公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

カルテット計画 その3

2009-02-01 19:58:52 | 競輪

週間レース2月5日号に、2008年次における競輪選手の級班別平均獲得賞金額が掲載されていた。

これによると、

S級S班( 18名)・・・8523万8890円

S級1班(271名)・・・2332万1438円

S級2班(562名)・・・1472万7115円

S級平均・・・1896万5364円

A級1班(869名)・・・1077万2351円

A級2班(903名)・・・ 885万7496円

A級3班(933名)・・・ 736万8859円

A級平均・・・901万3995円

全体平均・・・1145万3704円


S級全体の平均が、2000万円いっていないとみるべきか、はたまた、A級全体の平均が900万円を超えていることに驚きとみるべきか、ま、私見だが、前者のほうに驚きを感じる次第。

その上で、実質、旧B級のカテゴリーになったA3の平均が700万円を超えているという点については、「もらいすぎ」という声も少なくなかろう。

むろん、獲得賞金額が700万円を超えているとはいうものの、そのうちの4割近くが税金に消えるから、実際の手取りというと、 平均で500万円もいかないだろう。

しかしながら、例えば、S2とA3の実力差を考えた場合、それこそ大相撲で例えるならば、幕内・十両クラスの「関取」と序の口、序二段ほどの違いがある。にもかかわらず、S2の平均は、A3の倍程度でしかない。大相撲において、関取の給金が、序の口、序二段の倍レベルでしかないなんてことはありえない。

また、全体の平均獲得賞金額は1000万円を超えているが、この数字は、日本のプロスポーツ選手の中では、競艇、オートレースに次ぐものであり、近年は高騰化が著しい、プロ野球選手でさえも、選手全体の平均年俸は恐らく1000万円すらいっていまい。全体の裾野が広く、プロ野球選手になるだけでも至難の業、というのに、現実は一握りの選手にだけ高給が与えられている、ということになる。しかも、せっかく入団しても、10年間プロでいられる選手はほとんどいない。

競輪選手の場合は、一定の競走得点に達してさえいれば、20年、30年と選手を続けられる環境にある。確かに、中には50歳を過ぎてもS級選手でいたり、A1選手という選手もいるけど、A2、A3レベルの場合、デビュー2年以内の選手を除くと、大半が、選手としての盛りを過ぎた30代後半から40代といった年代。つまり、肉体系スポーツ選手としては、とっくにお引取り願ってもらわねばならない年代の選手の、いわばたまり場になっているのである。

彼らの大半は、20代では優勝経験もあって、しかもソコソコ稼げているが、30代に入ると稼ぎが減り、 最終日は決まって負け戦をウロウロとしている。少なくとも、そんな選手たちにプレーする道が与えられているのは、肉体系スポーツでは競輪ぐらいなものだろう。

そして、A2、A3選手の平均獲得賞金額を見て察する限り、彼らに年間、少なくとも100億を越す賞金が支払われている。

もしこの100億をS級選手にまわすことができれば、S級選手の平均獲得賞金額は3000万円近くになる計算になる。しかも、競輪は今や、S級でないと売り上げが期待できない現状、と考えると、果たして、A2、A3レベルの選手を抱えている余裕が果たしてあるのか、ということを考えねばならないと思うのである(以下、次号)。

コメント (6)
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2月1日の大量落車

2009-02-01 18:02:25 | 競輪

松山3レース

http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/raceresult?KCD=75&KBI=20090201&RNO=3

1名(8)事故入、3名(6、7、9)棄権。

http://www.shikoku-keirin.jp/liveset_matsuyama/replay.php?day=3&race=03

ゴール直前、6、7がもつれて双方転倒。9がこれに絡まれ、8の後輪に9の前輪が直撃。


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2008年次の各競技売り上げ

2009-02-01 14:21:01 | 公営競技論

2008年次(中央競馬は2008年度)の売り上げ動向が、2月5日号の週間レースに掲載されている。なお、地方競馬は掲載されていない。

総売り上げ

・中央競馬・・・2兆7502億0099万0400円(前年同期比:▲0.03%)

・競艇・・・9930億3392万4100円(同:▲0.2%)

・競輪・・・8101億6064万1900円(同:▲4.1%)

・オートレース・・・1065億7416万9100円(同:▲2.3%)


中央競馬がほぼ前年比並みの売り上げをマーク。競艇も健闘したといえよう。競輪の落ち込みは開催日数削減によるところも大きい。オートレースは、場外発売等の販路拡充がないため、ジリ貧状況。


1日あたり売り上げ(競艇は掲載なし)

・中央競馬・・・254億6482万4200円(同:▲0.03%)

・競輪・・・2億9216万0300円(同:+8.4%)

・オートレース・・・2億2295万8500円(同:▲1.7%)


競輪が、F1、F2(一部除く)の12レース制導入により、大幅に伸張している。中央競馬はほぼ前年比並み。オートレースも健闘の部類に入るか。


ところで、現在は不況真っ只中。2008年次については、昨年9月に発生した「リーマンショック」等、経済状況の極度の悪化要因はほとんど含まれていない。したがって、中央競馬を除く4団体の『2008年度』の売り上げ動向が注目されるところ。


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