今日も泥縄・・・

心の憂さの捨てどころ(^^♪

熊野

2017年06月18日 15時57分49秒 | 能楽
くまの ではございません

ゆや 能楽関係の言葉で

熊野松風は 米の飯

というのがあるそうで

お米のご飯のように誰からも好かれる 飽きの来ない名曲だ・・・

という事だそうです



両曲とも世阿弥作で

熊野は 平宗盛の愛人熊野は 東国に住む重病の母親を見舞うために

帰国を願いますが許されず、花見の供を命じられる

その花見の宴で母を案じる熊野の歌を聞いた宗盛は

さすがに哀れを感じて 帰国を許す

という 鬼や霊が出てくるわけでもなく

ドラマチックと言う内容でもないのだけれど

長く人々に愛され 上演の機会も多い曲です



一方 松風は 須磨の浦の海人の姉妹の物語で

昔 在原行平を姉妹で慕い

行平の死によって終わってしまった恋の妄執に取りつかれ 

いまも霊となって現れるのです

姉の松風は 行平の形見の狩衣と烏帽子を身に着け

恋の思い出に浸って舞いますが 

そのうち半狂乱となって なだめる妹の村雨の声も聴かず

浜の松の木を行平だと思って舞い続けます

最後は二人は旅の僧に供養を頼んで

夢の中に消えてゆくのですが

そのあとには 村雨の音にも聞こえた 

松を渡る風ばかりが残るのだったという

なんとも美しく儚い女の物語・・・


そういえば 両曲とも 中之舞から 破之舞 へと続く舞がありますね

それに 熊野には中之舞の後半

村雨が降ってきたとのことにより

二段の途中で終わる村雨留 という小書きがありますし

松風も妹の名前は村雨

共通点が多くありますね


で、今年の笛の発表会の曲が

熊野 村雨留 イロエ掛り というのに決まりました

先生に覚えなくても良い曲を!💛 ってお願いした結果なんですが

確かに符は沢山覚えるものはないのですが

仕舞い部分のアシライ笛と 

このイロエ掛り 💦


う~~ん
 

簡単なほど難しいっていいますよね~







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2 コメント

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Unknown (ミロク)
2017-06-18 17:52:51
決定ですね(*≧m≦*)
ひめさんほどになると小書きが付くんですね〜いいなぁ✨
村雨留め、もってる能楽囃子のCDにあったはず!聞いてみます(^_^)
アシライもイロエも、単純な符ほど難しいですね
10年以上習って、やっとそんな事が見えてきました。
でも、舞台は楽しんだ者勝ちですから!
自分の笛と、周りの素晴らしい先生方の囃子に包まれて酔いしれちゃって下さい♪
10月ですよね〜季節も良いし、お着物選ぶのも楽しいですね(*´∇`*)
Unknown (ミロクさんへ)
2017-06-19 11:05:37
はい、でも ひめさんほど でなくても
小書きは寸法が短くなったりするので
素人でもよく付きますよ(苦笑)

単純な符ほど難しい のは本当ですね
私も10年以上たって やっと分かってきました

そうですね、舞台で楽しめるように
納得いくまで練習に努めたいと思います🎶

10月ですけど お花見の場面なんで
花柄のちょっと派手目でも良いかな~
って、そんなん持ってたかいな?(笑)

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