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2007「地域資源を活かしたまちづくり」講演=環境は住む人々、とりわけ子どもの感性に影響する

2017年04月21日 | studywork

2007「地域資源を活かしたまちづくり」全国地区計画推進協議会

 2007年8月に全国地区計画推進協議会協議会で講演する機会を得た
もの・ひと・こと
 略・・そもそもまちをつくるということはどういうことかというふうに考えると、つくられた結果としてのまちがあるのです。町並み空間を「もの」と表してありますが、そこには大勢の人が住んでいるわけです。住んでいる、暮らしているのを「こと」と表していますが、大勢の人たち「ひと」が主役で、人が生きている、人が何かをするための舞台が町並み空間「もの」になるというふうに考えることができます。つまり「ひと」が「こと」をするところが「もの」で、これらは不即不離の関係にあります。場所を考える、町並みを考えるということは、そこで人々が何をするかと組み合わさって考えなければならないということになります。・・略・・

暮らしの舞台をつくる
 
・・略・・つまり、それぞれの都市ごとに個性がある。その個性こそが、その地域の魅力になっている。そこに住んでいる人たちは、その土地ごとの個性を大事にしようと思っていて、だからこそその町の個性的な魅力なっている。その地域のよさとは、町並みとしての舞台をつくり続けている人々の力であり、それこそが資源というふうに考えることができます。まちづくりとはひとづくりですね。
 一方で、そういう個性的な舞台は、そこに住む人たちに何らかの影響を与え続けます。今、私の手元にお水が用意されております。これは、今ここのポットに入っているわけですけれども、ポットの水をグラスに入れると、水は、当たり前ですけれども、グラスの形に変わるわけですよね。もし、これを四角い容れ物に入れると、水は四角い形に変わっていくわけです。人間は、それほど自由に変化をするわけではありませんけれども、環境の持っている形が、人々の感性に何がしか影響すると思いませんか。・・略・・

子どもの感性を豊かにする
 
・・略・・つまり親が思い入れを込めてつくろうとしてきた、あるいはそれによって生活が豊かになってきている、そういった思い入れは確実に子どもに伝わっているのです。身近にある資源の価値を大人たちがしっかりと認めて、それで気持ちが豊かになっているということを子どもたちはしっかり感じていて、子どもたちの原風景の中に根づいていると思うのです。よくIターンとかUターンというような話がありますけれども、こういった原風景をしっかり持っている子どもたちは、ある時期に、高校に行き、大学に行き、どこかにぎやかな都会で働くということもあると思うのですが、ある年になってくると、自然に原風景を思い出し、原風景のような場所に住もう、あるいは原風景のあったところに帰ろうというふうになるのではないでしょうか。いかに地域を大事にしたまちづくりが重要か、お分かりいただけたと思います。

四季を感じる
 
・・略・・その結果として、これは春から夏にかけて花が咲いたり、実がつく木の位置です。これは夏から花が咲いたり実がなる木です。当然違う木ですよね。これは秋です。時期ごとに、季節ごとに違った場所に花が咲いたり、実がつく。当たり前ですけれども、違った木に花が咲いて実がつく。93種類の樹木のおかげで、風景が変化をしていくわけです。ここで子どもたちは、当然ながら四季の移ろいを見ることになります。大人ももちろんそうです。四季を感じることができるわけですよね。・・略・・

町をつくり続ける
 
・・略・・つまり私たちが素晴らしいと感じている地域の資源というのは日々つくられているということです。私たちの住んでいるまちも、日々つくり続けられ、よくなっていくということではないでしょうか。人々が、自分の住んでいる場所そのものを素晴らしい、さらによくしたいと思って、そこに新しい風景を積み重ねる。そうした思いが大変重要なのです。
 以上をまとめると、その場所をよく読み取る、解読する。その場所に先人が伝えてきた記憶は何かよく考える。つくるもの、建築の形と大きさは非常に重要です。人間は、だいたい1メートル何センチですよね。目の高さは、身長から10センチ、15センチ引いたあたりにある。人間の大きさは決まっているわけですから、その人間が見る物の形や大きさというのは非常に重要ですよね。
 それから、周辺にある自然との調和をよく考える。素材は何を使うか、無理な素材は使わない。いままで紹介したそれぞれがその土地ごとに選ばれた素材でした。そうすると、色合いもおのずとなじんできますよね。それをさらに、さらに美しくするにはどうしたらいいかを考える。先ほど紹介した出雲にしろどこにしても、みんな普通の人がつくりだしたのですよ。もちろんすぐれた人がいます。歌のうまい人も、走るのが速い人もいるから、それぞれの才能はあるのですけれども、基本的には住んでいる人たちが工夫をしているということですよね。・・略・・

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