敬老会

　大館市は田代町・比内町と合併したので、地域的な行事は旧町単位で行っているようです。今回旧田代町の敬老会が９月２３日開催されました。一か月前の民生委員の会議に敬老会担当の市役所職員が来て、打ち合わせを行いました。旧田代町では民生委員が参加者に付き添って送迎してきたらしく、担当職員よりも詳しく意見を述べていました。
　さて、敬老会当日私の担当は３常会の３ヶ所から参加者を漏れなくバスに乗せて会場へ届けることでした。田代町は山が深く奥の集落からもバスが出ます。全体で大型バス９台が出発。私は５号車の通過する３常会参加者の確認でした。元気な人は自家用車で参加するので、敬老会参加者名簿で一人一人確認してバスを発車させます。
　旧田代町全体で７７歳以上の人は９００人以上いて、敬老会参加者は約半分ということでした。かつては７０歳から敬老会の案内が来ていたそうですが、数年前から７７歳からの案内になったそうです。でも、現在９０歳の人は、もう２０回も敬老会に参加しているそうです。
　さて、岩瀬郵便局前からは５人が乗りました。７７歳以上の人はもっといるのですが当日キャンセルした人もいて私の担当区域では１１人がバスに乗りました。会場では番号順に１号車から９号車のバスが到着し、帰りは９号車から逆に出発します。乗り降りも手を貸して忘れ物が無いか確認します。帰りは知人と会ってお酒も入るので意気投合した人の車で帰ったりする人もいるそうで、帰りのバスの人数も確認です。私は初めてなのでとても疲れて、３時過ぎに家へ帰ってから爆睡してしまいました。
　無料で豪華なお弁当とお酒がついて、至れり尽くせりの敬老会なのに私の担当地域の人たちがほとんど参加していませんでした。次の日畑にいるとＳ田さんが手押し車を押して通りかかったので、「なんで敬老会に参加しなかったの。今までで一番おいしい弁当が出たとみんなが言ってたよ」と、声をかけると「着ていくものが無い」と言われました。そして行かなかった人たち数人で家の陰から参加者を見ていて、一人偵察が出て、参加者のことを報告したということでした。唖然！
　岩瀬郵便局前から乗ったのは裕福な人たちで、服もバッグもお洒落でした。ネックレスも下げていましたし、イヤリングをつけている人も見かけましたが、７７歳過ぎても女心は複雑です。
　２７日、事務所の管理人さんが「これから敬老会に行ってくるぞ」といいました。大館市内は今日敬老会なのですね。「自分の名前を書いた大きな名札を胸につけるなんて、幼稚園みたいだ」と言っていました。合併しても旧町での敬老会の形があるのですね。
　ちなみに大館市の人口７３，９４３人のうち７７歳以上が１７，２５１人で全体の２３％でした。旧田代町の人口が６，３２３人で７７歳以上が約９００人台だと１５％なのですが、養護老人ホームや施設は市内に多いのでそのせいかもしれません。いずれこの数字の中に自分も入っていくのです。