ヨダログ

囲碁棋士 依田紀基のブログ

こっぱずかしいが、教育論

2010-01-30 | 日記
家内が僕のブログを読んで、

「お父さんのブログって、坊さん系から、きわどいのまで、何でもありの、何が出てくるか
わからない、雑居ビル系だよね。
でも、普段の服装も、着物を着ている時もあれば、
よれよれの、ジャージを着ている時もあって、
そうかと思えば、ポロシャツに、白足袋を履いて、
作務衣を着るという何でもありのスタイルだから、話は合っているかも知れないね。」


という感想だった。

僕も最初は、毎日ギュウギュウ書くつもりはなかったのである。

なぜ僕が、毎日ギュウギュウ書いているかと言えば、

僕が1日だけ更新しなかっただけなのに、

家内の友人のM子さんが、家内に、

「昨日ヨダログ更新しなかったね。楽しみにしていたのに。」

という話を伝え聞いたからである。

昨日、次男を幼稚園に送って行った時も、

次男と同級の女の子のHちゃんのママのYさんにも、

「ブログを楽しみに見ています。」と言われた。

僕は「楽しみにしている」と言われるのに弱いのである。

そう言われると、ますます喜んでもらおうと思ってしまうからである。

ある本で読んだが、人間が一番うれしいと感じる事は、

人に喜んでもらう事だと書いてあったが、その通りだと思う。

僕は、ブログを書く時はいつも、読んでくれる人に一人でも良いから、

喜んでもらいたいと思っているし、一人でも良いから、希望を持ってくれたり、

自殺を思い留まってくれたら、無上の喜びと思って書いている。

そういう訳で今日は、僕が息子たちへ、どういう教育をしているのか、

どういう考え方を持っているのか、書いてみたいと思う。

「三つ子の魂百まで」と言われるが、最初が肝心と思っている。

なぜなら、自分の経験上、大人になってからだと身に付くが大変だからである。

僕が昔から後輩の棋士にも言っていることだが、、

「碁に勝ちたければ、親孝行をしろ」と言ってきた。

昔はどうしてなのかわからなかった。

でも、経験上そうだと思っていた。

親不孝をすると、てきめんに勝てなくなるし、ツカなくなるのである。

僕が今まで接したトッププロは、例外なく、親孝行である。

昔、ある若手棋士が、自分の収入を親に仕送りしているという噂を聞いた。

僕は、きっと、その棋士が近い将来、上に駆け上がってくると思っていたが、

その通りだった。

逆に言えば親を大切にしない者で、一流棋士などいないということである。

子供が出来てから気がついたことだが、

子供をちゃんと育てる事と、親孝行は同じ意味を持つのである。

そのことも、最初は、どうしてそう感じるのか、わからなかったが、

後になってその道理がわかってくるのである。

不思議なことが世の中にはたくさんあるような気がする。

前置きが長くなったが、

息子に「世の中で一番凄い力は何だと思う?」と言ったことがある。

息子は答えられない。

僕がその後に、

「それは自分の周りに人をたくさん集められる力だよ。

では、どうしたら、多くの人が集まってくるのかと言えば、

君たちもこれから、大きくなって、たくさんの力を持つことになるよ。

例えば、碁が強いことは、「棋力」と言うし、

勉強はが出来ることは「学力」だし、

喧嘩が強いことは「腕力」だし

お金をたくさん持っていることは、「経済力」と言うよ。

自分が持っている力を、自分だけでなく、自分より立場の弱い人のために使うんだよ。

そうすると、自分の持っている力が、どんどん、強くなってしまうんだよ。

君たちがそういう人間になってくれたら、パパはうれしいよ。」

と言っている。

僕は本当にこのように思っているのだが、

こういう尤もらしい事を表で言葉に出すのは、実はこっぱずかしいのである。

なぜなら、立派なことを言うだけなら、簡単なことだからである。


それを親が生き方で示してこそ、教育だと思っているからである。


だから、僕も出来るだけ、息子たちに言ったとおりに生きて行きたいと思っている。


だから、教育とは、自分を磨くことではないかと思う。

この記事をはてなブックマークに追加

ダンシング

2010-01-29 | 日記
昨日の国際棋戦の出場の基準について、補足をさせていただきたいと思う。

仮に序列が一番で、本人も出場を望んでいたとしても、出場出来ない場合がある。

それは、国内の挑戦手合の日程と完全にぶつかっている時である。

どんなに、挑戦手合に出場する可能性が低くても、1パーセントでも、残っていたら、出場することは出来ない。

その代わり、どんなに厳しい日程でも、隙間さえあれば、出場することは出来る。

棋院も国内のスポンサーから契約金をいただいていて、

責任があるので当然のことと思われる。


ただ、そういう訳であるから、以前に名人リーグで、4人が挑戦者の可能性があって、


三星杯に日程がぶつかっていた時に、4人全員が出場出来ないと言う事があった。


確か柳君だったと思うが、


「4人で話し合って、この内の誰かは出られると言う様にしたらどうか?」


という意見を言っていたが、成程な、と思った記憶がある。


でもそうしたら、手合課のSさんが仕事が増えて大変かも知れない。


Sさんは棋院の職員の中でも、最も忙しい人の一人と思われる。


何百人の棋士の対局の日程調整をしなくてはならないからである。


Sさんは棋士に評判が良い。説明が丁寧だからである。


Sさんは芸達者である。


15年程前だが、田原俊彦の曲に合わせてダイナミックな、ダンシングを見せてもらったことがある。


