逃げる場所はありませんよ

気付いたら人生やり直せない年齢になっていた超ネガティブ人間の日常日記。

再読

2016年10月29日 | 本と雑誌

 小保方氏の著「あの日」を、今度はじっくりと最初から目を通している所である。(最初は氏の自分史的な記述である前半はほぼ飛ばしていた)
 この本が真実かどうかはともかく、正直この件に関しては、誰も最初から世間を欺こうとか盗作しようとか、別に悪意を持っていた訳では無いだろうと思う。これ(STAP細胞)に関係した研究者同士、お互いの認識の違いや立ち回り等々のレールが合わず少しずつバラバラになっていき、結果として大きな事件になってしまった程度の下らない事なのではと思っている。ぶっちゃけ、一つの研究チームとして杜撰だっただけだ。
 現実でも、大きなトラブルの原因になるのは、大概はお互いの些細な認識の違いである場合が多い。
 オレも仕事で何度も経験があるが、例えば「~とは知らなかった」「~だろうと思った」「~とは思わなかった」…等々の個人個人の少しずつ違った思い込みが重なり、結果として大きなズレに繋がっていくのである。更にそれに加え、何かトラブルが起きた際に個人個人が勝手に立ち回れば、大変な事になるのは誰でも経験している事だろう。
 現にこの著には、「~ことが悔やまれる」「~とは思いもしなかった」等という記述が何度も見られる。他、更にそれに加えて氏は自分の与り知らぬ所で話が進んでおり、戸惑っていたという記述も見られ、その為に論文に関しても責任の所在が曖昧になってしまったと独白している。これでは何ともお粗末な話であろう。
 氏は学者としては或いは優れていたのかも知れないが、やはりまだまだ若すぎるが故に上の人間に言われるがまま、流されるままで、自らの研究としてプロデュースする能力、俗な言い方をすれば政治力に欠けていたのであろう。
 このような科学の世界は意外とドロドロした世界だと聞いた事がある(特許や利権が大きく絡むような世界がクリーンである訳が無いのだが)。そのような世界で、まだ30歳前後の未熟な女性が上手く立ち回るのは酷だったのでは無かろうか。別に擁護するつもりは無いが、氏も一種の被害者だったのであろう。

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