陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

氷上のシンデレラは夢を諦めない

2011-01-25 | フィギュアスケート・スポーツ
全日本フィギュアスケート選手権2010年の女子フリーをリポートします。
SPでは七位と大きく出遅れた鈴木明子選手。清楚な白い衣装で臨むフリーの曲目は、「屋根の上のバイオリン弾き」
序盤のトリプルルッツが成功するとスピードに乗ってきます。しかし、二回目の連続ジャンプ、三回目のジャンプでミス。とはいえ、その後の連続ジャンプはきれいにこなしています。崩れたプログラムを自分で立て直していく修正能力といおうか、肝っ玉の太さといいますか、それはまさにベテランの力量。途中で投げキッスを飛ばす愛嬌も振りまくなど、演技を楽しんでいる様子が気持ちがいいですね。
フリーでは119.10の加点。総合175.96点は、シーズンベスト更新となりました。
世界選手権の切符は得られなかったのが、実に惜しい。そのかわり、四大陸選手権ではふたたび鈴木選手の熱演を見ることができそうですね。
10年前に全日本でシニアデヴューを飾ったという鈴木選手はそのとき四位。昨年から脚光を浴びはじめたシンデレラは、まだまだ踊りつづけるためにガラスの靴を脱ぐ気はないようです。ジャンプの精度をよりあげていきたいと来季に向けての希望を語ってくれました。
そうでなくちゃね。

鈴木明子選手とならび、キャリアの長い村主章枝選手。
今季のSPはなかなか良かったのですが、フリーの演技はいまいち。振付けに流れがなく、本人なりにステップなどで激しい表現の露出があるにせよ、そのエネルギーを音楽に乗せ切れていない感じがします。露出が多く見える衣装で妖艶なポーズはありますが、評価が分かれそうですね。97.70点となって、総合154.90点。
彼女もまだまだ現役続行の意思を示しています。


【参照】
鈴木4位「まだやめられない」/フィギュア - スポーツ - SANSPO.COM

【過去のフィギュアスケート記事一覧】




【追記】
本日九時からTBS系にて、荒川静香さんが登場の番組があります。フィギュアスケーターファンは要チェックですね。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「レッドクリフ Part 1」 | TOP | 荒川静香VS浅田真央──秘めら... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | フィギュアスケート・スポーツ