◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆反響のストロー、意外な続編!?

2010-12-03 13:49:46 | 雑談
昨日まで大阪に少し行ってきました~!

3年ぶりの大阪♪ 今回は、大切なドイツの師の来日・マスタークラスがあり、
それに合わせて行ったのですが
たっくさんの素敵な再会・イベントも果たしました!

ドイツで同じ町の留学友達だったピアニストのお友だち と、
梅田で開催されているドイツのクリスマス市でおしゃべりしたり、

以前からおつきあいのある、と~っても魅力的な大阪のフルートのお知り合いさんたちと
ぷちフルートアンサンブル会&お好み焼き!で盛り上がったり
(本気でウチのアンサンブル・大阪支部を発足させたいノリです

私はドイツ、彼女はフランス留学・・なのに、すごいご縁で仲良くさせていただいている、
フランス留学から帰国して現在大阪で大活躍中のフルーティストのお友達・じゅんこちゃん
と数年ぶりに再会して、色々な話に花を咲かせたり

・・やっぱり、留学するってそれぞれにすごい志とドラマがあって・・どこか共通があるその想い。
彼女の、真っ直ぐひたむきで、そして素敵なフルート・音楽観に触れて、
私もまたすっごく元気と勇気をいただきました、じゅんちゃんありがとう~!
(じゅんこちゃん(山本純子さん☆)のHPはコチラ!⇒http://junkoyamamoto.web.fc2.com/


普段は遠く離れていても、こういう風に会えて、楽しく過ごせる仲間がいる・・
ほんとうに嬉しいことだなと、感謝と、すごくあったかい気持ちで帰京しました

◆◇◆

さて!そんな大阪滞在、と~っても楽しかったのですが、、実は本番前(明日・明後日
旅というのはとっても楽しいのに、
そんな陰で練習できないことはやっぱりどうしてもひっかかる(><)

ということで、昨日も無理やり21時前に帰宅し、音を整えるだけでも!
20分だけ吹いたのですが・・

実はここから、先日ご紹介した”ストロー”の思わぬ続編、思わぬ効用のご紹介に繋がります!(笑)


前回アンブシュア改善兵器としてご紹介したストロー、

当初、アンブシュアでどうしても両唇が揃わない方のお悩みのために・・とあみだしたこのストロー。
これが・・・
レッスンで使い続け、研究が進むうちに、何だかとても嬉しい大きな効果にたどり着いてきました!


ストロー、使用初期よりもう一回り細いモノを使用するようになりました


最初は○直径8ミリくらいのを、○4ミリくらいに・・・

その訳は。

単純に表現してしまうと、こちらの方がもちろんアパチュア(フルートの口の穴)の大きさに
近いから・・ということが、一番近い言い回しですが、
このバックに、何ともたくさんの良い効能(?)が詰まっているのです!

細いと、くわえるときに、太いものより唇を巻き込みやすくなってしまうのでご注意、なのですが、


さて、この実験、お腹(胃のあたり)に手をそえて、お腹の動きを確認しながらやってみましょう

この細いストローを、両唇の内壁を使ってやわらかく挟み、
少し口の中・ベロを下げてぽっかりと口の中の空間を開けながら、(←コレ重要です)
まず試しに、できるだけ多量の息を、ストローに吹き込んでみてください。

ストローが細いので、多量の息を吹き込むと、胃のあたりと口元に少し抵抗感を感じます。
(まだ今イチ抵抗感を感じない場合は、息がまだまだ少ないか、口の中の空間が足りないです、
もう少しがんばってみてください!)

そうすると手を添えた胃のあたり・・息が押し出されれば押し出されるほど、
みぞおちの筋肉がかたく体の中に入り込んでいきませんか?

これが、横隔膜がしっかり使われている証拠です。

最初はこれらの反応が薄くとも、心配せず、とにかく毎日やり続けてみてください。

細いストローだと息圧の抵抗が強いので、続けていくことで、呼吸(筋)の強化にもなります!



また、先ほど上記で挙げた「唇の内壁」というのも、
もう一つのストロー効果の非常に大切なカギとなります。

ストローを唇で挟み、ストローの口を、「内壁」で、つぶしてみてください、と言われたら・・
どうでしょう?つぶせますか?

つぶしてください、と言われたら、まず唇の「外壁」(普段外に出ている部分)を使えば、
まぁまぁつぶすことはできるでしょう。
しかし、普段口の中に隠れている内壁部分では、どう強くストローを挟もうとしても、
通常、全然つぶせないのです。(つぶせる人は相当の唇の筋肉の持ち主かも!?^^;)

・・これが実は、そのまま音には重要。

穴をつぶせないというその唇の内壁が、「音の丸み」(=息柱の丸さ)にはとっても必要なのです。

ようするに、音が豊かに響かずつぶれているかも・・という場合には、
両唇、あるいは上下どちらか(えてして、上唇が多く見受けられます)、
外壁を少し使ってしまっていて、口の穴を少しつぶしてしまっている疑いは大いにあります。


  ・・やっぱり文章での説明はちょっと説明しきらず難しいですが・・


ということでこの、細いストローの利点は大きく、二つ!

・唇で挟むことで、アンブシュア・アンブシュア周りの筋肉の状態を整える・及び筋肉強化
・ストローの細さによって、フルートに息を吹き込むときの、必要な「息圧」のよいトレーニング


無理やり文章で書くとこうですが
単純に・・・今日の私のように、フルート練習が少しおさぼりになってしまって、困った!(><)
・・・というときに

以前ドイツで、このような状態の特効薬として、「フラッター練習」をすると一発で
音の響きが良くなる、と数多のプロ奏者から教えていただきましたが、
これは・・確かに特効薬、私も今でもことあるごとに気になる箇所はフラッター練習をしていますし、
一番の特効薬だと思います。
しかし、レッスンで教えるにあたっては・・まず、「巻き舌」ができないことには使えない

その代役としても、かなり多角形から、体をフルートモードに近づけてくれる、
(というか、その、口の中を開けることと、息圧が増えるという意味では、同じ効能
すごい優れモノアイテムと化しています

もしよろしければぜひお試しください♪

さて!明日・明後日は埼玉で、偉大なるバッハの「ヨハネ受難曲」ゲネ・本番☆
ホールが1,600席と大空間!らしいので(><)
それこそこのストローで!?吹く状態を、効率よい”エコ”な状態に持っていかなければ!
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