一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

アメリカとの貿易摩擦は起きるだろうか

2017-01-16 05:23:23 | 日記

今から50年ほど前にアメリカとの貿易摩擦が起きた。当時日本の車がハンマーで壊される映像が流れていた。今年、新しい大統領が就任するが、将に貿易摩擦が起きた時代に遡るような勢いで新大統領が大きく叫んでいる。あの時代に遡るようなことが起きないとも起きるともいえない状況だ。戦後、1960年代から10年置き位に色々の摩擦が起きていた。そのような時代を経て現在に至っているのだが、今回はアメリカが疲弊したのは中国、日本、メキシコの参加国がやり玉にあげられた。

しかし、アメリカの産業が疲弊したのは何も三ヶ国だけの問題ではないのだ。産業界でより高度の近代化と効率化が如何にはかられたかが問題なのだ。人件費の高騰は世界各国で起きている。より安い人件費を求めて世界各地は開発されていった。嘗ては中国に多くの国や企業が工場建設をしてきた。所が中国での人件費の高騰によりより人件費の安い東南アジアやインドへと移っていった。

アメリカの場合、白人労働者の賃金高騰で周辺国であるメキシコに工場が建設されていった。その影響もあり、現在のアメリカで工場の新設が少なくなり白人労働者の失業者が増大していった。今回の新大統領の提言でアメリカに雇用を取り戻そうと新規の工場建設を進めている。しかし、問題は人件費である。アメリカの白人労働者の人件費は果たして諸外国と比較するとどうであろうか。

人件費が高ければ、そこで生産される物品の価格は低くなることはない。最終的には高いコストで生産されれば物価の高騰を招くことになる。雇用を拡大する、という事が達成できても実際に物価に跳ね上がってきたら、果たして本当に国のためになるのだろうか。長い目で見た場合、諸外国と競争関係になれば、アメリカで製造される物品は海外への輸出は難しくなり、国内で消費するしかなくなる。

最後は国民がより安い物へ目が行ってしまえば消費の減退に結びつくことになる。今これから行われるアメリカの新しい政策が果たして多くの人に受け入れられるのだろうか。新しい貿易摩擦を起こしてアメリカにとって本当の意味のプラスになるかどうかである。国内の消費を目の前だけ見て進めるととんでもないことに陥ってしまう。長期的な展望を持たない政策は失敗することになるのではないか。

小生は貿易摩擦は起きないと考えるのだが。素人の考えが何処まで当たるか。

コメント
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