おとらのブログ

見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

坂東玉三郎トークショー

2017-07-16 22:42:14 | 観たもの
 昨日は神戸文化ホールで玉ちゃんのトークショーがございました。このために、京にんじんさんと会費折半で友の会に入会、おかげさまで最前列ど真ん中、かぶりつき席で玉ちゃんを拝見できました。

 桔梗さんのお座敷に既に何人かの方がコメントを入れていらっしゃるし、ネットでもいろいろ上がっているようですが、一応、私も書いておきます。

 玉ちゃん、洋装でご登場です。グレーベージュの麻っぽいスーツをお召しでした。足元は“いつものサンダル”(←ファンの方ならお分かりですね)です。お洋服の色目に合わしていらっしゃるような感じだったので、“いつものサンダル”、各色取り揃えて、コーディネートなさっているのかもしれません。ワタシ的には、“いつものサンダル”を見ると脱力してしまうので、できれば普通の靴がいいなぁと思ってしまうのですが。

 玉ちゃん単独ではなく、聞き手の方がいらっしゃいました。イマドキのシュッとした若者で、最初は地元ローカル局のアナウンサーかしらと思っていたら、「梅川壱之介」と名乗られました。舞踊家だそうです。

 トークショーはまず「神戸」について。玉ちゃん、29歳の時に「椿姫」をなさったそうですが、当時は「歌舞伎俳優が洋物をするなんて…」と、どこでもあまりよく言われなかったそうなんですが、神戸だけはもともと開けた土地柄のせいか、全面的に受け入れてもらえて嬉しかったと、ちょっとリップサービス?も入ったような、そんなお話から始まりました。この「椿姫」ですが、「クリノリンスタイルのドレス(半球型のペチコートを入れる、ふわっとしたスカートのドレス)を着たかったんです。その前にバッスルスタイルのドレス(お尻側だけふわっとする、鹿鳴館のドレス)を着たので」ととても乙女な発言をなさっていました。玉ちゃんの素のトークショーって、結構“体育会系”で、男っぽいイメージがあったので、ちょっと意外な印象でした。昨日のトークショーは全体的に乙女チックだったような気がします。

 「椿姫」はそのポスターを見て、ワイダ監督が玉ちゃんを見初められ?、「ナスターシャ」の舞台ができたそうです。「私、見ました!」って手を挙げそうになりました。←結構自慢なので。

 神戸とはもう一つつながりがあって、ポートピア博覧会の時に、住友館の監修?プロデュース?をなさったそうです。ポートピア博覧会は大学生の時で、学校が近かったし行けたはずなんですが、残念ながら行ってません。ケチトモと揶揄されている住友からは想像できないんですが、当時はとても景気が良かったみたいで、玉ちゃん、オーランドとロスのディズニーランドに研修に行かしてくれたそうで、それぞれ10日間ほど、朝から晩までディズニー漬けの毎日をお過ごしになったそうです。東京のディズニー、香港のディズニーも行ってらっしゃって、“ディズニー好き”の玉ちゃん発見でした。歌舞伎役者さんってディズニー好きな方が結構いらっしゃると聞いていましたが(確か勘三郎さんも年パスを持って通ってたと聞いたことがあります)、玉ちゃんもだったんですね。こちらも意外なお話でした。

 次に鼓童との「幽玄」のお話になりました。「何か宣伝みたいでイヤね」とおっしゃりながら、しっかりと宣伝されていました。「羽衣」「ショート?道成寺」「石橋」と「能」風、「歌舞伎」風の舞台になっているそうです。

 プライベートな話題になったとき、ここでも「ちょっと宣伝みたいだけど」と前置きしつつ、BS朝日で玉ちゃんのダイビングの番組があるとおっしゃっていました。BS朝日で検索したら出てきました。「イノセントブルー~玉三郎の休日・心の海~」というタイトルで、7月31日(月)9時から10時54分までです。

 ダイビング(海で遊ぶ)は玉ちゃんにとっての「至福のとき」の4番目でした。ちなみに、1番目は素晴らしいお芝居・映画を見る、2番目は素晴らしいショーを見る、3番目はそういうのを見ながら昼寝をする、でした。

