おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

二月大歌舞伎 盟三五大切①

2011-02-21 22:51:38 | 観たもの
 引き続き、夜の部「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」を見ました。

  序 幕 第一場 佃沖新地鼻の場
      第二場 深川大和町の場
  二幕目 第一場 二軒茶屋の場
      第二場 五人切の場
  大 詰 第一場 四谷鬼横町の場
      第二場 愛染院門前の場

    薩摩源五兵衛  仁左衛門
    芸者小万  芝 雀
    笹野屋三五郎  愛之助
    芸者菊野  松 也
    若党六七八右衛門  薪 車
    船頭お先の伊之助  猿 弥
    家主くり廻しの弥助  彌十郎
    富森助右衛門  段四郎

 昼の部は1階席の前から4列目でしたが、夜の部は前方席が空いておらず、2階の最前列でした。2階の最前列って、南座では特別席に当たるし、と思って取ったお席でしたが、やはり舞台は遠かったです。舞台全体はよく見えますが、孝夫さんはオペラグラスで見ないといけません。贔屓の役者が出ているときは、1階席をがんばったほうが良さそう、ということを学習しました。何分、歌舞伎を一等席で見ることに慣れていないので、公演一回ごとに何か学習しているような感じです。

 さて、かんじんのお芝居「盟三五大切」は鶴屋南北の作です。今回、大阪では初めて上演された演目です。昭和51年に国立劇場で復活上演されて以来、東京でもこれまで10回程度しか上演はありません。国立劇場では、源五兵衛を故辰之助丈、三五郎を孝夫さん、小万を玉ちゃんだったそうで、それ見たかったです。

 鶴屋南北のお芝居って今回が初めてでした。「四谷怪談」が有名ですが、あまり関西では上演がないように思います。東京では夏場になると演っているような気がします。一応「四谷怪談」の後日談となっており、お芝居は見たことはありませんでしたが、昨年、篠井英介さんの朗読劇を聞いたので、何となく雰囲気はわかります。後日談と言っても、お岩さんが住んでいた長屋が出てくるだけで、特に何か出てくるわけではありませんでした。

 孝夫さんは本当にステキでした。“水もしたたるいい男”って孝夫さんのためにある言葉?ってくらいです。頭のてっぺんから爪先までいいです。二幕目第二場の「五人切の場」は見せ場中の見せ場ですが、窓から部屋の中へ入る、その時の一歩目の足が非常に美しく、その後の殺しの場面も一分の無駄もない、完璧に美しい動きで格好良かったです。証明が全体に暗め、青白い感じなんですが、その不気味な恐ろしい青白い光の中で、孝夫さんの立ち姿がまた映えること!シャープなイメージがさらに増幅され、よくお似合いでした。
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