
伝統の日経新春杯。
歴代優勝馬としてリユウフオーレル、フレッシュボイス、メジロブライト、ステイゴールドらがいるが、何と言ってもテンポイントが出走した第25回が思い出されるところ。
前年の有馬記念で宿敵・トウショウボーイをマッチレースの末下して国内に事実上敵がいなくなったテンポイントは舞台を英国に移し、78年は英国で競走生活を送る予定であった。
ところが関西のファンから、
「もう一回、テンポイントを関西で走らせて欲しい。」
とたっての希望があって、陣営はその願いを断ち切れずに日経新春杯(当時は日本経済新春杯)に出走させた。
斤量は66キロを背負いながらももちろん断然の1番人気。
「負けるはずがない」
「ここでぶっちぎって海外ビッグレースも頂きだ!」
と誰もが思った。ところが・・・
当日はみぞれ雪。うっすらと雪化粧がする寒い日だった。
斤量を背負っていることもあってテンポイントは逃げ馬のエリモジョージをさしおいてハナを切り、坂の下りにかけて食い下がるエリモジョージを突き放しかけた矢先だった・・・
「おーっと!どうしたんでしょう!鹿戸騎手が立ち上がっています。テンポイント故障発生か!」
「鹿戸騎手が馬を降りました。テンポイント故障発生です。これはえらいことになりました!」
そういえば私の親父もその日京都競馬場に行っていて、日経新春杯の馬券を見せてもらったけど、全部、テンポイントから流していた。皆そうだったみたいで、まさかテンポイントが負けるはずがないと思ったんだろう。さらに、
「もう、あんなかわいそうなところを見せられると競馬場へ行くのが嫌になった。」
といって親父はその後毎週京都か阪神に行っていた競馬場通いをプッツリとやめてしまった。
あれから28年。もちろん私とてその当時のことは知らないが、やはり日経新春杯といえばあのテンポイントのレースが思い出されるわけで、そういった意味からも、今後も、「テンポイントメモリアルレース」としてその名を刻んでいくことであろう。
そんな日経新春杯だが、私はこれまで見たことがなかった。初めてであるが、日経新春杯は買わなかった。珍しく、最終レースまで買ったんだが・・・
そして4レースに障害があった。かつての「障害の鬼」?としては、ここは買わねばならないだろうと思って買ったわけだが、わずかに取って損。ま、これくらいならば後半に気合いが入ると思ったんだが・・・
9レースの紅梅ステークス。昔は「KBS京都紅梅賞」といっていたレースだが、KBS京都は今はファンタジーステークスの冠となったため、外れているわけだな。
このレースは荒れ模様で競馬ブックの印が割れていた。
「うーん、万シューの匂い。」
しかし私が買った組み合わせは全て万シューにはなっていなかった。そうなると何か「無印」の馬が来そうなイヤーな予感はしたんだけど。
直線に入って激しい叩き合いとなったところ、外から15・タッチザピークが一気に先頭に立つ。2番手もエイシンアモーレが粘っていてこれで決まれば取った!と思ったところ、3・サウスティーダがG寸前交わして2着。やっぱり無印が
って言ってもスカやないか!
日経新春杯はインティライミが先頭に一旦は立ったが、G前でアドマイヤフジとスウィフトカレントが襲い掛かり、わずかにアドマイヤが制して初の重賞勝ちとなった。
そして最終レース。ま、この最終レースって儲けたためしがないんだが、ここもどうやら、
「万シューの匂い」
がしたんで買ってみた。すると、オッズはかなり割れていたね。
この最終も実に惜しかった。
このレースも激しい叩き合いとなり、一旦は勝ったマッハジュウクンとジョウノオーロラで決まっていた。もしそうなら、「勝ち」だ。ところが。
内からほとんど無印のダブルタイトルなる馬が伸びてきてG前交わして2着に入った。
またスカやないか!!
しかしながら2つとも「万シューの匂い」がしてそのとおり両方とも万シューとなった。でも両方ともスカだった。こんながっかりするケースってのはないねぇ。
得意の京都でこれほどまでに負けたのは久しぶり。ま、しばらく京都に行く予定はないとは思うが、今度来たときはぼろ儲けして帰ってやるワイ?










と、結果的に暴言を吐いたことになる関西のファンたちは、今なら動物虐待級と言われてもおかしくない発言ですね。
今は競馬というとある意味「スポーツ」として捉えるファンや、それにその雄姿もCSでも見れるだけに。
しかし当時は一度海外へ行ってしまうと、
「音信不通」
の状態になってしまうことを意味していて、それにテンポイントがその年を最後に引退することは決まっていたので、なおさら、
「最後にもう一回みたい」
という声になったのだろうと思います。
それにその当時といえば、大半は「馬券オヤジ」でファンが占められていたこともありましたし・・・