何人か親友と呼べる人はいるが,それが同級生となるとちょっと親密になる。
しかも私の両親や兄弟を知っているとなると格別な思いがある。
その親友の2人が癌になった。
その一人は札幌にいて,学生時代から二人で北海道でスキーをした懐かしい思い出の人でもある。
癌になってもう10年以上になるだろうか、札幌の大学病院で治療をしていたが芳しくなく岸和田まで来て診てもらっている。
そこで私がそこまで出掛けて数年振りで会うことができた。
岸和田とは、あの楽車の岸和田で、コシノジュンコ先生おめでとうと垂れ幕が掲げてあった。
初めてのところだが何となくその雰囲気が感じられた。
親友は以前よりちょっと痩せていたが、あの高く澄んだ声は変らず元気だった。
やはり話は学生時代に遡り、お互いに若返ったような錯覚すらしてしまった。
二人の両親は亡くなり、時間は容赦なく過ぎている。
その日は彼女の退院の日で一晩ホテルに泊まりゆっくり話をすることができた。
次の日は札幌に帰り、また12月に治療に来るそうだ。
まだ完全に治った訳でなく治療は続くと言うことだった。
現代は二人に一人は癌になると聞いている。
私の弟は42の時、癌で亡くなっている。
私は岸和田から京都の友人のところへ。
私はそのまま遊びに。
ごめんね。
里芋のグラタン
そう、彼女は私のことをまだ「生山さん」と呼んでくれていた。
でも、メールにすると面倒だからと「啓」ちゃんになった。
よっちんと啓ちゃんの旅がまだ続きますように。
小豆と胡麻