やはり
「怒れない者は馬鹿だが、怒らない者はもっと利口だ」
元サッカー日本代表監督、オシム氏の本で知った言葉だが、最近は「なるほど」と得心している。
加齢に伴い、怒りを胸に溜め込むと非常に身体に良くないと言うことが分かってきた。どちらかというと私は「切れやすい」タイプなので怒りの感情処理が上手くない。多分血圧が高かったりするのもそのせいかもしれない。
夫婦げんかも最近は減った。「一旦負けた振りをして、実は後で勝利すればよい」という発想の転換が本当にスムーズに可能になって来たことも大きい。人間には本能的に「勝ちたい」しかも今すぐ勝ちたい。けりを付けたいという衝動があり、これがなかなか抜けきれない。今も完全には脱却はしていない。加齢とともに情動の動きも緩慢さが出てくるからだろうか、徐々にだが感覚がこんな風に落ち着いてきた気がする。
何でもかんでも素早く決断して結果を示すのが良いと思っていた。若い頃どうして国会議員や地方議員はこうも年寄りが多いのか。だからダメなんだって思っていた。そういう面も一理あるが、老人による思慮深い判断力ってのも肝心だと思う今日この頃である。
怒るのは身体に良くない。ストレス曲線は不安感、怒り、身体症状と順に進み最後には精神的に破綻を来してしまう。そうならないために、怒りの感情と上手く折り合いましょう。
よろしくお願いします。 お読み頂きましてありがとう存じます。