 それから2月末から3月にかけて、ニューヨーク、イタリアを回られたときのお写真を20枚近くご用意くださって、それを見ながら「これはね…」と説明してくださいました。プライベートではワイズとかニコルのお洋服をお召しになるんですね。これもちょっと意外な感じでした。まあ、確かに、孝夫さんみたいなお誂えのスーツって感じではなかったのですが、そういう系だったんですね。言われてみればシルエットとか生地感とかそういう感じかなと納得しました。どのお写真もとてもステキでした。お仕事での撮影ってこともあるんでしょうけれど、玉ちゃんの美意識がそこかしこに現われておりました。中に“お茶目な玉ちゃん”もあって、「人間国宝とかいわれてますけど、実際はこうなんですよ」って嬉しそうにおっしゃっていました。

 最後に質問コーナーがありましたが、最初に「美の秘訣とかはしょっちゅうあちこちで言ってますから、そういう質問はNG。それは検索してください」とはっきりおっしゃっていました。辟易としていらっしゃるんでしょうね。昨年12月の「五人道成寺」で若い人たちと踊るってどうですかって聞かれてたんですが、若い人たちにとってお稽古も舞台もいっしょに過ごすことが大事で、勉強になるそうです。この「五人道成寺」は来年シネマ歌舞伎になるそうですが、4人の若者のインタビュー映像みたいなのも入って、“青春群像”みたいな映画になったそうです。ちょっと見てみたいです。

 「阿古屋」の質問もありました。まだ出来るとおっしゃっていました。ただし5年以内。松竹株式会社にもそのように言ってるそうで、次に「阿古屋」がかかったら「一世一代」になるんでしょうか。であれば、絶対に見に行かないといけませんね。「阿古屋」だけでなく、他の演目でも「昔はよかったのに」とは言われたくないので、どんどん仕舞っていかれるのかもしれません。昨年の「吉野川」でも吉右衛門さんと「これで最後かもしれませんね」と言い合っていらっしゃったそうです。「阿古屋」は現在菊ちゃん、児太郎クン、梅枝さんがお稽古中だそうです。

 以前、玉ちゃんのドキュメンタリー番組でチラッと映っていたNHKで「歌舞伎のやり方を資料映像として残す」というプロジェクト、来年のお正月あたりに番組として一部放映があるようです。

 最後に実のお母様のお話、お母様が玉ちゃんに「お前が歌舞伎座で『道成寺』を踊れるようになったら、あたしゃ死んでもいいよ」とおっしゃったそうで、その後玉ちゃんが「もう僕、何度も踊りました」って言ったら、「何回死んでもいいよ」って返されたそうです。ステキなお母様でいらっしゃいます。

 最初から最後までだれることなく、途切れることなく、楽しいトークショーでした。玉ちゃんも上機嫌のご様子でした。お茶目な玉ちゃんでしたが、いろいろなお話の言葉の端々にいつもの、というか、これまでのイメージどおりのストイックな厳しい面も感じられ、ご自分では謙遜なさっていましたが、やっぱり「人間国宝」なんですよね。終わってからそんな気がしました。

 
 神戸文化ホールです。歌舞伎の巡業も来る劇場です。
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2 コメント

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最前列ど真ん中! (ちょんぱ♪)
2017-07-17 11:27:59
私も、急遽参加できることになり、行ってきました。
前から9列目、下手ブロックだったのですが、
玉三郎さんの立ち位置から下手目線が多く、
お気にいりの席となりました。
友の会入会費折半という、お考え、素敵すぎます。
私は、ただ今、岐阜のトークショーに向かう電車です。
今回は、前から、7列目ほぼ、真ん中です。
神戸のように、楽しまれる玉三郎様にお会いしたいです。
お疲れ様です (おとら)
2017-07-17 22:01:13
今日は岐阜までいらっしゃったんですね。お疲れ様です。玉さま、神戸のご機嫌のままのトークショーだったらいいですね。

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