六本木のショウパブでも通用すると思ったものである。



もう一度見たいものだと思っている。

この記事をはてなブックマークに追加

オリンピック

2010-01-28 | 日記
皆さんは、今年の11月に中国の杭州で行われるオリンピックのアジア大会で、


囲碁が種目に入っていることをご存知だろうか。


中国や韓国からの情報も日本に入ってきているからご存知の方も多いと思う。


種目は、男女の団体戦と、ペア碁らしい。


なぜ個人戦がないのかはわからない。


オリンピックだから、ドーピング検査があるらしい。


でも、碁でドーピング検査ねえ。


碁が強くなるドーピングがあるのだったら教えてもらいたいものである。


今なら使い放題である。


この機会に、日本選手の国際棋戦の出場の権利について説明したいと思う。


日本棋院当局が、人選を決めていると思っている人も多いみたいだが、それは一切ない。


基準は、タイトルの序列順と賞金ランキング順である。


序列上位の者から、出場の意思を聞いて行き、上の者が断れば、下に下がって行く。


だから、非常に味が良い。


井山君が、名人を奪取して、「国際棋戦にシードされるのがうれしい。」と話しているのは


そういう訳である。


オリンピックの出場選手もその基準で決めるとすれば、


一人も断らないとして、国籍は日本だから、


山下君、井山君、羽根君、高尾君、関西棋院から出場するとすれば、結城君あたりだろうか。


人選はどういうふうに決めるのかわからないが、


ここで、金メダルを日本が取れば、一挙に劣勢を挽回出来る。


出場選手には頑張ってもらいたいと思っている。

この記事をはてなブックマークに追加

頼むぞ羽根君、残り4人全部抜いてくれ。

2010-01-27 | 日記
近年の若手棋士は人格の素晴らしい人が多いが、


その中でも、羽根直樹本因坊がピカ一ではないかと僕は思っている。


以前に、NECカップの決勝大会が東京であった。


NECに出場させていただいた棋士は、感謝の気持ちで決勝大会に行って、


連碁などお手伝いさせていただくのだが、


そこに、棋聖戦の挑戦手合第6局目を直前に控えている羽根君が、名古屋からやって来て、


大会が終わったら、淡々と名古屋に帰っていった。


口で言うのは簡単だが、これは中々出来ることではない。


大勝負の真っ最中である。少しでも身体を休めて英気を養いたいに決まっている。


勿論、来ないからといって、誰も咎める者などいない。


要するに羽根君は、身を削って、スポンサーさんに感謝の気持ちを表しているのである。


おそらく、羽根君は、こういう表に見えるところだけでなく、


見えないところで、陰徳を積んでいることだろう。


講釈ばかり垂れている僕とは大違いである。



羽根君は大変な愛妻家である。


三年ほど前だったと思うが、一緒に三星杯で、韓国に遠征した時のことだが、


夕食に選手のみんなで、プルコギを食べながら、ジンロを飲んで、


盛り上がっていたことがある。(羽根君は飲めないのでシラフ)

僕が、

「息子のために命を捨てることは出来るが、奥さんの為に命を捨てることは出来ない。なあ羽根君、君もそう思うだろ?」

と、隣にいる羽根君に言ったら、羽根君は、3秒ほど間を置いて、


「命はどうかわかりませんが、腕一本くらいなら。」と、答えた。


だが実際は、奥さんの為に羽根君は命を投げ出すことが出来る男だろう。


羽根君は底知れぬ体力を持っている。


1年前のことだったと思うが、中国の大会に出て、碁を2日間で、5局ほど打って、


日本に帰って、仕事をこなして、又3日後に中国に戻って、碁を打つという、


僕には考えつきもしない超人的なスケジュールをこなしていた。


今度の農心杯は、日本が優勝するためには、今回2人抜いたあと、


後4人抜きしなくてはならないが、体力的に羽根君は心配ない。


頼むよ、羽根君、残り4人まとめて、抜いてしまってくれ!

この記事をはてなブックマークに追加

小沢さんの人柄

2010-01-26 | 日記
今日は小沢一郎さんの人柄についてお話したいと思う。


事務局からは、「政治的な発言は控えて下さい。」と言われているが、


友達の人柄を語るという趣旨であるから、全く問題はないであろう。


その友達が日本で一番有名な政治家だったというだけの話である。


おそらく、小沢さんほど、世間から誤解されていて、


実像とのギャップがある人というのも珍しいと思われる。


小沢さんもそれで良しと思っているふしが感じられる。


囲碁サロンで碁を打っている時の小沢さんは非常にさわやかで、誰に対しても腰が低い。


ところが、政治部の記者に対しては、表情が変わるように見受けられる。


おそらく、最初からそうだったわけではないと思う。


さわやかに対応するには、長い歴史のなかで、煮え湯を飲まされすぎたと思われる。


僕の感覚だが、小沢さんの、一番の財産とは何かと言えば、


「言葉の力」だと思っている。


今まで小沢さんが嘘をついたことがあっただろうか?


一度もないであろう。


どんな時でも嘘をつかない生き方を何十年もした人だけが、


言葉に力が宿るのだと僕は思っている。


もちろん、他にも凄い能力を小沢さんは持っているが、


嘘をつかない生き方をして来たからこそ、どんなピンチの時も復活出来たのだと思う。


小沢さんのこの部分に関して、僕は安心しているのである。

この記事をはてなブックマークに追加