秋のわたらせ渓谷線

2016-11-09 23:45:11 | その他旅行き
関東周辺の行楽地は紅葉が見頃を迎えた。
昨年観賞し損ねたから今年は何度も機会を作って楽しもうと早速出掛けてきた。
楽しむ対象に鉄分も付けて。
出掛けた先はわたらせ渓谷、そしてわたらせ渓谷鐵道。
先日車で訪れ足尾銅山跡を見学した時に見かけたローカルな鉄道路線だ。
日光のいろは坂辺りの紅葉が見頃とTVも言ってたし、すぐ近くのその路線沿線も色付いてるだろうってことで、今回は鉄道の旅。

<神戸駅から>


神奈川からだとやはり遠い。
行き帰りに時間が取られ、現地で遊べる時間は6時間ほどだった。
一日フリー切符を買って途中下車しつつ終着駅まで往復。
一時間に一本しか走っていないので撮影機会が限定され、駅での撮影に終始してしまった。
駅間の風景がないとやっぱり変化に乏しいな。

<赤いの見つけた>


わたらせ渓谷鐵道は桐生市から日光市足尾町まで谷あいを行く路線。
山に入るに従い木々も色付く。
ただ、赤い紅葉は少なくて黄葉主体。
上流の方では谷川はより車窓に近くなり、白く丸い石がゴロゴロと川を埋め、水の黒と黄葉のコントラストが秋だった。
絶景と言えるような場所は無いが、子供の頃遊んだような田舎の眺めが心慰めてくれる。
天気は秋晴れ。
ススキなどの白い穂が光を弾き秋の透明な空気を演出していた。

<トロッコわたらせ渓谷号>


わたらせ渓谷鐵道の売りはトロッコ列車である。
JRが前身だからか?、ディーゼル機関車のDE10が客車を牽くトロッコわたらせ渓谷号と気動車のトロッコわっしー号が運行している。
両方とも窓付き窓無しの車両が繋がれていたが、やはり人気は窓無し車両でそちらは満員、窓付き車両はチラホラな乗車具合と偏りが面白かった。
トロッコ列車なんだから当然外気に触れて景色を楽しみたいよな。
これからますます寒くなるので、乗るなら服装は要注意だ。

<沢入駅にて>


途中下車して撮影した駅は、神戸(ごうど)駅と沢入(そうり)駅。
神戸駅は比較的大きな駅で、使われなくなった特急列車の車両がホームに置かれ、レストランとして使われていた。
乗降客も多く賑やかだ。
トロッコ弁当を買って、私はホームのベンチでお昼にした。
この駅ではその他、地元の農産物を加工した蒸かし芋や餡子入りのお餅なんかを、売り子のじっちゃんばっちゃんが首から吊ったヒラ箱に入れ、列車が来るたび昔の駅弁売りみたくお客さんに声掛けて売っていた。
昔の駅はどこもこんな雰囲気だったんだろうか。
いいもんだね。

<大福もちはいらんかね>


今回は沢入駅が駅付近の紅葉黄葉の一番綺麗な駅だったと思う。
ホームには花もたくさん植えられ彩り豊か。
列車を待つ間も被写体に事欠かなかった。
帰る時刻となり、やって来た上り列車に乗り込む。
トロッコ列車でない普通列車も結構な乗車率で、楽々座れたのは朝の列車だけ。
なかなかの人気である。
数十分立っているのはしんどいが、うまく運転手横の最前列スペースが空いていたので、いつものごとくかぶりつきで前から迫る景色を眺めつつ乗り換え駅へと帰ることができた。



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