朝方、夢を見ました。一年前になくなった祖母の夢です。
なんということのない、昔のある一場面の夢だったと思います。
祖母とは同居していました。母がずっと仕事をしていたので、4歳で保育園に入るまで祖父母が面倒を見てくれました。年頃になると「もったいない、もったいない」と何かに付け注意する祖母を煩わしいと思ったこともあります。年々頑固にもなりました。でもそれは認知症の始まりでもあったようです。
結婚して実家を離れ、あさひを妊娠し、出産のために実家に帰りました。そんな私を見て祖母がひと言。
「なんや!こどもがおんのか!」
「…。そや、だって産みに帰ってきてんもん(^_^;)」
「ほぉかぁ~。えらいことやなぁ」
そして出産。あさひを抱いて退院してきた私を見た祖母は、
「!!誰の子抱いてんねん?!」
「????え??…私の子…。」
「そやそや、生んだいうてたなぁ」
そうはいいながら、毎日毎日、一日何度も私とあさひのいる離れに顔を出してくれました。畑がえりの泥だらけの手で。とても働き者の祖母でした。祖母が「あ、こっち見てはるわ。見えたんねな。」「あ、音にびっくりして。聞こえたるな」と言ってくれるその言葉に、初めての子をもって不安だらけだった私はどれだけ救われたか。あぁ、この子が元気に生まれてきたことをこんなにも喜んでくれる人がいるのだ、と。
そんなある日、差し入れにあずきバーをもってあさひをみにきてくれたときのこと。
「かわいらしなぁ。これ食べるやろか。」
「あかんあかん、おばあさん。まだおっぱいだけや!今寝やったしさ。」
「そやわなぁ・・・」
「私ちょっとトイレいってくるし」
そして次の授乳時間。おっぱいをあげようとあさひの顔を見てみたら…。
ややっ!!赤黒いよごれがっ!!やっぱり試してみたんだね、ばあちゃん…。
そして群馬の自宅に帰る前日。いつものようにあさひを見にきてしみじみと、
「あしたやっけ?」
「うん、そやねん。明日帰る…」
「あーした!かわいらしなぁ」
「えぇ??・・!!いやいやおばあさん、この子はあさひ!」
しょっちゅう「あしたやっけ、けさやっけ?」とあさひの名前聞いてたもんね。ややこしい名前でごめんね(^_^;)
祖母は子どもが大好きでした。ベッドで朦朧としながらも、お見舞いにきたあさひとみずきの声を聞くとあやしてくれました。
そして朦朧としているときにも…。
親戚何人かが集まって寝ている祖母を囲みしんみりしていました。祖母が一番近くにいた私のいとこ(祖母にとっては孫)に何か言うのでみんなが注目。その言葉を聞いたいとこが通訳してくれました。
「・・・へぇこいたって。」
一同爆笑。
「そんなん言わんかったらわからんかったのに!」
するとまたひと言。
「なんとじょうひんな、な。」(上品なおならをしたものだ)
認知症になりながらも(?)いろいろ楽しい話題を提供してくれた祖母です。もちろんずっと一緒に暮らしていた祖父や両親、弟妹は大変でした。でもそんななかで、地域の協力があったり、もともとなんでも笑いにしてしまう家族の力があったり。大変な中にも救いはあるのですね。
明日30日はそんな祖母の命日です。
なんということのない、昔のある一場面の夢だったと思います。
祖母とは同居していました。母がずっと仕事をしていたので、4歳で保育園に入るまで祖父母が面倒を見てくれました。年頃になると「もったいない、もったいない」と何かに付け注意する祖母を煩わしいと思ったこともあります。年々頑固にもなりました。でもそれは認知症の始まりでもあったようです。
結婚して実家を離れ、あさひを妊娠し、出産のために実家に帰りました。そんな私を見て祖母がひと言。
「なんや!こどもがおんのか!」
「…。そや、だって産みに帰ってきてんもん(^_^;)」
「ほぉかぁ~。えらいことやなぁ」
そして出産。あさひを抱いて退院してきた私を見た祖母は、
「!!誰の子抱いてんねん?!」
「????え??…私の子…。」
「そやそや、生んだいうてたなぁ」
そうはいいながら、毎日毎日、一日何度も私とあさひのいる離れに顔を出してくれました。畑がえりの泥だらけの手で。とても働き者の祖母でした。祖母が「あ、こっち見てはるわ。見えたんねな。」「あ、音にびっくりして。聞こえたるな」と言ってくれるその言葉に、初めての子をもって不安だらけだった私はどれだけ救われたか。あぁ、この子が元気に生まれてきたことをこんなにも喜んでくれる人がいるのだ、と。
そんなある日、差し入れにあずきバーをもってあさひをみにきてくれたときのこと。
「かわいらしなぁ。これ食べるやろか。」
「あかんあかん、おばあさん。まだおっぱいだけや!今寝やったしさ。」
「そやわなぁ・・・」
「私ちょっとトイレいってくるし」
そして次の授乳時間。おっぱいをあげようとあさひの顔を見てみたら…。
ややっ!!赤黒いよごれがっ!!やっぱり試してみたんだね、ばあちゃん…。
そして群馬の自宅に帰る前日。いつものようにあさひを見にきてしみじみと、
「あしたやっけ?」
「うん、そやねん。明日帰る…」
「あーした!かわいらしなぁ」
「えぇ??・・!!いやいやおばあさん、この子はあさひ!」
しょっちゅう「あしたやっけ、けさやっけ?」とあさひの名前聞いてたもんね。ややこしい名前でごめんね(^_^;)
祖母は子どもが大好きでした。ベッドで朦朧としながらも、お見舞いにきたあさひとみずきの声を聞くとあやしてくれました。
そして朦朧としているときにも…。
親戚何人かが集まって寝ている祖母を囲みしんみりしていました。祖母が一番近くにいた私のいとこ(祖母にとっては孫)に何か言うのでみんなが注目。その言葉を聞いたいとこが通訳してくれました。
「・・・へぇこいたって。」
一同爆笑。
「そんなん言わんかったらわからんかったのに!」
するとまたひと言。
「なんとじょうひんな、な。」(上品なおならをしたものだ)
認知症になりながらも(?)いろいろ楽しい話題を提供してくれた祖母です。もちろんずっと一緒に暮らしていた祖父や両親、弟妹は大変でした。でもそんななかで、地域の協力があったり、もともとなんでも笑いにしてしまう家族の力があったり。大変な中にも救いはあるのですね。
明日30日はそんな祖母の命日です。