おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

第9回永楽館歌舞伎

2016-11-06 23:03:22 | 観たもの
 昨日の永楽館歌舞伎でございます。ちゃっちゃっと書いておきたいと思います。

 演目と配役です。
 一、信州川中島合戦
   輝虎配膳
    長尾輝虎    片岡 愛之助
    勘助妻お勝   中村 壱太郎
    直江山城守   片岡 千次郎
    直江妻唐衣   片岡 千 壽
    勘助母越路   上村 吉 弥

 二、お目見得 口上(こうじょう)
    幹部俳優出演

 三、春重四海波(はるをかさねてしかいなみ)
    高砂頼母   片岡 愛之助
    沖津浪路   中村 壱太郎
    沖津俊斎   中村 寿治郎
    伯母磯路   上村 吉 弥

 「輝虎配膳」を拝見するのは三回目です。文楽劇場の上方歌舞伎会と歌舞伎座です。どちらも立派な“劇場”で、間口も広くきらびやかな堂々としたセットでした。それが永楽館のような“芝居小屋”の間口の狭い舞台でちゃんとできるのかしらと、見る前は思っていたのですが、いざ幕が開くと、間口にあわせてこじんまりとはしているけれど、それがかえってギュッとなって濃ゆい舞台となりました。文楽劇場よりも歌舞伎座よりも良かったような気がしました。ストーリーもより理解しやすくなって、三回目にして初めて人物関係がわかりました。これまで二回もちゃんと筋書きは買って読んでいるはずなんですが、もひとつちゃんと頭に入ってなかったようです。

 こちら、松嶋屋さんにとって大事な演目だそうで、主役の輝虎は十三代目仁左衛門丈が得意とされたお役で、今回愛之助さんが初役でお勤めになりました。伯父様の我當さんが出石まで出向き直々にご指導なさったそうです。愛之助さん、こういうがっしりとした線の太いお役がよく合っていると思います。以前は見た目が孝夫さんによく似てらして、そちらの路線を継ぐのかしらと思っていましたが、どうもそちらではなさそうです。「夏祭」の団七もよくお似合いでしたから。私の席は2階でしたが、そのいちばん後ろで當十郎さんがご覧になっていて、後で若旦那にダメ出しをなさるのかしらと勝手に想像しておりました。

 壱太郎さん、こちらも初役(っていうか全員初役?)でしたが、お琴のお稽古だいぶなさったのではないでしょうか。叔父さんの扇雀さんよりずっと滑らかにお琴を扱っておられました。

 越路の吉弥さんも立派なきりっとしたお婆さんでした。歌舞伎座でもいつでもお勤めになれるレベルだと思います。千壽さんと千次郎さんも安定していました。まだ幹部ではないのに、こうやってチラシに名前が載るって、上方歌舞伎会贔屓としてはうれしいことです。

 「口上」も安定の面白さです。事前にツイッターでいろいろ流れてきていたので、その期待通りといいましょうか、楽しかったです。壱太郎さんの「出石愛」がますます加速していて、このまま豊岡市長に立候補するのではないかと思わせるほどでした。寿治郎さんがなぜか突然歌いだし、隣の壱太郎さんの肩がブルブルと震えていました。

 「春重四海波」は松竹新喜劇を歌舞伎に翻案したお芝居で、ずっとニコニコしていられるほのぼのとしたお芝居でした。ご出演の皆さん、そこにいるだけで可笑しいんです。関西人のDNAのなせる技なんでしょうか。私がいちばんウケたのは、「月」と「日」です。當史弥さんと當吉郎さんでした。最初登場した時、何のおふざけ?と思ったのですが、やってることはギャグではなく“歌舞伎”でした。特に當史弥さんの女形は見た目は異形?でしたが、なかなかの芸達者ぶりでした。

 愛之助さんと壱太郎さんが最後は白髪頭で登場されるんですが、そのうちこのコンビで「ぢいさんばあさん」も出るのかなぁと思いました。

 やっぱりこういう古典歌舞伎(輝虎配膳)がいいですね。ちっこい芝居小屋で見ると、特に義太夫狂言の「こってり」具合が凝縮されがっつり見た感があります。来年以降もぜひこの線でお願いしたいものです。

 
 
 
 
 今井翼クンのお花もありました。初日に来られていたそうです。
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2 コメント

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6日に行きました (京にんじん)
2016-11-07 17:30:39
日曜日はお天気が心配だったのですが、なんとか持ちました。

「輝虎配膳」、立派な舞台でしたね。千壽さんご出演でもあり、パンフレットを買っておいて、よかったです。筋がわかりました。

「口上」では、吉弥さんも歌われましたが、あれは前日の寿治郎さんの歌に刺激されたんですかね。
こうなったら、寿治郎さん、三味線でも弾かれるといいのに。

「春重四海波」、よくできたお話でした。最後はわたしも「ぢいさんばあさん」ができると思いました。

壱太郎さんの豊岡PRに乗せられて、来年はお米を買い物リストに加えようかと話したことでした。
輝虎配膳 (おとら)
2016-11-07 23:23:41
「輝虎配膳」も三度目にして、ようやく筋がわかりました。そんなに大勢出ているわけではありませんが、どうも人物関係がややこしくて・・・。歴史にあまり興味がないせいもあると思いますが。

今回はチーム上方の面目躍如の舞台でした。少ない所帯でよくぞあれだけ・・・と思いました。

私はこうのとりの「こうちゃん」を買いたいと思うのですが、見つけられません。玄さんは見かけるんですが。壱太郎さん、あれはやっぱりお祖母様の血なんでしょうね。

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