朝鮮半島の南北分断は既に70年を超えている。日本統治から解放されて直ぐに米ソ冷戦に巻き込まれ、朝鮮半島は南北に分断された。両方の国が国連に加盟し、夫々、独自の道を歩んできたが、何時か南北統一を図ろうと考えてみた。しかし、そこには余りにも難しい問題が山積みになっている。政治、経済、社会、文化、全てが南北で異なっている。勿論、指導者も桁違いに異なっているのだ。
北は完全独裁国家、南は一応選挙によって選ぶ方式を取っている。北は完全な共産主義ではあるが、少し異なる共産主義である。南は民主主義という旗印を掲げているが完全に民族主義国家に成っている。経済格差は歴然としている。北と南の格差は100倍はあるのではないか。夫々の国の中での貧困格差は矢張り北の方が大きい。この2つの全く異なった国をどのように統合したいというのか。
例を挙げれば東西ドイツの統合だろう。勿論、東ドイツの崩壊によって西ドイツが東ドイツを併合した形を取っている。どの国も同じだが、独立した国と国を比較すればそこには格差が自然と生まれてしまう。西ドイツと東ドイツの場合も大きな格差が生じていた。その格差は南北朝鮮とは異なったものだが、格差は格差である。東ドイツとの合併には大変大きな負債を伴った。
その夫妻は今でも消費税として特別徴収されている。買い物をすると何パーセントかの税金が別途に付加されているのだ。このような形で、過去の負債を長期間に渡って返済していかなければ合併は上手くいかない。南北朝鮮はどうだろうか。若しも南北合併をすれば、東西ドイツと同じように北朝鮮の負債を長期に亘って返済していくことになるだろう。それよりも、合併に伴い金が必要になる。
大金だ。数十兆円が必要になるだろう。これを今の韓国は負担できるかどうかだ。金もないのに南北統一の夢を見ている人たちは、単純に統一が出来ると思っているのだろうか。社会制度や思想、教育などが異なる国との統一は、そんなに簡単ではない。朝鮮人は愚かよ。