「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「国民的アイドル」

2017年04月12日 | ニュース・世相

                               

今日はこの話題で持ち切り。各メディアのトップニュースを独占するかっこうとなった。
国民的アイドルとも呼ばれ、私たち頑張る日本人の気持ち奮い立たせたあの「浅田真央」ちゃんが現役引退を表明する記者会見が行われた。
あの柔和で愛らしい笑顔の奥に秘めた闘争心や、自分自身を奮い立たせる勇気や努力は、計り知れない奥行きの深さを感じるアスリートの一人ある。

大会に出場するたびに、「優勝して当たり前」と期待するファンに応えようとする精神力は、並みの人間には出来ないと思っている。
あの優雅な舞い姿、勝って嬉し涙。破れて悔し涙。練習に次ぐ練習の過酷さに流す汗と涙。
人知れず流した涙は幾たびであろうか。そんな第一線から自ら幕引きをする彼女に惜しみない拍手を贈りたい。

そして思うのは、盛者必衰という厳しい現実である。それもこれも人間は年を取るという現実、そして右肩上がりのピークに達したら、やがて静かな下り坂に向かう。それが勝負の世界となると一段と顕著となる。
ひとたび頂点を極め目標とされる立場となったら、次から次へと台頭する若い選手の標的とされるのもまたアスリートの宿命である。

そんな真央ちゃんが「力も気力も出し切ったから悔いなくスケート人生を終えられる」と言いつつも、記者団に背中を向けて、流れる涙をこらえた心境が痛いほどわかる真央ファンの一人であった。お疲れ様、ゆっくり休んで次のステップへ、と言いたい。

ことほど左様に注目度の高い「浅田真央引退記者会見」であったことは認める。
しかしそれが、どこもかしこもそのニュース一辺倒になってよいのだろうか…という疑問は少し残る。
NHK7時のニュース番組のトップで、7分間も時間を取るほどのものだったのだろうか、という素朴な疑問である。

もっとも、NHKも今頃は、殺人事件や交通事故などがトップニュースとして延々と時間を使うご時世だから、あまり驚きはしない。
でもそんな事件や事故は従来三面記事の仲間であり、少なくともトップを飾るにふさわしいニュースソースではない。
メディア全体がもっとしっかり報道内容の優先順位や時間調整など考える必要がありそうだ。

これは真央ちゃんに対する誹謗でも中傷でもない。ニュースというものの扱い方に一石を投じたいと思うだけである。

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