よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

パイプオルガン

2016-10-14 23:02:27 | 日記

昨夜、友人と金沢の県立音楽堂までパイプオルガンを聞きに行った。

パイプオルガンは私の中で好きな楽器のベスト3に入る。
以前聞いたのはもう5年前のドイツの小さな教会で聞いた以来になる。

オルガニストはドイツのエドガー、クラップ氏、曲目はバッハとヴィドールのもの。
バッハのものは2階席から、ヴィドールのは1階の最前列で音の聞き比べも楽しんだ。

2階席からは足の操作も見え、音が束になり、層になり、耳で聞くと言うより全身で受ける、その振動を全身で浴びる感じだった。
1階になると、今度は音は天から降って来た。
聞くのでなく、その音の世界そのものだった。

私は懐かしい子供の頃にいた。まだ両親は若く、弟らの笑い顔や声や仕草が蘇って来た。
オルガンは時におだやかで、時に荒々しく、時に自由無尽に時空を行き来した。
強くてもけして耳障りにならず、弱くてもけして転ばぬ軽さがあり、1台にして全てに行き届き、あらゆる音もこぼさずに拾って立たせてくれる、そんな寛大さを持っている。

最近、金属音や鋭い音が苦手になった。頭に響き辛くなる。
しかしオルガンの響きはどんな大きさを以てしても身体に馴染んだのがふしぎだった。

やはりバッハがいいな、壮大で神聖で、且つやさしさも持ち合わせている。
演奏者の人柄もあるのかもしれない。
その表情は、人なつこさを感じさせた。
正味2時間半、1000円。
往復4時間近い車での移動だったけれど、その音楽に酔いしれ、雲間から月も顔を出して、秋の優雅な夜を過ごしたのでした。
演奏前から空腹だったのに、そこまで音楽で満たされ、すっかりおなかの空いたことを忘れさせるほどでした。
生に触れると言うこと、そこから溢れる何かがあるのです。



これは昨夜ではありません。
与呂見の秋の夕焼け。









ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 宿坊 | トップ | 秋の旅−京都ー »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。