一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

公害病の原点、水俣病

2011-03-04 06:10:02 | 日記
日本の公害病の原点、水俣病を忘れてはならない。この事件は多くの汚点を残している。本来、民間企業が行なった行為が犯罪となることを官庁が見過ごしたことから始まる。事件を解決するためには、多くの人たちの犠牲と時間が掛ってしまった。
水俣病は、世界のどこにでも起きそうな事件である。現に、南米のある国では既に起きているといわれている。日本に出来ることは、このような事件が起きないようにすることであり、既に起きてしまった国に対しては、拡大をしないようにしてあげることであり、そこで発生している病気を早く治してあげることである。
日本でも、この病気に罹ってしまった人たちが、沢山いる。問題はこの病気を認定されない人たちの扱いであろう。認定には基準があるが、これが問題なのだ。認定基準すれすれのところで、認定されるかされないかが決まってしまう。広島の原爆症の認定と全く同じ構図を描いている。原爆症の認定も、爆心地からの距離を基準としていたため、道路を挟んで認定、未認定が決まったケースもあるという。
水俣病の認定でも、その症状が直ぐに出る人と症状が出にくい人のさもある。また、基準値と云うものが、どのように決まったのか、はっきりしない。厚生省の役人は、なるべく少ない患者にしたい、と云う考えがある二違いない。患者数を抑えるには基準値を上げたり、基準となる条件を多くしたりすれば、自然に患者数は少なくなる。
公害の原点となった水俣病、その後に起きた四日市病、イタイイタイ病、など多くの公害病を発生させたことに対して、経済優先だった日本は止めることは出来なかった。戦後の混乱期を過ぎていたのに、何故止められなかったのか。今苦しんでいる患者が、これから数十年に渡っても尚苦しまなければならない現実。経済成長だけを優先すると、このようなことが起きるという事実。原点を忘れてはいけない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニュージーランドって、よく... | トップ | 学級とは »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事