備忘録として

タイトルのまま

十二神将

2010-10-08 22:42:06 | 古代


興福寺で買った東金堂の十二神将のはがき

興福寺東金堂に立つ十二神将は魅力的だ。同じ日に行った新薬師寺の十二神将は間近に見ることができる。薄暗いお堂の中で外から入る自然光を受けて静かに、でも力強く1300年間変わらぬ姿そのままに薬師如来を取り巻いて立っていた。十二神将は本尊の薬師如来を守る天部で十二支が充てられる。

  • 伐折羅(バサラ)大将 戌
  • 丈寶胃羅(アニラ)大将 未
  • 波夷羅(ハイラ)大将 辰
  • 毘羯羅(ビギャラ)大将 子
  • 摩虎羅(マコラ)大将 卯
  • 宮毘羅(クビラ)大将 亥
  • 招杜羅(ショウトラ)大将 丑
  • 真達羅(シンタラ)大将 寅
  • 珊底羅(サンテラ)大将 午
  • 迷企羅(メイキラ)大将 酉
  • 安底羅(アンテラ)大将 申
  • 因達羅(インダラ)大将 巳

自分の干支の未である丈寶胃羅(アニラ)大将は両手に矢を持ち口を真一文字にして参拝者を見降ろしていた。丈寶胃羅(アニラ)大将にろうそくを灯し祈った。興福寺の丈寶胃羅(アニラ)大将は右手に三叉槍を地面に突き立て左手を腰にあてているように、新薬師寺の十二神将とは持っている武器や顔つきが違う。

興福寺の国宝館で見た人気者の阿修羅像をはじめとした八部衆は、ガラスケースの中で上手に照明を当てられ現代風に脚色されていた。

明日香や奈良のあと、近代ビルと多民族で雑然としたシンガポールへ行ったので、奈良でもらった神々しい古代の香が逸散してしまった。もう一度、写真と本で気持ちを引き戻さないと感動が蘇らない。


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