冬桃ブログ

日常雑記です。

さっちゃんちのヒロくん

2013年09月23日 | 雑記
 さっちゃんとは、もう10年くらい前に寿町の
NPO「さなぎ達」で知り合った。
 彼女は「さなぎ達」の職員だった。
 私と同様、子供の頃の家庭的なトラウマを抱えていた。
 悩み、闘い、それでもしっかりと前を見つめている彼女が
私には妹みたいに思えて(じつは親子ほど離れた歳だけど)、
その頃、私自身の転機にもなってくれた野毛大道芝居に
誘い込んだりしたものだ。
 
 でも、彼女は私などよりずっとしっかりした女性だった。
 素晴らしい人と結婚し、相手の家族からも愛され、大事に
される存在になった。
 そして男の子が生まれた。それがヒロくん。

 3歳になったヒロくんをつれて、さっちゃんとご主人が
うちへ遊びに来てくれた。
 
 なんとも可愛くて、頭のいいヒロくん。
 私のパソコン・トラブルを解決してくれているパパの隣で
古い方のパソコンをいじっている。
 このパソコンのOSはウインドウズの古いバージョン。
 私はしばらく開きもしなかったので、早くも使い方を
忘れている。

 「ええっと、どうすればいいんだっけ。ちょっと待ってね、
あ、これ……いや、違うか。こっちかな、あ、たぶんここ
クリックするとネットにつながって、サイトが……」

 そんなカタカナを使ったって、わかんないだろうなあ、と
思いつつも、おたおたとキーを捜す私の脇から、ヒロくんの
小さな手が伸び、ぽんとキーを押す。

 「ここを押ちぇばできりゅよ」
 うそ、いやだ、なんで?

 大胆にマウスを操り、次々と自分の見たい画像を
開いていくヒロくん。
 「え? え? じゃ、あの、こっちは……」
 「しょれは、これだよ」

 まいったなあ。
 なんで、赤ちゃんなまりが抜けてない3歳児に、
私ってばパソコン操作を教わってるの?

 ヒロくんのパパは優秀なシステム・エンジニアだ。
 でも忙しくて毎日、帰宅が遅いと聞いている。
 ほとんどの時間を、パソコンには弱いママと二人で
過ごしてはず。
 なんでこんなことができるのか。

 こういう時代になったのか、ヒロくんが特別なのか、
私はただただ溜息。
 この先、とても時代についていけそうにない。

 まあいいか。
 今後、私のパソコンはあんたにまかせた。
 だからまた、必ず来てよね。
 いつだって私は、トラブル抱えてあたふたしてるんだから。

 並んでパソコンに向かう、ヒロくんとパパ。

 
 
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加