ヨダログ

囲碁棋士 依田紀基のブログ

電聖戦

2015-03-19 | 日記

3月17日に人間とコンピュューターと対局する電聖戦という企画が

電気通信大学で行われて僕は解説を務めさせていただきました。

聞き手は吉原由香里さん、立会人に王銘椀さん、対局者は趙治勲先生でした。

コンピューターの大会で優勝したクレイジーストーンと

準優勝のドラバラムとそれぞれ一局ずつ打ちます。

最初にドラバラムと趙先生が4子で対局しましたが、

内容的にドラバラムの完勝と言って良いと思います。

非常に筋のよい打ち方をしていたので感心しました。

コンピューターに勝ちを読み切られたら勝てません。

目算は正確だし、ミスすることもありません。

だから勝ちを読み切られる前に追いつけるかどうかが勝負となります。

序盤の50手ほどの段階で白が勝つことは非常に難しいと予想していました。

クレイジーストーンとは3子の対局でした。

3子ではコンピューター側にとって現段階ではかなり厳しい手合割りと言えます。

百局打って人間が一局負けるかどうか、少なくとも95局以上は勝つと思います。

僕は去年、クレイジーストーンと4子で対局して負けましたが、

その翌日に再度4子で対局して勝っています。

ソフトの傾向を調べて対策を立てて対局すれば、

現在のところは4子でも人間が勝ち越すのではないかと僕は思っています。

将棋のようにコンピューターが碁で人間に追いつくのは時間がかかりそうですが

開発者のみなさんには是非、コンピューター囲碁の棋力向上に力を入れていただきたいと思います。

来年は王銘椀さんがチームを組んで台湾からコンピューター囲碁の大会に出場するそうです。

そういえば、今年も出場して6位だったと言っていたような。

この日は電通大学の先生のみなさんがとても親切にしてくださり、

趙先生など尊敬する先輩ととても楽しい時間を過ごすことができました。


この記事をはてなブックマークに追加