冬桃ブログ

一周忌

 弟が逝ってから、早くも1年過ぎた。
 義妹と私、弟のゴルフ仲間数人が参列し
ささやかに一周忌。

 よく晴れた一日。



 花が供えきれなくて、半分くらい
持って帰ることに。



 墓園にある葬儀場の一部屋で昼食。
 私の知らない弟の「顔」が
話の中に次々と出てくる。
 一番身近なはずの肉親が、
もしかすると一番「見知らぬ人」
なのかもしれない。

 「お坊さんのお経が短かった。
あと10分はあると思ったのに」
 と、何度もぶつぶつ言っている義妹が
可笑しくて可愛かった。
 
 帰宅後、母がお世話になっている施設から連絡。
 恒例の「インフルエンザ警戒」期間になり、
「これから三月末まで面会謝絶になります」
 とのこと。

 母は私が行っても行かなくても
もはやわからないのだが、身内の訪れを
ひたすら待っている入所者には、切ないことだろう。
 親に会えない子の立場としても、
なんだか寂しい。

 いろいろあった家族だが、もう誰とも
話すことができない。
 言っておきたかった言葉、言わない方が
良かったかもしれない言葉が、
浮かんでは消える。
 思い起こせば悔いることばかり。
 誇らしいことだって、
少しはあったはずなのに……。
 
 後ろ向きだなあ、私。
 こんな歳になっても、まだ。
 

コメント一覧

冬桃
いえいえ
歳を重ねたからといって、
賢くなれるものでもありません。
自分の言ったこともしたことも
すぐ忘れ「そんなこと言ってない!」
と言い張るし、頑固になるし……。
生きてる限り、日々、一進一退ですね。
あぐり
後悔からの進歩
後悔するのは人間だけなんですねぇ。
これから先、少しずつ進歩していけるのかなぁ。
今になって社会勉強、人間関係勉強の日々です。
冬桃さんの著書を拝読させて頂き、私は、まだまだ甘いなぁと思う日々です。
冬桃
後悔するから人間
あぐりさん

 人間だけなんですって、ああすればよかった、
こうすればよかったと後悔するのは。
 でも、後悔するから、少しは進歩もあるのだそうです。
 生きることは、みっともないことの繰り返しですが、
もしかするとお互い、少しはましになったことも
あるのかもしれません。
 そう思いましょう!
 
 弟との間をつないでくれた義妹には、ほんとうに
感謝しています。
あぐり
私も後ろ向き
父が早くに亡くなり、母と二人で過ごした30年。
子離れ出来ない母を嫌っていました。

その母が亡くなり3年経過。
入院から2ヶ月で、呆気なく逝ってしまいました。

叔父・叔母や従姉妹達は居ますが、
母のように気にしてくれるはずはないですよね。

今頃になって「もう少し優しい言い方をすれば良かった」などなど…
子離れ出来なかった母が懐かしい。

ブログに時折、登場される義妹さん。
弟さんは冬桃さんと義妹さんの縁を結んで逝かれたのではないでしょうか?
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