ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第8主日

2009年07月26日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書6:45-52>

当時の人にとって湖上を歩くイエスの姿は
魔物(悪霊)を征服する姿でした。
それがイエスだとは分からず怯える弟子たちに
「しっかりしなさい。わたしだ。怖れることはない」と言われます。
イエス不在の舟上で弟子たちは怯えています。

私たちも信仰のありようで見える世界が違ってきます。
私たちはイエスが同乗してくださる舟にいるはずの者です。
信仰による目でしっかりと物事を見据える者でありたいものです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第7主日

2009年07月19日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書6:30-41>

イエスと食事をした貧しい人々は、
その交わりの中で力づけられたり慰められたりしました。
その記憶は結晶化し今日の福音書の物語
(僅かなパンと魚で大勢が養われる物語)になったのかもしれません。
イエスは湖上を歩いて弟子たちに近づきました。
イエスは飼う者のない羊のような群集を「深く憐れんで」、
弟子たちに彼らに食べ物を与えるようにお命じになりました。
イエスが食事の交わりを待つところには
神の憐れみが具現していたのです。
わたしたちもこの交わりに招かれている者です。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第6主日

2009年07月12日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書6:7-13>

イエスは、弟子たちを遣わすとき
「パンも袋も」持たないように言いました、
人間は、ありのままの自分を頼れず
武力や権力に頼る世界を知っていますが、
その一方でありのままの赤ちゃんの笑顔が
平和な世界を創り出すことも知っています。
人を支配したり操作するのはでなく
ありのままの人間同士の出会いが人を育て、
そこに働く神によって養われるものであることを覚えたいと思います。
私たちもキリストの名によりこの世界に派遣されるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第5主日

2009年07月05日 | ショートメッセージ
<コリントの信徒への手紙 二>

今日の使徒書でパウロは、
「弱いときにこそ強い」と言っています。
自分の弱さを知り、そこの働く神の恵みを受けたパウロは
喜んで自分の弱さを誇ります。
このように自分の弱さを認められるとき、
弱さは恵みの働く通路になるのです。
弱さに向き合えず虚勢を張ったり強がるとき、
神の恵みの通路は塞がれ聖霊の働く余地はなくなります。
私たちも自分の弱さにしっかり向き合って生きることができるよう
飾らない自分自身を大切にしたいと思います。

司祭 ヨハネ小野寺達
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