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つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2005年鶴木町もく遊りんを訪ねる、楕円形平面を分割した木工房+食工房とも地場の杉材

2016年12月28日 | 旅行

2005 もく遊りん MOKUYURIN /石川県鶴木町/設計:水野一郎+金沢計画研究所/1993.3 /2005.8

 林に覆われた西斜面地に、長径46m、短径34mほど、面積1051㎡の楕円形平面をおき、南側半分を木工房、中心から北側半分のさらに半分を中庭、北側1/4を食工房にした建物である。
 柱は地場の杉4本を組んで構造体にし、梁は2枚の杉材のあいだに鉄板を挟んで強度を高め、これを格子に組んでいる。いわく、木造小部材組立格子梁ラーメン工法だそうだ。
 楕円の外周や間仕切りは杉板の横羽目、または格子組で、ほかにアテと呼ばれる地場の桧葉が使われ、すべてが地元材で構成されている。

 オーナーは元々製材業だったそうで、木材のノウハウをもっと一般の方に理解してもらい、さらに木に親しんでほしいとこの施設を企画したそうだ。
 その意図を遺憾なく発揮しているのが木工房で、板材や木製品の展示、木材加工場、住宅相談、リフォームや設計までが、小部材組立格子梁の大空間に展開している。
 木は加工すれば木っ端がでる。その木っ端をストーブに利用したり、チップ舗装にしたり、少し加工して芳香剤にしたりするアイデアも紹介されているが、さらにオーブンでピザを焼くアイデアに発展させ、食を楽しんでもらおうというのが食工房である。
 小テーブルには異なった木材を使って木の違いを楽しむこともできるようにしてあったり、長さ10mに近い松をチェーンソーでカットした長テーブルに使ったりと、オーナーの熱の入れようが伝わってくる。

 こうした地場材を巧みに使ったデザインが高く評価され、1999年農林水産大臣、2000年いしかわ景観大賞、2000年グッドデザイン賞、2002年中部建築賞を受けている。

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