陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。

煮え切らない切手セール

2014-09-02 | 政治・経済・社会
四月に消費税が上がり、じわりと端数の増えた物価に眉をひそめてらっしゃる方もさぞや多いこととお察します。

今回、残暑見舞いにあらためて、その不自由さを感じました。
昨年までは50円と切りのいいお値段だった切手。今年から52円。そういや、1989年における消費税3パーセント導入時には、41円となんとも半端な数になったのを思い出します。

そう、いまの50円切手って、ほんの20年ぐらい前までは40円だったのです。
封筒に貼る80円切手も、その頃はまだ60円。それが62円になり、80円になった。ですから、急きょ、値上がりした端数を1円切手などで補ったりしてました。(もちろん、人生経験の長い方からすれば、その方のいう「昔」はいろんなものがもっとお安かったのですが)

切りのいい数字になったのは5パーセントになってからです。
郵便物の売上げも不振なので、ついでに値上げしましょう、ということになったのでしょう。で、ながらくはこの数字だったわけです。50円の記念切手10枚分のシート1枚がワンコインできっちり買えました。

でも、不安なのは今後ですよね。
消費税が10パーセントになるのか分からない。世論が反対しっぱなしで政府も慎重になっています。とはいえ、52円なんていう、かなり切りの悪い切手を買い置きしておけるはずもない。だから困ってるんですよね。

端数の切手を買い足して貼ればいいのですが、あまり画面上美しくないわけです。
やっぱり、切手は一枚、皺もない柄のすぐれたものを一枚、ぺたりと貼っておくのがよろしい。2円切手の白うさぎが好評だけど、なぜか、52円の桜にウグイスはいまいち、にぃ、さん。どうせ消費税上がるまでの中継ぎだと思われてようなフシがありありです。

契約書に貼る収入印紙ならば、いくらでも連なってもかまいません。
だって、あれには定額というものがありませんから。契約文書で取引される金額によりけりです。

が、しかし、切手というものは、それが料金であるとか、いくらの経済価値があるとか、そんなものを忘れさせてもらうだけの美的なインパクトがなくてはいけません。端数の切手と本体の切手との柄や色彩の折り合いもあります。まあ、そんなややこしいことを逐一考えている、手紙フリーク(めったに書かない、出さないくせに)は私ぐらいのものでしょうが。

いっそのこと、消費税のアップ関係なく、10円単位の切りのいいお値段にすればいいのにと思います。消費税って、公共の手数料(たとえば、先述の収入印紙がいい例ですが)は無関係らしいのですが、うちの自治体では消費税のせいなのか、水道代が数百円値上がりしてしまいました。

ながらくデフレ生活に慣れしたしんできたのですが、ここにきて、インフレに変わりつつあるようですね。物やサービスのお値段の上昇率が人件費に加算されてくれるのならば望むところなのですが、さて、どうなのでしょう。

あと、切手の柄って、なにかこう、シンプルなものがあってもいいと思うんですよね。最近、ビジネス書で白地にゴシック体の黒地の書名だけがバンと書かれて居る表紙が多いんですけど、ごちゃごちゃセンスのよろしくないイラストが飾ってあったりするより、断然分かりよい。ああいうふうに、単に「50」とか「80」とか数字だけ書いたようなものとか、モノグラムっぽいもの、ないものかと思います。交通の標識みたいに二色か三色刷りですっきりした無駄のない柄とか。なんであんな宝くじの絵柄みたいにあたりさわりないのばかりなの。(有名な美術作品を採用したもの除く)

子どものころって文通してたり、漫画雑誌の附録の応募者全員プレゼントの商品を買うために、数百円分の切手(子どもに為替を扱わせたくなかったのだろう)を買って送ったり、なにかと切手は身近な存在でしたよね。いま、なつかしのアニメの切手なんかありますけど、いくら好きな作品の切手があったとしても、手紙のバランスを壊すので使えないだろうな、というのが心情ですね。(というか、送られた相手がドン引きするの必至です(笑))


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