ヨダログ

囲碁棋士 依田紀基のブログ

手つき(2)

2010-01-06 | 日記
そう言えば僕は碁を覚えて35年、

正しい石の置き方(打ち方)と言うものをほとんど教わったことはない。

それで、僕は自分でどう打っているのか、検証してみた。

まず、石の持ち方である。

碁笥に手を入れて、人差し指と中指と薬指をやわらかく曲げた状態で中指の腹と人差し指の第一関節親指の横腹のあたりで石をつまむ。

その状態を維持したまま、手を自分の打ちたい付近に持って行き、

打ち下ろす瞬間に人差し指と中指を伸ばして打つ。

これが僕の打ち方の基本である。ただしこの打法は、近くに他の石がないことが条件である。

近くに石がある場合は打ち方が変わってくる。

このときは大きく分けて、「押さえつけ」と、「滑らし」の2通りがある。


たとえば、自分から見て上辺に向かって伸びる場合は、

打つときに人差し指に石を乗せ、中指で押さえつけ、

その場所に置く瞬間に中指で石を押し出すように、

人差し指の爪の上を滑らせるように、打つ。

同じノビでも、下辺の場合は一路か2路くらい下から、滑らせて打つ。

左右も基本的には、滑らしである。

上下に石があるときは、基本的に押さえつけである。

意外と自分の事はわからないものだ。

今まで、自分がどうやって打っているのか意識したことがなかった。

あと、気分によって、打ち方が微妙に違う場合もある。

会心の二段バネなどを打つ時に手首を回転させながら打つときもあるが、

物理的に、ほとんど意味はないので、皆さんには、あまりお勧めできない。

やっても、ここぞと言う場面だけにして、多用するような、打法ではない。

今は亡き、梶原武雄先生が、

右上隅に打つときに、左下隅から滑らせて行き、中央の一間トビをすりぬけた、という伝説がある。

僕も練習してみたが、中央付近で減速すれば出来た。

この打法もあまり真似しない方が無難であろう。

特にご婦人は印象が変わってしまう可能性があるので気をつけてもらいたい。
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