和のこころ 

「和」のイベントを手がけるOLの日記

住吉神社

2007-07-11 21:24:13 | 季節のことの会

悉皆屋の「扇屋」さんを後にして、ぶらりと佃1丁目へ。
赤い橋からは、こんな眺めを楽しんで。
高層ビルと昔からの風景が混在して、おもしろい。
さて、住吉神社へ。
神主さんより、住吉神社や佃の歴史を教えていただく。

●佃発祥
徳川家康が本能寺の変のときに、逃げてくるときにお世話になった、
大阪摂津郡佃村の33人の漁民を江戸に連れてきて住まわせ、神主平岡権大夫好次が江戸に移り住んだのがはじまり。佃は漁師と神主しか住んでいなかったとのこと。
家康は彼らに漁業権をあたえ、今でも徳川家に白魚を献上するというような強いつながりがあったようです。
最初は小さな土地だったのを、どんどん埋め立てて今のようになってきたとのこと。
●住吉神社

摂津国佃鎮座の住吉社(現田蓑神社)分霊と徳川家康公の御霊を奉遷祭祀。

●祭り
三年に一度の例大祭を執り行う、獅子頭宮出し、宮神輿宮出し、古来の神輿海中渡御を再現した船渡御など江戸文化を今に残した祭事が執り行われている。
住吉神社が所有する神輿は関東では珍しい八角形の神輿であること。またこの祭礼時には佃島内に普段は埋められている6本の大幟が立つそうです。
また、この地の神輿は「わっしょい、わっしょい」と上下にゆすってかつがないそう。それは、船がゆれて転覆しないようという意味があるそうです。
来年が例大祭となります。

●みどころ(1)

境内の鳥居には有栖川宮幟仁親王筆による陶製の住吉神社扁額が。これは明治天皇が北海道より越中島へ還幸される際、有栖川宮幟仁親王が出迎える途中住吉神社に立ち寄りこれを書いたとのこと。陶製のものって、めずらしいでしょ。
●みどころ(2)
手を洗おうとふと見上げると、佃の漁民の生活の様子がほられた欄間があります。


お話が終わり、神主さんは夕方のおまつりをはじめられました。
朝、神様にまつった食物をさげる儀式です。
当然ながら、毎日朝晩と行われていることでありますが、拝見させていただくのはあまりないこと。なんとなーく、感謝の気持ちがわいてきて。
この後、また佃1丁目をぶらり。

続く。

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