陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

悪いお酒

2008-12-20 | 医療・健康・食品衛生・福祉


最近の記事にもちらっと書きましたが、一週間ほど前うっかり悪酔いしてしまいました。きっかけはひさしぶりの親戚一同そろった席で、うっかりビールの大瓶一本空けたこと。ほら、最近飲酒運転のとりしまり厳しくなりましたでしょ?親戚のおじさん連中、萎縮しちゃってね、ビール勧めても飲まないんです。おかげで栓を抜いても余っちゃって、ハンドル握らない私が後始末ですよ。知ってます?あれ、飲んだ本人だけじゃなくて、飲んだことを知りながら同乗した人もお縄にかかるんです。地元でも非常勤の教員だった方が、それで免職にされたばかり。公職にある方(が、こんなブログ読んでるとは思えんが)はとくにお気をつけくださいね。
で、昼の会席でのお酒にいきおいがついて、夜にも晩酌。仏壇に供えられたお酒のかたづけに困るから、ということで。しかも、姉が健康にいいからと中途半端に買って溜め込んであるワインボトルまで頼まれる始末でして。で、私もふだんの生活ではせいぜいチューハイか安いビールを月に一度飲むか飲まないかでございますから、嬉々として飲んだわけですよ。おちょこで飲んでいたんですね、だからついつい調子に乗って何杯も注いでしまって。しかも、おつまみが私の好物の、揚げたそらまめだったんです。これは飲まずにはいられない。母親も酒豪の父が帰ってきたようで、嬉しそうだったのです。気がつけば、半時間足らずで、日本酒の何杯かとワイン一本ぶんは空けていました。でも、すぐにはあまり酔った感覚はなかったんです。だから、見くびっていました。
夜もすがら布団にはいろうかと思いましたら、なんだか足もとがふらふら。足の裏に羽でもはえて、浮いたような感じです。すこしまえから不眠がつづいていまして、これでぐっすり眠れるかと安心。しかし、いつもの高いベッドと違って床にじかに敷いた布団では寝心地がことなったせいか、からだを水平にすると、気分が悪くなってきました。天井がぐるぐる回っています。はげしいめまいと、嘔吐感。吐きはしませんでしたが、二、三時間ほど気持ちが悪くて、寝つかれませんでした。しかも、その翌日から熱をだしてしまって、二日ほど動けなくなっていました。

じつは私、わりとお酒強いほうです。でも、ふだんは弱いふりしてます。誘われてもあまり飲まないようにしています。理由はむかし、イタい失敗をしてしまったから。
学生時代に体育会系のクラブにはいっていたんですね。そこでは毎週のように練習のあと飲み会がありました。で、新入生はおそろしく飲まされる。ビールの大ジョッキで五杯くらいはいっていたと思います。とうじはバイクの運転免許ももってなくて、終電のがしても歩いて帰れる距離に住んでいた私と友人は、酒豪の先輩に最後までつきあわされました。学生寮に帰ってきてから、トイレで戻したこともありました。
夏休みの合宿がこれまたひどくて。なんせ、逃げ場がありません。両脇がっちり先輩がたがかためて、空になるひまがなく、お酒をついできます。とうとうダウンして倒れたのですが、その夜まったく記憶がありません。あとで、介抱してくださった方いわく寝言でなにかわめいていたらしいですが。そういう醜態をさらしたことが恥ずかしく、またこのまま無理な飲みがつづくのも困りました。おりしも、ある大学で一気飲みさせたことが原因で死亡事故がおきていました。それで恐くなって腰を痛めて休みをいただいたのを口実にして退部してしまいました。

学部卒のとき、ある会社の就職面接で、お酒は飲めますか、と聞かれてしまいました。私はあの人事不省にちかい失敗を思い出して身震いがしてあわてて否定しました。当然ですが、その会社からはいい返事がもらえず。私はそのときサラリーマンになることは酒の席でのつきあいは避けられないことだと悟り、就職をやめて進学をえらびました。いま、飲みニケーションを拒む若い世代が増えているそうですが、酔わないと本音がいえない、まともなおつきあいができない、というのはおかしいなと思います。ただし、居酒屋のあの楽しい雰囲気はきらいではないですけれど。

癌の手術をして退院間もないのに、寒い朝に釣りにでかけたり、ビール缶を何本も空けたりする父を家族はあきれていました。父は私にだけこっそり教えてくれました。お父さんはね、お酒を飲んで早く楽になりたいんだよと。いまになれば痛いほどよくわかる。そのときの気持ちに私が近くなっているのです。

そういうわけで、ひとりで節度ある飲み方をすればいいと思っていたのですが、ひさしぶりに失敗してしまいました。いったん飲みだすとアルコール中毒になりそうな気がするので恐くて手出ししていないだけです。お酒の代わりに死ぬまでやめられそうにもないものに手を出して苦しんでいますけれど。ブログもそのひとつですね。

やはり楽しく飲むのがいいお酒なのです。







プロバイオティクスのアルビオがあれば「飲みすぎたって大丈夫?!」飲み過ぎて「へたこいた~」体験談を教えて下さい!by アルビオ


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