シニア花井の韓国余話

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口蹄疫の家畜埋葬処分、地下水汚染が深刻化【社説】

2011年02月13日 16時20分21秒 | Weblog
 (韓国大手新聞、朝鮮日報 11.2.2記事抜粋)
 1月25日、口蹄(こうてい)疫の疑いがある豚5700頭を殺処分し、地中に埋めた慶尚南道金海市酒村面ウォンジ川付近で、1月29日から家畜の死体が腐敗する際に染み出す滲出(しんしゅつ)液が漏れ出ている。滲出液には血液も混ざっていた。
 1日までに殺処分された牛や豚300万頭を全国3000カ所以上に埋葬処分した。それに伴い、家畜が腐敗する際に出る液体に血まで混ざって染み出す現象が、全国各地で起こる可能性がある。豚は密閉された鉄製の箱に入れ、二酸化炭素を注入して殺した後、埋めるのが原則だ。しかし今回は、殺処分対象の数が多すぎたため、生きたまま地中に埋める方法で処分されてきた。この過程で豚が暴れ、穴に二重に敷いたビニールが破れるケースも多かったという。牛は筋肉弛緩剤を注射して埋めたため、このような可能性は比較的低い。
 牛や豚を埋める場所は、周辺に地下水がない場所と定められているが、時間に追われ、そのような条件に合う場所を探すのが難しく、大部分は発生農場やその周囲に埋められた。そのため、口蹄疫の家畜から出た滲出液が地下水や河川を汚染する可能性も高い。環境管理公団が2003‐08年にかけて鳥インフルエンザにより1800万羽のニワトリやカモを埋めた1000カ所のうち、15カ所を調査したところ、14カ所で地下水が深刻なレベルまで汚染されていることが確認された。埋葬地での地下水の生物化学的酸素要求量(BOD)は、漢江の下流より100倍高い汚染度で、平均563PPMだった。大腸菌群や窒酸性窒素、一般細菌も多く検出された。
 まずは、牛や豚を埋葬した場所の汚染状態を詳しく調査する必要がある。埋葬地から流れ出た腐敗した液によって、人間と動物の双方に被害を及ぼすような伝染病が発生するという最悪の事態も想定すべきだ。直ちに農家の人たちが安心して飲める飲用水対策を立てるべきだろう。




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