、監督:ジョン・リー・ハンコック、出演:サンドラ・ブロック、クイントン・アーロン、ティム・マッグロー、NFL Ravensのプレイヤーであるマイケル・オーアの実話である。貧しい家庭に育ちホームレスになっていた黒人少年を引き取った家族の話で、彼が才能を開花させる姿を、家族、周囲の協力、偏見差別などのアメリカの日常を通して感動的に描いている。貧しい黒人少年を我が子同様に世話する母親役のサンドラ・ブロックは、この演技でアカデミー賞主演女優賞をとった。里親一家をきれいに描きすぎているようにも思うが、いつのまにか感情移入して少年を家族といっしょに応援していた。原題のBlind Sideは、マイケル・オアーが活躍するアメリカンフットボールではクウォーターバックの死角を言うらしい。ラグビーならスクラムを起点にバックスが展開するオープンに対し、ウィングだけを残した狭い方をBlind Sideという。裕福な白人社会に対して社会の底辺にいる黒人の貧困社会を指していることは言うまでもない。★★★★☆

「いとこのビニー、原題My Cousin Vinny」1992、監督:ジョナサン・リン、出演:ジョー・ペシ、マリッサ・トメイ、ラルフ・マッキオ、殺人事件の犯人として誤認逮捕された男が弁護を頼んだいとこのVinnyはこの事件が弁護士としての最初の事件だった。アメリカの保守的な田舎町のルールに翻弄され、有力な目撃者がいるというまったく不利な状況下で、車おたくの恋人の協力などで逆転していく過程がコメディータッチで描かれる。とにかくジョー・ぺシと恋人役のマリッサ・トメイのやり取りが抱腹絶倒なのである。ジョー・ペシはリーサル・ウェポンやホームアローンの強盗役で楽しませてくれた。マリッサ・トメイはこの映画でアカデミー賞助演女優賞を取るのだがその後パッとしない。★★★★☆

「Man of Steel」2013、監督:ザック・シュナイダー、出演:ヘンリー・カビル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ダイアン・レイン、ラッセル・クロウ。ケビン・コスナーの豪華キャスト版スーパーマン誕生物語である。観る気はなかったのだが、今は亡きクリストファー・リーブ主演のスーパーマンシリーズ4作はすべて観ているので行きがかり上、観ることにした。育ての親であるケビン・コスナーの「力はほんとうに必要な時に使え」という教えと、スパイダーマンのおじさんの「大いなる力を持つ者には大きな責任がある」という言葉が重なった。この映画で新聞記者ロイス・レインを演じたエイミー・アダムスは若く見えた。★★★☆☆

「Pacific Rim」2013、監督:ジレルモ・デル・トロ、出演:イドリス・エルバ、チャーリー・ハンナム、菊地凛子、Kaijuをやっつけるロボット操縦士たちの話で、2人一組で巨大ロボットを操縦する。準主役の菊地凛子は「バベル」で観て以来で、芦田愛菜ちゃんがKaijuに遭遇する子供時代を演じていた。時間つぶしのアクション映画。★★☆☆☆

「The Numbers Station」2013、監督:キャスパー・バウフェド、出演:ジョン・カザック、マリン・アッカーマン、情報部員に暗号指令を送信する女性オペレーターを保護する男に組織からオペレーターと施設を破壊しろという非情な指令が入る。男はその指令に疑念を抱き逆らって女性を守ろうとする。アクションもサスペンスも中途半端で話が暗い。★☆☆☆☆

「Arthur Newman」2012、監督:ダンテ・アリオラ、出演:コリン・ファース、エミリー・ブラント、自殺に見せかけて蒸発した男と家族に問題を抱えて逃避中の女のロードムービー。コリン・ファースと話の設定に惹かれて観たが、主人公も同伴することになる女も現実逃避しているだけでまったく共感できなかった。前回の「Gambit」同様、今回のコリン・ファースもはずれだった。さらに、エミリー・ブラントには魅力を感じないので、★☆☆☆☆

「2 Guns」2012、監督:バルタサー・コルマカー、出演:マーク・ウォールバーグ、デンゼル・ワシントン、麻薬組織に潜入した海軍情報将校と麻薬捜査官が麻薬組織と戦うのだが、自分たちの上司たちが麻薬組織とつながっていたというあまりにも奇抜な設定について行けなかった。最近のデンゼル・ワシントンはB級映画ばかりに出ている。☆☆☆☆☆


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